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12ーⅡ話 23歳 イオン島の諸事情? と ユグトラシル22村の建設!

12ーⅡ話です。


さて、イオン島の奪還した後は、お話し合いかな?



ワイハ島に早速、世界樹を植えましょう!



12ーⅡ話


7月10日、昼過ぎ


イオン島にランデングⅢ型上陸舟艇で上陸したフリートです。

何だか島の雰囲気が物々しいですね。

〔まぁ、そうなるかな? 〕


バスター少佐がどの様な交渉をしたのか心配だったが、予想通りになっていた様ですね。

噂通りで獣人族は本当に戦闘民族っぽい種族らしい。

〔本当にどうするんだろうね? え、決闘って何? 〕


村の奥に広場っぽい所で回りには沢山の猫人族の方々が見ているね。

大体70人位かな?

〔恐らくはこの村人ほぼ全員かな? 〕


「では、己の誇りに賭けて死力を尽くし闘え! 」


「で、ルールは? 」


「簡単だ、相手が倒れるまでだ! 」


分かりやすいルールだね。

相手を倒してナンボの獣人族ですからね。

〔本当に戦闘民族だよね 〕


それでバスター少佐はどうするのかな?


「では暫しお待ち下さい 」


なんとバスター少佐は魔導装甲鎧を脱いでいた。

そしてサウス4型を構えたね。


「何だと! その鎧を脱いで勝てるのか? 」


回りの猫人族が笑ってた。


「イヤ、正々堂々と相手をしなければ失礼だからな。戦士ならそうだろう? 」


「ほう、そうなら手加減は不要だな。後で吠えずらかくなよ! 」


「では双方、誇りを賭けて闘え! では始め! 」


始まった闘いだったが、族長の息子マサムネはスピードを生かして速攻で攻めて来たが、余裕でバスター少佐にかわされていた。

いくらスピードを出してもバスター少佐には止まって見えるらしいしね。


「クソ、何で当たらん? 」


「それは鍛えてるからな? 」


一体何の訓練をしているやら?

今度確認をしよう。

〔空挺団員が心配ですね 〕


「何だ、随分と温い訓練でもしていたのか? 槍捌きが甘いな! 」


「何を! (カキン!) ア!」


持っていた銛を槍で跳ね上げたバスター少佐は、そのままマサムネの喉元に槍先を突き付ける!


「まだやるか? 」


「………参った。 」


回りは静かになっていた。

部族最強の戦士が負けたらこうなるよね。

〔さて、お仕事でもしますか 〕


「村長、先ずは話を聞きたいですね。何故この島に来ることになったのかを? 」


「わかりました、ブルー辺境伯爵様。お話をさせてもらいます 」


村長の話によると、やはりワイハ諸島から避難して来たらしい。

ワイハ諸島は西の3島に猫人族主体のカメ族が治め、東の3島を犬人族主体のメハ族が治めて、中央の1島を各々の主家でもあるワイハ王家が仕切っていた国? だったらしい?

〔国と言うより部族って言った方がしっくりとくるかな? 〕


所がある日、人族の船が来てメハ族を煽動して戦いを仕掛けて来たらしい?

話からすると大砲を使う船?で海岸から砲撃?してきて王家の軍は惨敗、現在は森の奥に逃げてのゲリラ戦をしているとか?

〔ん、大砲を使う船? 〕


王宮を押さえたメハ族はカメ族に恭順を要求!

カメ族は拒否して全面抗争に!

〔まぁ、そうなるよね 〕


ただ、大砲には勝てず、カメ族の一部を逃がしてゲリラ戦をしているらしい。

それで足手まといの女子供を抱えて逃げて来たらしい。

〔そうすると……… 〕


「で村長、その王族の方はどなたですか? 」


ザワつくカメ族!

動揺しすぎだぞ!


「いえ、そのような方は……… 」


「ジイ、もう良いわ。私がアロハ王家のクレオです 」


中から出てきたのは猫人族? の女の子だった?

ん、猫人族か?

〔にしては他の猫人族より細身と言うか豹柄? 〕


「つまりここに居るのはクレオ姫の護衛と村の女子供達って事かな? 」


「………はい、そうですね。私を逃がす為に一緒に来た兵士と戦えない女子供達です。お願いします、私は良いので女子供達を助けてください 」


「姫、それでは姫が? 」


「マサムネ良いのです。私は残った兵を率いてあの風も無いのに進む船を沈めに行きます! 」


慌てて止める村長(侍従だったのだろうか?)。

ウ~ン風も無いのに進む船ですか?

〔思いっきり思い付く相手が居るな! どっちだろうね? 〕


「そうですね。では女子供達は保護しましょう。その代わりその人族の船の特徴と数、親玉の情報をください 」


まさかのあの人達かな?

聞けば、船の帆に風が無いのに膨らんで進んでいたらしい。

〔完全に魔導帆船だね 〕


船の特徴は一緒だね。

その船が10隻いるらしい。

〔確か逃げた魔導帆船も10隻で、数は一致してるね 〕


しかも帆に書いてある模様も一致してるしね。

さて、グレートバリア王国に問い合わせても良いかな?

〔たぶん間違いないだろうね 〕


一応、ここの人達は保護しましょう。

早速、戦闘工兵隊を上陸させて、土地の開発と炊き出しでもしましょうかね。

〔難民の皆さん、痩せてるからね 〕


こうしてイオン島を無事に確保することに成功した。

さて、本題の前線基地を作りましょうか。

〔工兵隊で一気に開発するか! 〕




7月15日


ワイハ諸島上空15,000m付近。

[マザーバード]視点!


「さて、魔導帆船は………9隻かな? 後1隻は何処だ? 」


「ウ~ン…………あ、いたいた! あの大きな島の所かな? 」


どうやら火山島に上陸して何かしているらしい?


「まぁ、一番デカい島だから何か有ると思ったのかな? 」


「どうだろうね。以外とお宝探しでもしてたり? 」


「まぁ、兎に角撮影をしておこう。次は強襲上陸作戦するからね 」


「エ、マジでアレをやるの? 」


「そうなるかもね。もっとも僕はあの島に用が有るからね! 」


「フ~ン、あの島にねぇ。何かあるの? 」


「まぁ、それは秘密? 」


「別に良いけどね 」


おや、シルフィーさんが帰って来たみたいだね。


《フリート、行ってきたわよ! 》


「シルフィーさんご苦労様。で、どうだった? 」


《バッチリよ! ただ、火の精霊達がもうすぐ噴火するかもって。まぁ、3日位かなって 》


「そうなんだ。他には何かなかった? 」


《ウ~ントネ、今人族と獣人族が何かを探してるみたいね? 何を探してるのかな? 》


「その為の上陸かぁ。まさかあの言い伝えの話を真に受けているのかな? 」


《そうそう、何か祠みたいな所が有ったけど? 》


「エ、本当に? だと不味いかもね……… (さて、どうする? ) 」


《大丈夫よ、ここには樹の大精霊のドライアドさんが居たから 》


「エ、ドライアドさんが? また何で? 」


《ウ~ントネ、何でも約束だからって? 》


「それで聖樹様のお願いの件は伝えた? 」


《別に構わないって。祠を守ってもらえるならなお良いって! 》


なるほどね。

村長の話は本当らしいね。

〔さて、どうするかな? 〕


「え~とフリート? 何の話? 」


「まぁ、後で教えるよ! それより撮影は済んだかな? 」


「あぁ、バッチリだよ! これで全島揃ったね 」


「よし、イオン島まで戻って作戦開始だ! 」


こうして戦術偵察を終えて戻ることに。






その頃、ワイハ島に上陸していた人達は。


「クソ、何処にも無いじゃないか! 」


「ダンナ、だから言ったでしょう。アレは王家に伝わる嘘っぱちだって? 」


「だからってそのお宝が有れば、また我々は盛り返せる! 」


「まぁ、わかりますが。我らメハ族が過去にも調べに向かいましたが何も有りませんでしたし 」


「大方、何かしらの力で隠してるのだろう。しかし魔法が使い勝手悪いな? 」


「ダンナ、何で魔法が使えにくいのかがわかりませんけど、昔にも人族が来た事が有りましたがヤッパリ同じ事を言って帰りましたよ? 」


「クソ、確かに使い勝手が悪すぎる? もう((グラグラ)))………何だ! 」


「あ、ヤバイ。ダンナ、火山が噴火するかも! 」


「そうなのか! 仕方がない、急いで船に戻るぞ! 」


この後、この盗賊達は慌てて船まで戻り、島から離れたタイミングで火山が噴火していた。


《フゥ~、見つからなくて良かったわ! 》






7月20日、深夜2時頃


ワイハ島上空7,000m付近


「さて、行こうか? 」


「ブ、ブルー卿、本気ですか? 」


「何を今さら言うのかな、ウリル村長? 」


「いや、まだ村長では無いけど……… 」


「兎に角、()()()()()。 」


「まだ、心の準備がァァァァァァ! 」


北から侵入した[CSーⅠ輸送飛行挺]から島に降下します。

ウリル村長を抱えて高度5,000mからの空挺降下です。

〔もう、村長うるさいよ! 〕


僕は[魔竜騎士(空竜装備)]に村長を抱えて降ります。

他のエルフ村民(仮)もバスター少佐率いる空挺団員と一緒に降ります。

〔確かに真っ暗な中を飛び降りれば、怖いかもね? 〕


「さて、無事島に到着しましたよ。村長? 」


「………もう飛び降りたくない! 」


「早速、苗を植えないとね! 何処が良いかな? 」


《フリート、こっちよ! 》


「わかった、シルフィーさん 」


僕たちは風の精霊達の案内で山の方に向かって行った。

そして少し開けた場所に着いた。

〔とりあえずはこのくらいの広さが有れば良いかな? 〕


早速、エルフの結界を張ってもらい、即苗木を植樹すると………

急速に成長して一気に100m程の大木に成長していた!

〔驚く空挺団員達! 〕


「ブ、ブルー卿、何ですかこの木は! 」


「世界樹ですよ、バスター少佐 」


「エ、世界樹? あの伝説の? 」


「世間的には伝説だけどね。実際には王家では知ってる公然の秘密なんだよね。なので他には話さないでね 」


「わ、わかりました。………これが世界樹かぁ~ 」


「さて、次はコンテナの受け入れ準備だよ! マザーが降りて来る場所を作るぞ! 」


《それは私の方でできますわ 》


「ン、もしかしてドライアド様ですか? 」


緑色の小さな女の子が現れた。


《初めまして、私がこの島の管理をしてますドライアドのミドリです。ようこそ世界樹様 》


『私は世界樹の22番目、まぁトゥニーツゥーで良いわよ 』


聖樹様も具現して挨拶をしていた。

もっともバスター少佐達には見えてなかったが。


「よろしくお願いします、ミドリ様。早速ですが、広場を広げてもらえませんか。大きさは50mの円が入る大きさで。後は村を作るから……… それはウリル村長が決めて下さい 」


「エ、私がですか? わかりました。ドライアド様初めまして。私がこの度ユグトラシル22村の村長になりましたウリルです。今後もよろしくお願いいたします 」


《よろしくね、ウリル村長。 では広げますよ! 》


ドライアドのミドリ様が手を上げると森の木がウネウネと動き出した!

そして結構な広さの土地ができていた。

〔スゴいな、ドライアド様の力は! 〕


キビキビ動くエルフ達。

呆気にしている空挺団員達。

〔まぁ信じられないよね 〕


「バスター少佐、[マザー]の受け入れ準備を! 」


「ア、アァ、わかった。よし、誘導灯を設置するぞ! 」


空挺団員によって誘導灯を設置する。

魔導無線機を持たせた空挺団員を寄越してもらう。


「(カチ! )ブルーリーダーより[マザー]、降りてこい! 」


『了解、フリート! 』


暫くして上空より[マザーバード]が今回用に特注した特殊コンテナを抱えて降りて来た。

第1便には人員と食糧が積んであった。

〔人員の中には……… 〕


「ウリル、お待たせ♪ 」


「アァ、エリさんご苦労様。平気だった? 」


「もう、私たちは夫婦よ。エリって呼んでね、アナタ♪ 」


「何で平気なの? 」


「エ、この中結構快適よ? それに[マザー]さんが揺らさず飛んでくれたみたいな? 」


「ソ、ソウナンダ………(羨ましい! ) 」


実はウリル村長、冒険の途中で寄ったユグトラシル18村で仲良くなったエリさん(18村長の娘)と結婚して一緒に来ることになった。

まぁ、18村長はゴネタが世界樹(エイティーン)様に説得されて折れたそうな。

〔まぁ、嫁ぎ先が遠いからね 〕


「ウリル村長、次のコンテナを明日の夜から順次運びますので村の縄張りはお願いしますね 」


「ハイ、お任せを! 」


「バスター少佐、コンテナの移動と設置、護衛をお願いしますね 」


「了解です、ブルー卿 」


「それじゃ[マザー]、次のコンテナを取りに戻るぞ! 」


こうして秘密裏に、ユグトラシル22村の建設は始まった。




12ーⅡ

ウ~ン、獣人さんは戦闘民族ですね。


それをあしらうバスター少佐って?


さて、空挺降下でワイハ島に降下しましょう!

そして村の建築を始めましょう。



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