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12ーⅥ話 24歳 調査結果とやな予感?

12ーⅥ話です。


新年になってアレクちゃんの誕生会の様子です。


さて、ステップ大陸の情報は………

12ーⅥ話


3024年1月1日


イングスランド王国王都ロンドンシティー

ブルー辺境伯爵邸にて!


「「アレク、1歳の誕生日おめでとう♪ 」」


「ハァ~イ? 」


今日は長男のアレキサンダーの誕生日会です。

当人はよく解ってないみたいだが、喜んでいるから良いかな(笑)

〔そして大きなホイルケーキに付いたロウソクを吹き消しさせる(風魔法で補助してね ) 〕


早速ケーキにかじりつくアレクとシャルロットと母上と王妃さま?

何で居るのかな、陛下も?

〔苦笑いしている兄上夫妻達と一緒にかじりつくちびっ子軍団? 〕


陛下もお忍びとはいえ、そんなに簡単に来ても良いのだろうか?

まぁ、今さらだけどね(笑)

〔護衛達にも色々と振る舞っておきましょう♪ 〕


しかし孫が7人も揃うと結構すごいよね。

まぁ、姫は良いとして、男の子6人集まると大変だよね。

〔陛下がデレてるよ! 国民には絶対に見せられないわ! 〕


そんな息子と甥っ子達にはプレゼントとして例の足蹴りロンドンバスの新作、ルクス型足蹴り車をプレゼントしてあげた。

早速、ゆっくりと爆走し始める3人衆!

〔慌てて追いかけるメイド達! 〕


何故か陛下も追いかけるって?

お兄ちゃん達も一緒に追いかけます。

〔楽しそうで何よりです 〕


お兄ちゃん達には試作子供用3輪自転車を去年プレゼントしてあったけどね。

流石に陛下も追い付けなくて、すぐに陛下用の自転車を要求されたのには参ったけどね(笑)

〔そして王妃さまに……… 〕


しかし昨年も色々と有ったけど今年はどうだろうね?

まぁ、そんなには無いよね、多分?

〔ほんと、マジにお願いしますよ! 〕


ちなみに3輪自転車をケインさんに見られて早速、売り出すと迫られたよ。

大人用に作った3輪自転車は飛ぶように売れたらしい。

〔お手軽に誰でも乗れるからね 〕


お陰で自転車泥棒も出て憲兵隊が忙しくなったと憲兵隊用の自転車を追加で作る羽目に。

結局、鍵を付ける仕様に変更して後付けできる物も売り出した。

〔お陰でまた儲けていたケインさんだった 〕



4月には甥っ子ズが王立学園初等部1年生になったよ。

ルイ君が首席でアンドリュー王子が次席での入学してた。

〔王家王子初の快挙だと? エ、今までの王子達って? 〕


それと一緒に入学したのがワイハ王国からの留学生、クレオ姫の弟、アンク王子が入学することになった。

お勉強して立派な国王になる為に、イングスランド王国に留学してきた。

〔ブルー辺境伯爵家が後見人で、ブルー辺境伯爵邸から通うことに 〕


まぁ、シャルロットと母上が正月明けに預かってから約3ヶ月間、付きっきりでの入学前までお勉強してたお陰で総合7位で入っていたよ。

結構スゴイ事だよね?

〔まぁ、当人のやる気も有ったからね 〕


入学式ではルイ君、アンドリュー王子と共に注目されてたよ。

だって、リアル猫耳男子だからね。

〔そしてロックオンされてるよ、主にお姉さま達に(笑) 〕


しかも貴賓席の所には姉のクレオ姫が出席していてそちらも注目されてたよ。

もっともクレオ姫が来た理由は別に有るんだけどね。

〔まぁ、本命は……… 〕


ワイハ諸島も落ち着き、ワイハ王国も完全復活していた。

現在、貝殻湾の工事をしていて一部を貿易港として整備していた。

〔天然の良港なので工事は楽だった 〕


ロンドン級が2隻停泊できる程のふ頭が出来たので早速ロンドン級1隻を使った貿易を始めていた。

当面は援助物資の輸送かな?

〔ユグドラシル22村の支援物資もね 〕



一応、南方諸国との貿易も順調で、3ヶ月に1便のペースでロンドン級2隻が往復していた。

基本はイングスランド王国⇔ナンギン帝国⇔シーランド王国⇔グレートバリア王国の定期便が出ている。

〔他にも輸出型カーゴ級も少数運行していた 〕


シーランド王国やグレートバリア王国にもカーゴ級を輸出したので今では結構な数の魔導船が大陸の回りを運行していた。

中には機関だけ買って自国の船に取り付けて運行している国もある。

〔その分、技術提供をしているけどね 〕


今後、ロンドン級より大きな輸送船も建造予定でもある。

病院船シャルロット級ベースの10,000t級貨客船を2隻建造予定だった。

〔追加のブルー級の建造が終わった後に建造予定です 〕




そうそう、現在[戦艦むさし]も改装をしていた。

液化エーテルタンクの増設とプラントの強化をしていた。

〔これからステップ大陸のオーパーツの回収の為に必要だった為 〕


そして護衛艦として新たに新型駆逐艦の設計も始めていた。

ベースはシャーク級だけど液化エーテルタンクを搭載して魔素が少ない地域でも行動可能にしていた。

〔液化エーテルはむさしから補給できるしね 〕


一応、艦名はウインド級(風級)とした。

液化エーテル式航行駆逐艦ウインドBu031~033とした。

〔船体のみポーツマツ造船所で建造してブルー島ドックにて完成させた 〕


そう、[戦艦むさし]は給油艦にもなっていた。

護衛の[ファルコン級]と[ウインド級]には液化エーテルプラントは取り付ける事ができない為だった。

〔それなりの大きさが必要な為だった 〕


現在の研究としては液化エーテルプラントの小型化だったが、それなら大型艦にプラントを積んだ給油艦を作って運用した方が良いような?

まぁ、プラントが有っても魔素が薄い地域だと意味無いけどね(笑)

〔恐らくはプラントをフル稼働させてもステップ大陸付近では精製不可能だけどね? 〕


それにまだ問題が有って、むさしの最大の武器、マギブラスターをフルパワーで発射した場合、液化エーテルタンクを1タンク分丸々使ってしまうことだった。

現在、むさしには液化エーテルタンクが増設分含めて18タンク搭載して居るが、1タンク辺りファルコ級なら5隻分、ウインド級だと1隻分満タンにする事ができる。

〔フルに満タンにした場合だけどね 〕


液化エーテルのみの運行だと約15ノット航行でファルコ級だと約1,000km、ウインド級だと約5,000kmの航続距離だった。

戦闘機動した場合は更に短くなってしまう。

〔液化エーテルの変換効率の問題だった! 〕


その為にむさしにはウエルドック内に2隻と両舷に2隻、ウインド級にそれぞれ2隻づつファルコ級をくっ付けれる改造をしていた。

見た目はウインド級は3胴船に見えた。

〔それぞれ曳航できてメリットも有った 〕


戦闘時は分離してそれぞれ動くが通常航行時はドッキングして運搬する事にした。

それで液化エーテルを節約することにした。

〔その為にクレーンアームの開発が必要だったけどね 〕


う~ん、ヤッパリ液化エーテルタンクを搭載した給油艦も作った方が良いような?

それかプラント搭載型ブルー級型を建造した方が良いのか?

〔どうすべきかな? 〕


今回の改装でむさしも全長がと言うか後部が50m伸びたからね。

お陰で全長が400mになったけどね。

〔延長分に液化エーテルタンクを増設したんだけどね 〕


その分格納庫も延長できたから搭載機も増やせたからね。

現在、セイバーの液化エーテルタンク内蔵型無人機を10機、ファントム無人機を液化エーテルタンク内蔵型に改造した機体が10機、ファイヤーバードが1機搭載していた。

〔航空戦力としては破格かな? 〕


それとマザーバードにも液化エーテルタンクを内蔵させた。

マザーの場合は元々スペースがあったので改造は楽だった。

〔もっとも必要なのかな? 〕


一応調べたが、ワイハ諸島上空の魔素濃度は10,000m以上だとイングスランド王国上空と変わらなかった。

おそらくだが上空は魔素濃度は変わらない可能性が有った。

〔ただし、ステップ大陸の上空はまだ調べてはいないけどね 〕


実は現在ステップ大陸の某所に偵察隊を派遣していた。

ドルフィンⅢ型偵察挺Ⅱ型(液化エーテル運用型)を使っての偵察だった。

〔液化エーテル運用型に改造したシーライオンBu204、205を母船として北ステップ大陸と南ステップ大陸の沖にそれぞれ偵察を出していた 〕


一応、8月までには偵察も終るので結果待ちだったが。



ブルー島では現在、ワイハ王国よりの研修生が来ていた。

バスター大佐(昇格)の元で訓練をしているらしい。

〔え~と、大丈夫かな? 〕


獣人達は体力に関してはずば抜けてはいたが、やはり戦闘技術は後れているのか簡単に人族の我々に負けていた。

槍術(基本は銛術だよね?)がなってないとバスター大佐が報告していた。

〔まぁ、バスター大佐から見たらそうなるよね? 〕


獣人族の方は珍しいのか各国の訓練生も注目していた。

一緒に訓練をしているけど、体力は獣人族の方々にはかなわなかった。

〔それはそうでしょうに 〕


まぁ、一緒に訓練をしてればお互い仲良くなるからね。

ちなみに猫人族の族長の息子でもあるマサムネ君も来ていて、バスター大佐を兄貴と慕っているとか?

〔バスター大佐も大変だよね(笑) 〕


王都にはワイハ王国の次期女王でもあるクレオ姫が来ていて、イングスランド王国との相互防衛協定を結ぶ為に来ていた。

勿論、貿易協定等の協定も含んでいたけどね。

〔その為にマサムネ君達も来ているんだよね 〕


警備挺としてのドルフィン級の無償援助の話が出たのだが、問題は魔素が薄い事だった。

大陸なら問題なかったが、魔素の濃度を調べたらこちらの半分しか無かった。

〔無理すれば多少の魔法が撃てる位だった 〕


ステップ大陸だと魔素はほぼ無い(薄くは有るが)ので万が一にステップ大陸の方に行くと途中で機関が止まる可能性が有った。

そこでの液化エーテル理論なんだけど、公開は躊躇われた。

〔液化エーテル自体が安定していない危険物なのと、まだ公開していない為だった 〕


そこでドルフィンⅠ級をベースの帆船を作る事になった。

船体構成を木造魔鉄装甲仕様にして軽く作り、魔導機関を付けた帆船とした。

〔魔力タンクを船底にびっしりと並べてね 〕


見た目は大型ヨット風の船ができた。

魔導機関でも帆走でも運用できた。

〔その方がワイハ諸島付近での運用なら問題無かった 〕


前方に武装として2インチ魔導単装砲塔が付いている。

しかし20発撃つと魔力チャージしないと次が撃てなかった。

〔チャージも魔素の濃度次第だった 〕


ステップ大陸での基本戦術は、近付いての乗り込んでの近接戦が普通だとマサムネが言っていた。

確かに火薬でも無ければそうなるよね。

〔魔導銃も原則秘匿してるしね 〕


一応、この船をワイハ級哨戒挺として20隻建造することとなった。

料金はワイハ諸島産の真珠や宝石珊瑚等で貰うことになった。

〔裏で暗躍していた姉さまズ達。ドレスには宝飾品だものね 〕


これがワイハ王国海軍誕生の先駆けとなった。

そして後に初代海軍司令になる事となったマサムネ君だった。

〔まぁ、そうなるのかな? 〕




9月某日


イングスランド王国王城内の会議室にて。


「その報告は間違いないのか? 」


「ハイ、陛下。ステップ大陸での動乱の原因がコレでした 」


目の前に黒い石が有った。


「それでこの石はなんだ? 」


「調べましたらこの石は魔素が結晶化した物だと 」


「「「「魔素だって? 」」」」


ステップ大陸の調査をしていたチームが帰還して来た。

そして持ち帰ってきた物がこの黒い石だった。

〔魔素が石になるとはね 〕


この石、魔大陸ではポピュラーで魔力石と言う。

採掘量は少ないが魔大陸ではコレを使った魔道具も有るらしい。

〔魔大陸では貴重な鉱石らしい 〕


所がステップ大陸にはこの魔力石が無尽蔵に埋まっているらしい。

その採掘権を巡っての争いらしい。

〔ヤッパリ裏で暗躍しているのが居たよ! 〕


「するとこの紛争は? 」


「北ステップ大陸側には魔大陸北部の商業都市国家フランの商人ですかね。南ステップ大陸方は魔大陸南部の都市国家ケープの商人が企ててると言うか総取りを狙ってるとしか? 」


「でも実際に採掘量は双方どうなんですか? 」


「どうも同じ位の埋蔵量って所ですね。実際は魔大陸での販売用でいかに相手の邪魔をするかだそうですよ 」


「………つまりこの紛争は仕組まれた争いでステップ大陸に住む住人には関係無いと? 」


「そう言う事になります。これはユグドラシル18村と12村、それと魔大陸の6村と8村からの情報ですからね 」


聖樹様も大変だな!

でも何故こちらに情報を流したんだ?

〔あれ、やな予感? 〕


「実は聖樹様達から提案で何とかできないものかと………ブルー卿に相談したいと……… 」


「何で僕なんですか? 」


「ブルー卿なら中央ステップ地域を制圧して双方の争いを停められるだろうと……… 」


誰だよ!

そんな事言ったの?


【私よ♪ よろしくね♪ 】


………アンタカヨ!

アルテナ女神様!


「どうやって紛争を止める………前に占領しろと? 無理でしょう? 」


「難しいですかね? 」


「その前に陛下が許さないでしょうに? 」


「確かに兵を動かすとなるとのう………。ただ、隣人としては罪も無い市民を犠牲にしてまで紛争をしてるのもどうかとは思うがのう 」


「しかし、国として遠征となると予算が……… 」


戦争はただの無駄遣いだしね。

ただ、魔力石が輸入できれば………

〔液化エーテルより安定してるからね 〕


「聖樹様の無茶ブリにも程があるんですけどね。取り合えずは聖樹様に会いに行きますね。話はそれからですかね? 」


こうして聖樹様に会いにユグドラシル20村に行くこととなった。






12ーⅥ

辺境伯爵家の悪ガキ3人組の伝説はこの時より始まったのかな?


ステップ大陸にまさかの魔力石が有るなんて?

まさかの資源戦争だったとはね。




今回は3話分投稿できそうですね。


本当に入院中は暇なんだけど何故かアイデアが浮かばない?

う~ん、薬の影響かな(笑)



R2.1.28 甥っ子ズの学園入学関係話を追加!

既に8歳だったのを忘れてました(笑)



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