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2ーⅧ話 8歳 ポーツマツ軍港

2ーⅧ話です。


ポーツマツ村に行きましょう。


あれ、ここは本当にポーツマツ村?


そしてフリートは、兄様になる♪

2ーⅧ話


ポーツマツまでは馬車で移動するがヤッパリ何もない。

うちの領軍優秀過ぎないか?

〔フリート君は知らないことだが、盗賊業界の間ではバーミンガム辺境伯領では割が合わない事になっていた 〕


盗賊の情報が出ると即陸軍か海兵隊に鎮圧命令が出て即、順滅させる為だった。

他の領に比べて警備体制がここ数年でかなり過剰になっていた。

〔フリート君の秘密(塩、貨物船等の秘密)の為だった 〕


その為に結成したのがバーミンガム辺境伯特殊海兵隊であった。

現在、バーミンガム辺境伯領には陸軍、海兵隊の2大戦力が整いつつあった。

〔後に海兵隊は、海軍に昇格するのは後々の話かな? 〕


「アラン師匠、船の進捗具合はどうなってるかな? 」


「若、今ここでは……… 」


「それなら大丈夫だよ。リチャード殿下に言っても問題は無いよ。シャルロット様が、知ってる時点で国王様も知ってるからね。バスター先輩は、冒険ギルドの関係者って事で特別に父上から許可が出てるしね。もっとも騎士団長は知ってますよ 」


「なら良いんだが………新型の輸送船1番艦、2番艦共に9割完成しました。後は、諸々付けたら完成と報告がありました 」


「なら試験航海も問題なくできるかな? 」


「1番艦、2番艦共に予定通りに完成予定です。やはり0番艦様々ですね 」


「その為の試作艦だからな。で0番艦の改修は終ったのかな? 」


「そうですね。ま、我々海兵隊専用船になりますしね 」


「え~と、フリート君、さっきから何の話? 」


「あぁ、リチャード先輩、ポーツマツ村に付いたらお見せしますし多分驚きますよ。なので到着してからのお楽しみって事で 」


領都から南に2日、無事にポーツマツ村? に到着した。


「………ここがポーツマツ村? 嘘でしょう。なにこの街壁? すごいね♪ 」


そう、今はポーツマツ街と言って良いほどに拡張された村だった。


現在、此所には………


製塩所10棟(+10棟建設中)

製塩専用倉庫×10棟(+10棟建設中)

中型造船ドック×5基(内2基は建設中、2隻建造中、1隻改装中)

大型造船ドック×3基分(現在建設中)

小型造船ドック×10基(内8基は建設中、2隻建造中)

製錬製鉄所×2棟

貨物専用港(貨物船が3隻横付けできるサイズ)

貨物専用倉庫×6棟(+14棟建設中)

海兵隊駐屯地

海兵隊専用港(大型船が3隻、中型船5隻、小型船10隻が一度に寄港可能な体制)

領主館(一応津波対策の為、高台に建設済)

ポーツマツ漁港

ポーツマツ海水浴場

宿屋街(高台に建設)

住民街(高台に建設)


………等の施設が建ち並んでいた。


「1年ぶりに来たけどすごいね、この発展具合は 」


「確かにね。僕もまさかここまで発展するとは思わなかったよ 」


本当、父上の行動力は凄いよ!

入場門(入り口専用)から中に入って先ずは造船ドックに向かってもらう。

〔まぁ一番の面倒な地区から案内します 〕


着いた場所は造船ドックで現在、建造中のコンテナ船擬きがいた。


「もうすぐ完成したら進水式だからここは第2王子と第3王女にご臨席してもらおうと思ってね。テスト航海に王都までいく予定だから帰りは快適な船旅ができるよ♪ 」


「しかしあの船の設計図はすごかったよね♪ 」


「そうかな、元々あった帆船の図面を見てたら何となく思い付いたのを適当に描いてたら父上が食い付いてね、ちゃんと清書したのをあげたらこうなったよ 」


まさかここまでのドックが作れるとはね。

未だに信じられないよ、………父上の行動力は!

〔流石ファンタジー世界? 〕


現在、建造中の船2隻と改装中の船が中型造船ドックの中に鎮座していた。

小型造船ドックでは100t級哨戒艇(統一規格船のベース船)の建造が始まっていた。

(船底までは統一規格、上に置く物によって用途が変わる使用。例:哨戒艇、遠洋漁船等 )


「ま、そこはお楽しみにかな? さて、ここの用は済んだ様だから領主館に行きましょうか 」


領主館に着いた一行はこれからどうするか話し合った。

新型貨客船の進水式までには、後7日ほどかかるのでそれまでは海水浴場で遊ぶ事になった。

〔因みにもう、村レベルでは無いので正式に来年の1月1日には、ポーツマツ街とバーミンガム辺境伯軍ポーツマツ軍港としてイングスランドの地図に載ることになっているけどね 〕




次の日から早速ポーツマツ海水浴場にて遊ぶ事に。

持ってきた魔導ウォータージェットボートの練習を始めたけど皆さん、すぐに乗りこなしていたよ!

〔勿論、魔導ウォータージェットボートのテストをしてるんだけどね。マジかよ! 〕


ボートのテストは成功していたが………姉様達は結局泳げる様にはなってませんでした。

当然、ボートをあげる訳にはいきません。

〔かなりゴネタが母上に怒られますよと言ったら、おとなしくなった? 〕


姉様達には改めて泳げる様になったら作る事を約束しておきます。

姉様達は来年こそわと必死に練習をしていた。

〔因みに他のメンバーは全員泳げます。勿論、王族のお二人も 〕


こうして4隻は仲良し4人組に、1隻は海兵隊の訓練用に、1隻は王家に献上用? になった。

〔あれ、王家には2隻行ったね………ま、良いか 〕



そして7日後、完成した2隻の進水式がしめやかに行われた。

[量産型コンテナ輸送船ロンドン級]として正式に発表した。

〔この造船所での初の量産型大型輸送船となった 〕


なお、船の名前は………


0番艦 ポーツマツ(試験艦)

バーミンガム辺境伯軍特殊海兵隊専用揚陸支援艦(ドック型強襲揚陸艦)に改修中

1番艦 ロンドン

通常型コンテナ船 (後のロンドン級のネームシップに)

2番艦 バーミンガム

通常型コンテナ船


………と決まっていた。


後にロンドン級(都市級)貨物船って言われる事に。

この世界初の魔導動力型船が完成していた。

〔後にこの型の貨物船は、最大50隻作られる事に 〕


進水式は通常の小型船の場合は丸太に乗せて転がして海に入れていたが、このコンテナ船は結構大きいので本格的に造船ドック(ポンプで水の出し入れをして門を開けて入出港するタイプ)を作っていた。

〔勿論、僕の設計ですけどね………本当良く書けたよ 〕


しめやかに進水式を行います。

そう、ワインの瓶を思いっきり船に叩き突けて進水させるあれを!

〔この世界でも有ったんだ………って、絶対井川君の仕業だよね? 〕


そこで1番艦ロンドンはシャルロット様が、2番艦バーミンガムはカリーナ姉様が行いました。

お二人共、思いっきりワイン瓶で船に殴ってました。

〔うん、見事に瓶が粉砕してたよ! 〕


この後、海兵隊員の手で試験航海を7日間します。

そして8月20日到着予定で王都ロンドンに向けて出発予定です。

〔一応便乗して王都に戻る予定です 〕


それまでは海水浴場にて遊んでいましょう。

………と思っていましたが、一旦領都に戻ります。

〔勿論、戻ってから母上の特別授業も受けますが………脱走しようとするのが約3名……… 〕


そして………8月1日、とうとう僕はお兄ちゃんになった♪

かわいい妹が生まれました!

〔本当、妹はかわいいですね! 〕


父上も目尻が下がって喜んでいます。

姉様達まで喜んでいます。

〔そしてカリーナ姉様は産着を量産しはじめた! 〕


名前は、クララに決まりました。

クララ・オブ・バーミンガムと発表されると領都ではお祭り騒ぎになりました!

〔誕生を記念して父上がただ酒を振る舞う為です 〕



そして8月18日、出発の日に皆で輸送船ロンドンに乗り込みます。

父上も母上も勿論、クララちゃんも一緒に王都に向かいます。

〔乗員は、海兵隊員です。勿論、王国騎士団も乗ってもらいます。〕


今回はロンドン、バーミンガム両船共にコンテナを60個づつ載せてます。

試験航海ですから、2/3乗せて試験します。

〔今回の積み荷はポーツマツ塩を入れたコンテナ60個分と通常荷物類28個、王都バーミンガム領主邸宛に1個、王家献上ボートを入れたコンテナ1個、それに輸送用コンテナ台車馬車を30台分です 〕


今回の航海コースは、ポーツマツから沿岸沿いにチョウカ海峡を通って王都に向かいます。

問題はチョウカ海峡だったが問題なく通過します。

〔おや、両岸の兵士? 市民? 達が驚いてるね。ま、流れに逆らって船が進んでいるからね 〕


因みにこのロンドン級コンテナ船が最大船速で海峡を通過した時は船速が6ノットしか出てなかった。

つまり、このチョウカ海峡は海流が12ノットで流れているらしい。

〔思ったより潮流が早い様です 〕


夜間は安全な所で停船して出発して航海2日目、王都ロンドンシティに到着したら、港はお祭り騒ぎになっていたよ。

何故こうなった………あ、陛下だな………港にいるよ。

〔何か思いっきりやな予感がするよ 〕


先ずはタラップを下ろして海兵隊員に安全の確保をお願いする。

おや、港の岸壁にすでに係留用のボラート(鉄の杭みたいな物)が付いてたよ。

〔早速使いましょう。しかし誰がって恐らく王国騎士団魔法師団と陸路先行していたバーミンガム領軍海兵隊工兵大隊の合同製作かな? 〕


そして始まる歓迎式典?

降りる順番としては王子様、王女様、王家騎士団、バーミンガム辺境伯爵、僕達の順に降りることにしたのだがここで王家の執事さんが乗り込んできて陛下の指示を説明しだした。


「………って事でリチャード殿下は良いのですがシャルロット殿下には申し訳ありませんがフリート殿にエスコートしていただきませんか? 」


「………え~と、そう言うしきたりですか? 」


「いえ、陛下のワガママです 」


………あ、父上が頭を押さえて、母上はにこやかに………目が笑ってない!

あれ、シャルロット様はモジモジしてるね。

〔そして羨ましがる姉様ズ とメル? 〕


陛下には後で………ま、良いかな。


「………ではシャルロット殿下、エスコートさせていただきます 」


「………はい、喜んで♪ 」


こうして陛下の指示でシャルロット様をエスコートしてタラップを降りて陛下の元まで行くことに。

この後、いつ決まったのか王家に一番艦ロンドンが売却されることになってたには驚いた。

〔それこそ 聞いてないよぉ~ 〕


しかも最初はバーミンガム領⇔王都ロンドン間の定期航路を開設を始めとして最終的にはバーミンガム領⇔王都ロンドン⇔エジンバラ領間、そして大太洋側沿岸沿いに2航路を開設予定であった。

〔その為の専用ロンドン級を最低後6隻建造するそうです 〕


そして各定期航路用の港も建設して行くことになるそうです。

かなりの公共事業になっていました。

〔うん、内需拡大ですね 〕


それとイングスランド王国に何と海軍を創設することになることを発表した。

基本はここロンドンシティに本部を置いて王都ロンドン軍港、バーミンガム領、エジンバラ領にそれぞれ軍港を作る事になったそうです。

〔中央と北と南に拠点を作って防衛ですね。ん、何の為の防衛? 〕


イングスランド王国軍はこれで王国近衛騎士団、陸軍と海軍ができる事になった。

3軍体制になって益々強くなっていくイングスランド王国軍。

〔しかしこの時期に、何故海軍を作ったのかな? 〕


この件で父上達は連日の調整をしていたらしい。

もっともロンドン級1番艦ロンドンの売却は完全に王様のワガママだったらしいです。

〔何でも王家で船を持てば、バーミンガム辺境伯爵家の負担が減るだろうと、王様が言っていたそうなだがホントかな? 〕


こうして夏休みは波乱のうちに終わってしまいました。






今回登場の船舶の概要


[量産型コンテナ輸送船ロンドン級]

解説:輸送用コンテナを専用に搭載するために建造された輸送船

【前世wwⅡアメリカ製戦時標準貨物船(ビクトリー船)ベースのコンテナ船仕様の省力船擬きの貨物船】

船体は特殊鋼製(実は魔鉄製)の半金属船

(重要部分や船体表面は魔鉄製、その他は木材(チーク材等)製)

専用輸送コンテナを最大90個載せる事ができる

コンテナの積み降ろし専用の特殊ジブクレーンを搭載

船体の前後に帆走用のマストが有るが基本お飾り

(帆走の場合、最大8ノットほどでも航行可能? )

航行は帆走もできるが基本は大型船専用大型魔導ウォータージェット機関×2基推進で航行する

(魔導ウォータージェットのみで巡航速度12ノット、最大速度18ノットで航行可能 )

基本は輸送船だが、一応客室もある

(最大乗客30名)


全長:140m

全幅:19m

排水量 :5,000t

機関:大型魔導ウォータージェット機関×2基

最大船速:18ノット

最大積載量:3,000t(専用コンテナ90個)

乗員:50人(最低10人で運航可能)

乗客:30人




[量産型コンテナ輸送船改造揚陸支援艦ポーツマツ]

解説:輸送用コンテナを専用に搭載するために建造された試験輸送艦をベースにバーミンガム海兵隊用に改造した揚陸支援艦(ドック型強襲揚陸艦)

【前世wwⅡアメリカ製戦時標準貨物船(ビクトリー船)ベースのコンテナ船仕様の省力船擬きの貨物船改造艦】

船体は特殊鋼製(実は魔鉄製)の半金属船

(重要部分や表面は魔鉄製、その他は木材(チーク材等)製)

船体の前後に帆走用のマストが有るが基本お飾り

(帆走の場合、最大8ノットほどでも航行可能? )

航行は帆走もできるが基本は大型船専用大型魔導ウォータージェット機関×2基推進で航行する

(帆走のみで最大約8ノットで航行可能)

(魔導ウォータージェットのみで巡航速度12ノット、最大速度18ノットで航行可能 )

基本構造はロンドン級と同じだが、後部に上陸舟艇を格納する為のドッグを増設

船用の上陸舟艇を各種10隻、救難連絡挺×2隻搭載

(ランディングⅠ型×5隻、Ⅱ型×3隻、Ⅲ型×2隻、8m級救難連絡挺×2隻)

海兵隊員を順次出撃させて、島等に上陸させる事ができる。

上陸支援用に試作5インチ魔導単装砲塔を船体左右に1基づつ搭載

(5インチ魔導単装砲塔は対艦戦闘にも使用可能)

基本、運用には護衛艦が必要だが通常の大砲(帆船搭載前詰め大砲)では基本ダメージは受けない

(3010年現在の搭載砲では効果が無い )

完全武装の海兵隊員を最大約400人搭乗可能


全長:142m

全幅:19m

排水量 :5,000t

機関:大型魔導ウォータージェット機関×2基

最大船速:18ノット

最大積載量:3,000t(標準コンテナ20個、戦闘車両20両)

乗員:50人(最低10人で運航可能)

兵員:400人

搭載船舶:ランディングⅠ型揚陸挺×5隻

     ランディングⅡ型揚陸挺×3隻

     ランディングⅢ型揚陸挺×2隻

     8m級救難連絡挺×2隻




2ーⅧ

ポーツマツ村が立派な港街になってたよ!


ジェットボートとコンテナ貨物船まで作っていたよ。


そしてお買い上げ? した国王陛下?


かわいい妹の誕生です。

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