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12ーⅢ話 23歳 ワイハ諸島解放作戦! ①

12ーⅢ話です。


ワイハ諸島解放作戦発動です!


先ずは準備です。


12ーⅢ話



7月21日、深夜


この日から[マザーバード]にて夜に1日2便ペースで特殊コンテナをワイハ島に持ち込んでいた。

基本はエルフの人員(村民予定者)と建築資材と食糧等の生活必需品、医薬品や食糧生産用の野菜の種や苗、肥料を運んでいた。

〔村に必要な物を運び込んでいた 〕


その間、エルフ達は島の探索、食糧の確保と家の建築。

バスター少佐率いる空挺団員達は村の警護と家の建築の手伝い、海側の監視場所の建築をしていた。

〔食事等はエルフの女衆が用意してくれていた 〕


一応、戦力として第1空挺団第1空挺中隊(魔導装甲兵)と第3中隊(空挺兵)を派遣していた。

まぁ予定ではワイハ島には玄関としての港を作る予定だけど、この紛争が終わってからになるだろうね。

〔先ずはワイハ諸島を平定しないとね 〕


先ずはワイハ諸島を包囲して逃げ出さないようにしないとね。

まぁ駆逐戦隊を使えば余裕かな?

先ずは猫人族が納めて居る島の保護かな?

〔ムラサメ村長にも頼まれてるしね 〕


偵察の結果としては敵の本陣は一番東の島、ウマイ島に在るらしい。

まぁ、魔導船が常に2隻は待機してるしね。

〔恐らくは本陣がここに有って、失敗したら脱出できるしね 〕


ウマイ島、カイロ島、ナイロ島は元々犬人族のメハ族が納めている3島だった。

ウマイ島は農地が多いので食料等の生産地、カイロ島やナイロ島はどちらかと言うと漁業に力を入れている島だろうね。

〔そこそこ広いウマイ島は畑が広いしね 〕


攻められてるのが猫人族の納めている3島のアイカウ島、ワイープ島、ウェロカホ島でアイカウ島に猫人族の拠点が有った。

アイカウ島はやはり農業と山地にての狩猟、ワイープ島は漁業、ウェロカホ島は漁業と農業の島々だった。

〔農業生産量は猫人族の方が若干多かったらしい 〕


そしてワイハ諸島を納めているワイハ王国が納めていたのが2番目大きさの島、アフロ島だった。

アフロ島自体は良好な天然の入江(港)と広大な土地(畑)、山地にての狩りと結構裕福な土地だった。

〔王家が押さえていたのもわかるけどね 〕


王家は猫人族かと思ったら豹人族だった。

結構優秀な種族でスピードファイタータイプらしい。

〔王国近衛隊は精強だったそうです 〕


ただ、大砲には勝てず、今はアフロ島内を逃げて奇襲攻撃しながらのゲリラ戦を仕掛けていた。

なので魔導帆船の内半数の5隻がアフロ島の自然港貝殻湾(貝が沢山取れるから?)内に居て大砲の睨みを効かせていて残りの5隻がアイカウ島に3隻、残りの2島に1隻づつ張り付いていた。

〔現在、侵略中って所かな 〕



7月26日、深夜


さて、今回が最終便だからなぁ?

積み荷の人達大丈夫かな?

〔空を飛ぶのは初めてだからなぁ 〕


[マザー]を下ろして荷物も下ろす。


「大丈夫ですか、クレオ姫? 」


「エェ、私は大丈夫です。まさか空を飛ぶとは思いませんでしたけど……… 」


「タ、タシカニ………(ウップ!)………スミマセン………(タタタタタ………) 」


「もう、これ位なんですか。本当にスミマセン 」


「いえ、普通は馴れない人はああなります場合が多いですから。それに女性がこの手の事に強いのも有りますからね 」


「しかしここがワイハ島なんて信じられませんね 」


「そうなりますね。それとあの巨大な木が世界樹です。この木を世界に広げるのがエルフ族の役目なんですよ 」


「ようこそ、ユグドラシル22村へ。私が村長のウリルです。こちらが妻のエリです。よろしくお願いいたします 」


「初めまして。私はこのワイハ王国のクレオです。父に代わってこの島の統治権を譲渡します。できれば仲良くしてください。よろしくお願いします 」


「基本、私たちは世界樹様の守護者としてこの地を守る存在。できれば仲良くしたいのは我々の方ですのです。今後ともよろしくお願いいたします 」


「でも世界樹様が火山を静めるとは思いもよりませんでした 」


「元々魔力スポットだったからね。それで火山が刺激されていた事も有ったんですよ。ま、これからは火山も沈静化しますので安全にはなりますね 」


《ようこそクレオ》


「あ、あなたはまさか、ドライアド様! 」


《私の声や姿が見えるなら王家の人間ですね。そうです、私がドライアドのミドリです。王家は約定を守ってもらってますか? 》


「その筈です。島には立ち入るなと 」


《それが王家との約定。その約定を守る条件でアフロ島を豊かな土地に変えたのです。ただ、最近人族と一緒に進入する者が居ますね 》


「恐らくはメハ族の者かと。恐らくは神具を求めてだと思います。申し訳有りません 」


《事情はわかってます。ならば新たな約定です。この地を世界樹の管理地として認めエルフ族との友好を結びなさい 》


「はい、王家として約束させてもらいます 」


《後はフリートに任せれば良いでしょう。フリートさん、お願いしますね 》


「全く、ドライアド様は。まぁ、任せてもらいますよ。所で確認なのですが……… 」


《わかっております。神具ですよね。フリートに見てもらった方が良いでしょう 》


「え、ドライアド様、よろしいので? 」


《もしかしたら解決しますよ。そうですよね、フリート? 》


「まぁ、見てみないと何とも言えないですが? 」


《では、行きましょう 》


ドライアド様の案内で僕とクレオ王女のみで向かった。

途中、木々に囲まれた様だったがドライアド様の結界らしい。

〔森を自由に動かす能力とはね。流石、緑の精霊 〕


《ここです 》


そこには木でできた祠が有った。

切り株に穴が空いてる様な祠だった。


《これがその神具です 》


出してきた物を見て驚いた。

出てきたのがM1ガーランド銃だったからだ!

〔小物過ぎてリストに載って無かったな! 〕


「この神具は昔我々の先祖がアフロ島に流れ着いた時に巨大な魔獣に襲われた時、その神具を使って魔獣を倒したと言い伝えられた物です。もっとも魔獣を倒したその後に二度と使えなくはなりましたが、今でも神具としてこのワイハ島に封印したのです。その時にドライアド様と出合い、先程の約束を交わしてワイハ島は人が入らないようにしていました 」


《そしてその代わりに私がアフロ島を豊かな島にしました 》


「その後にカメ族の祖先の猫人族が、次にメハ族の先祖の犬人族が流れ着いたので受け入れて現在の形になりましたが、まさか犬人族が反乱を起こすとは……… 」


「恐らくは犬人族の所に来たと言う人族が唆したのでしょう 」


《それは間違いないでしょう。犬人族の族長以下有力者は全員幽閉されてます。現在の族長代理は族長の愚弟ですね 》


「やはりガウスでしたか。あのバカは何を思って反乱を起こしたのでしょう 」


「単純に王様にさせてやると言われたのでしょうね。さてクレオ王女様、我々はその唆した人族を捕まえたいのですが、その為にワイハ王国内を自由に行動しても宜しいでしょうか? 勿論、その際に破壊した建物等の保証はさせて貰いますが、いかかでしょうか? 」


「え、私共はそれで良いですが、それだとブルー卿が損なのでは? 」


「私共としては特には。どうでしょう、貿易権と貿易中継地としての来港地としての租借地又は港を貸して貰えれば良いですよ 」


《そうですね。貝殻湾を港として整備すれば良い港となるでしょうね 》


「では、そのように父上を説得して……… イヤ、私が許可をします。ワイハ王国王女として 」


「………では正式に契約として認めます 」


《緑の精霊として認めます! 》


こうして反撃準備が整った。


「所でその神具は? 」


《フリートが処分すべきでしょうね。アルテナ女神様に頼んでくださいね 》


「わかりました。確かにお預かりいたします 」


「え、アルテナ女神様って? 一体ブルー卿は? 」


「まぁ秘密ですよ。さて、これは………壊れたのでは無くて弾切れですね。全く弾が残ってたらヤバかったかな? 」


危うく銃が広まってた所だったよね。

流石に火薬武器はまずいからね。

〔特にステップ大陸ではね 〕






「クソ、まだ王族共は捕まらないのか! 」


「ハ、今だ行方がわかりません 」


「あの国王さえ居なくなれば我々が支配者になれるのに兄貴も王族にヘツライやがって! 」


「まぁまぁガウス殿、慌ててもしょうがないでしょうに。元々この島は豹人族の島なんでしょう。ならば山岳部に隠れるところがいくらでも有るのでしょう 」


「デギン、お前の魔道具で見つける事はできないのか? 」


「流石に無理ですね。何せ魔素もここまで薄いと魔導船もマトモに動きませんしね 」


「以外に役に立たないんだな。確かに過去に来た人族も同じ事を言ってたな! 」


「まぁ私の親父が言ってた事だからね。それでこの魔力タンクが役立つんだよ。ただ、探知系の魔導具には使えないんだよ 」


「ケ、たいした事も無いんだな。それで神具が欲しいと? 」


「そう、魔力が無くても魔物を倒せる神具が! それが有れば私の国を取り返すのも可能だからな! 」


「フン、勝手に探せ。あの島の探索はお前らでやれ。あんなデタラメの言い伝えなんか信じても無駄だろうに 」


「そうだが万が一が有るからな。それよりさっさと平定しておけよ。その為に手伝ってるんだからな 」


「わかってるわ! もっとあの大砲は使えないのか 」


「弾には限りが有るからな。もう山間部はほっといて統治に専念したらどうだ? 後はカメ族の島を先に占拠してからゆっくりと豹人族の王家どもを締め上げれば良いだろう 」


「そうだな。そうするか 」






「さてバスター中佐、ここはどうすべきかな? 」


「カメ族の島3島は第2と第3海兵大隊で、メハ族の本島に我々空挺団が強襲して幽閉中の族長を救助するって所ですね 」


「アロハ島はどうする? 」


「第1海兵大隊と第1戦車大隊で強襲上陸して占拠ですかね。敵は山間部に逃げるでしょうけど、そこには豹人族の精鋭が居ますからね 」


「魔導船はどうする? 」


「全部沈めれば良いのでは? 」


「なるほどな。それで行くか 」


「まぁ、後は第1戦闘工兵大隊を投入しての復刻作業ですかね 」


「港湾の工事も有るからな 」


こうしてワイハ諸島奪還作戦とグレードバリア王国からの逃亡者、デギン元公爵の逮捕作戦が始まった。




12ーⅢ

深夜に運び込む物資。


無事に完成したユグドラシル22村。


神具ってM1ガーランド銃だったとはね?

(しかも弾が有ったら使えるってまずいよね? )


明日も投稿します。

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