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12ーⅦ話 24歳 聖樹様の無茶ブリ!

12ーⅦ話です。


あい変わらずの聖樹様の無茶ブリ。

普通なら無理でしょう!



12ーⅦ話


11月某日


やって来ましたユグドラシル20村。

〔全く、何でこうなったんだろうね? 〕


『いらっしゃい、フリート。22の事はありがとうね 』


「イエ、ユグドラシル22村がちゃんと出来て良かったですよ 」


『そうかしら? マダマダ成長できてませんからね。世話をかけてもらわないとね 』


「大丈夫ですよ。次いでに物資は運んでますから 」


『そうね、もう少しは面倒を見てね 』


聖樹様の辞書にはに遠慮の文字は無いんだろうね(笑)

さて、本題を聞きますか。


「聖樹様、何故スッテプ大陸の争いに介入させようとしてるのですか? 」


『まぁ、そうなるわよね。実は12姉さんと18姉さんから相談を受けてね。何とかならないかしらと? それに獣人さん達も変なのよね。まるで操られてるようで? 』


「それって洗脳されてるって事ですよね? また厄介な? 」


どうも獣人達は洗脳を受けているらしい?

それって確かにまずいよね?

〔アルテナ女神様の激怒案件じゃないの? 〕


『それでアルテナ女神様に相談したら、フリートならって言うのよ♪ 』


「………まさかの指名ですか? 」


何してるの、アルテナ女神様は?

それでどうしろって言うの?


『一番良いのは中央スッテプ地域を占領して物理的に戦いを終わらせるのが良いのですが? 』


「無理です! 長期の占領なんて! それに占領しても維持が難しいですから! 」


占領しても長期の維持が無理だった。

なにせ魔素が薄い地域なので魔法系の武器は使えない、身体強化系も使えない、何より人員と物資が用意できなかった。

〔ブルー辺境伯軍全軍使っても、一時的の占領はできても維持は無理だったからね 〕


『それならどうしたら良いのでしょう? アーサーならやれたかしら? 』


「初代様と一緒にしないでください! あんな人外みたいな人の事……………あ、そうか! 前例が有ったじゃないか! 」


『え~とフリートさん、何か良い方法でも有りました? 』


「エェ、物理的に戦いを終わらせる方法が! しかも初代様が実践して成功してますし♪ まぁ、後は場所の設定ですかね(笑) 」


『え~と、何をするのかしら? 』


こうして聖樹様との話し合いを終えたフリートは、ブルー島に向かうのだった。

一体何を思い付いたのだろうか?






12月某日


ブルー島機密ドッグ

戦艦むさし専用ドッグ内戦艦むさし艦内アレテナ神殿の間


「それで何で僕を指名したんですか、アレテナ女神様? 」


「エェ~、だってあの戦いを止めるには、流石に普通に止められないわよ? 」


「だからって無茶ブリでしょう。それに占領維持なんてできませんからね! 」


「確かにそうだけれど……… でも、何か良い方法を思い付いたのでしょう? 」


「まぁ、有りますけどね。ただ、これをやったらアレテナ女神様は怒るんじゃないかなぁ~と思ってますけど? 」


「そんな事は無いわよ(笑) それで何をするのかしら? 」


「………怒りません? 」


「怒りません! さぁ、話しなさい! 」


アレテナ女神様に今回の作戦概要を話す。

驚くと言うより呆れる女神様。


「………え~と、それをやっても良いかって事よね? 」


「ハイ、物理的に戦いを止めるには一番良い方法かと? 」


「………もういいわよ、やってちょうだい。ある程度の事は調整しますわ 」


「ありがとうございます、アレテナ女神様 」


「はぁ~、大丈夫かしら? 」


こうしてアレテナ女神様との話し合いは終った。




ブルー島機密ドッグ内戦艦むさし専用ドッグ発令所


「ブレイン、[むさし]の改装状況は? 」


『問題なく予定通り、数日中には完成します 』


「例のユニットの取り付けは? 」


『問題ありません。現在、むさしコアとゆきかぜコアとの同調作業をしています。なお、付属ユニットの製造を開始しています。お戻りになるまでにはある程度は完成する予定ですので帰港後、取り付けられます 」


「[マザー]へのエーテルタンクの増設は? 」


『既に完了してます 』


「ウインド級の進捗状況は? 」


『問題なくテストも終了してます。[むさし]へのドッキングテストも良好です! 』


なら大丈夫だな!


「近々遠征するので物資の積み込みも頼む。フルでな 」


『畏まりました! 後、奥方様よりの依頼で艦内の部屋の改装も終わっております 』


「そうか………って改装って何だ? 何をした? 」


『ハイ、子供部屋の追加と侍女達の部屋もとの事ですが? 次いでに兵員の部屋もと? 』


はぁ、付いてくる気で居るな!

旅行気分で着いてこられても困るんだよね。

〔一応、危険地域に向かうんだけどねぇ? 〕


ちょっと失敗したかな?

ブレインの次席権限をシャルロットに設定したことを!

〔お陰でブルー島ダンジョン22層がモンブラだらけになってるよ(笑) 〕


仕様変更しての改装は後数日掛かりそうなのでブレインに任せて王都に戻る事に。

その前に!


「バスター大佐、訓練は順調ですか? 」


「これはフリート大将閣下、訓練は順調です。この分なら十分立派な海兵になりますよ。今は例の供与艦艇の訓練をしてますよ 」


マサムネ達ワイハ王国の留学生達は供与艦艇の[ワイハ級]の先行製造分にての訓練をしていた。

訓練は順調で来年の4月にはワイハ諸島の防衛に着く予定だった。

〔獣人の戦闘センスはスゴイとの報告です 〕


「それでバスター大佐、来年には遠征を予定しています。空挺団からは魔導装甲騎士を1個中隊選抜してください。一応、新装備を来年1月には渡しますのでそれで訓練をしてくださいね 」


「1個中隊だけですか? どちらに向かうのですか? 」


「まだ言えないが新装備を見ればわかるだろうね 」


「………それで移動は飛行挺ですか? 」


「イヤ、[むさし]に乗ってもらうことになるよ。まぁ、半分は[むさし]の直衛だがね。状況によっては強襲も有りかな? 」


「[むさし]にですか? ………わかりました、1月までに選抜しておきます 」


「それじゃよろしく! 」


副官が退室した後。


「………フゥ~、馴れない事はしたくないね、バスター先輩(笑) 」


「まぁ、たてまえでも司令部内ではそうしてください、フリート君 」


「相変わらず先輩は真面目ですね。所でワイハ王国の留学生はどうだい、使えそうかな? 」


「正直言って使いたくは有りませんね。場所が場所だからねぇ。所でどうやって止めるの? 」


「まぁ、[むさし]も使ってかな? 今はまだ言えない。本番までのお楽しみかな? 」


「………まぁ、とんでもない事をするんだろうからね。期待してるよフリート君(笑) 」


「全くバスター先輩だからな(笑) 」


次はめんどくさい奴だな(笑)



「第11航空隊から5名を選抜せよと? 」


「あぁ、マック中佐と5名を[むさし]直衛の航空隊だな 」


「え~と、[むさし]には10機はファントム載せられるだろうに。何で6人? 」


「[ファントム]の改造機が6機しか完成できなかった。ただそれだけだよ 」


「何[ファントム]の改造機って? 何か特殊な改造機なのか? 」


「正式名称[F/AーⅡCファントムⅡ戦闘攻撃機]だがね。まぁ、外見は全く同じだけどな(笑) 」


「なんだよ! [ファントム]かよ? [ファイヤーバード]じゃないのかよ! 」


「流石に[ファイヤーバード]の量産機は無理だよ! [ファントム]だって今回の改造しようとしたけど無理だったから新造したんだからな。それでも6機分しか用意できなかったんだよ! 」


「まぁ、しょうがないか。それで何処に行くんだよ? 」


「まぁステップ大陸までかな? 」


「正気かフリート? あそこでは[ファントム]では飛べないだろうに? 」


「確かにな。[ファントム]では無理だね。その為に作ったんだよ、[ファントムⅡ]をね 」


「エ、マジかよ? 魔素が無くても飛べるのか? 」


「あぁ、ただ危険な燃料を積むけどな 」


「………え~と、燃料って何だ? 何を使うんだ? 」


「マック、前に話しただろうに。液化エーテルだよ! それを燃料にして飛ぶんだよ 」


「おい、マジかよ? あんな危険物積んで大丈夫なのか? 」


「あぁ、言ってなかったな。前回のワイハ諸島の作戦時に[マザー]には積んでいたけどな 」


「マジかよ! そう言うのは先に言っておけよ、全く! 」


「そう言う事だから頼むな 」


「わかったよ。機体はいつ用意できる? 」


「1月には引き渡すよ。それから[むさし]への離発着訓練だな 」


「わかったよ、準備はしておくよ 」


マックとの話も終った。

さてと、王都に向かうか。



12月某日


王都ブルー辺境伯爵邸


「あなた、今回の遠征には付いていきます! 」


「バブ♪ 」


え~と、アレクもですか?

連れてけと駄々をこねるシャルロットとアレクだった。

〔全く心配だからって! 〕


「あぁ、わかったわかった! 連れていくから僕の指示には従ってくれよ 」


結局、僕が折れることに。

今回は戦力としてはマック中佐と航空兵を5人、バスター大佐と空挺団員を1個中隊、海兵隊1個中隊、シャルロット護衛中隊(リリメイド長筆頭のメイド中隊)を連れて行く事となった。

〔航空兵が6人なのは液化エーテル対応型ファントムが6機分しか用意できなかった為だった 〕


搭載機も液化エーテル対応型[F/AーⅡCファントムⅡ戦闘攻撃機](有人機)を何とか6機分新造したよ。

これなら魔素が無くても最大300kmは飛べるからね。

〔その分重くはなったけどね 〕


空挺団員用の[魔導装甲騎士]も液化エーテル対応型にしてあるけどね。

まぁ背中のオプションバックパックが大きくなったけどね(笑)

〔ちょっと背中が大きいかな? 〕


海兵隊の武器も液化エーテル弾装を付ける事で射撃が可能になったけどね。

もっとも50発撃つと弾装を換えないといけないけどね。

〔前世の小火器に似てきたな。ただ、仕様は別物だけどね(笑) 〕



こうして1年かけての準備は何とか終った。

今回の遠征は、作戦上の危険は無いと思いたい。

〔まぁ、一時的の占領統治等はしないし予定も無いからね 〕




12ーⅦ

無茶ブリには無茶ブリですね!

アルテナ女神様、よろしくね♪


準備万端で対応しようか!



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