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11ーⅦ話 22歳 その後の南洋諸国の様子

11ーⅦ話です。


南洋諸国のその後ですね。


エ、陛下がまたヤラカシテタ?


フェローリゾートでオモテナシです。


おや、魔鉄の鉱脈ですか?



11ーⅦ話


2022年1月


イングスランド王国ロンドンシティー

ブルー辺境伯爵邸にて


屋敷にて寛いでいますフリートです。

昨年はヤッパリ忙しかったですけど今年こそは………大丈夫だよね?

〔まぁ無いよね? 〕


シーランド王国での結婚式の後、2組の新たな夫婦を連れてフェロー街まで戻ったのが12月の頭。

その後、フェローリゾートでイチャツイてもらってからロンドンまでエスコートして来たのが12月の下旬だった。

〔その間、裏でコソコソ動く貴婦人達? 〕



そう言えばと色々と留守の間、何か無かったか聞いてみた。

特には……… エ、陛下がヤラカシタって何?

〔何をしたのかな? 〕


11月の航空際でヤラカシタそうですよ、空中戦?

編隊飛行をしていたら突然、アクロバットを勝手に始めたそうな!

〔何してるの、陛下は? 〕


一緒に飛んでいたエドワード空軍大将機が止めようとしたら模擬弾(ペイント弾)を当てられたそうな?

それで切れたエドワード空軍大将との空中戦に発展したそうです。

〔何で止めない副パイロット? 〕


陛下機には僕の代わりのエイムズ少佐(ブルー空軍第2飛行隊長)とウイリアム護衛隊長、エドワード機にはマック大尉とスティーブ副隊長が乗っていたらしい。

エイムズ少佐は陛下には逆らえず、兄上は何故か陛下と同調? マックとスティーブ副隊長は下手に止めると危険と判断してやらせたそうな?

〔確かに下手に止めたら後々面倒ですね 〕


会場では見学者が上を見上げて喝采を挙げていた。

結局、上空での模擬空中戦は結構受けていた。

〔何せ地上でこの様子を実況していたらしい? 〕


陛下とエドワード空軍大将が疲れて操縦が荒くなってきた所でマックが合図して双方のコントロールを奪って着陸した。

そしてニコヤカナ王妃様にお二人とも連れて行かれたらしいです。

〔まぁ、それはそうなるよね 〕



新年会も色々とこなしていきます。

最近は付き合いも多くなりいろんな方と知り合いになり、屋敷に招待したりされたりしています。

〔お付き合いは大事です 〕



さて、あの後の南洋諸国ですが、グレートバリア王国が荒れていた影響で各地で起きていた紛争もグレートバリア王国が落ち着いた為に収まったかに見えていた。

大陸南部の大国、ガンジス王国とキスタン王国がやはり国境近くの島を巡って争っていた。

〔島を二分しての争いらしいです 〕


元々この島(名無し)は国境をキスタン川(ガンジス王国名、西ガンジス川)の河口に有る島で元々どちらの国の物とした意識の無い魔物の蔓延る魔窟だった。

大きさもソコソコの大きさ(淡路島位?)でソコソコ大きかった。

〔川を河口で二手に分かれさせてる様な大きな島? 〕


地元民の伝説だとガイアタートル(大陸亀)の死体が島に成ったとも言い伝いが有った。

その噂を聞いた冒険者が依頼も無しに探索に渡ったりしていたが魔窟の為に探索も上手く行かず、ソコソコの獲物を狩ってくるかそのまま戻らないかだった。

〔冒険者行動中の死亡、行方不明は基本自己責任だった! 〕


所がその島に魔鉄鉱石が有るとわかった。

切っ掛けは有る冒険者が偶然、魔鉄鉱石を持ち帰ってきたからだった。

〔記念に拾ってきた石ころサイズだったが! 〕


何せ問題の魔鉄鉱石は純度が異常に高く、それで武器を作ると通常の魔鉄よりも品質の良い物ができた。

魔鉄鉱石を見た街の鍛冶場を経営していたドワーフ親方が言ってきた。

〔もっと取ってこいと! 〕


その冒険者は、名無しの島に再度行って今度は大量の魔鉄鉱石を取ってきた。

現地では小石程度の大きさで沢山転がっていた為だった。

〔それこそ砂利が曳き積めている状態らしい? 〕


冒険者は無事に仲間と1人20Kg、6人パーティーだから120kg分の魔鉄鉱石をドワーフ親方に渡して各々魔鉄製の武器を作ってもらっていた。

余った分はドワーフ親方にあげていた。

〔まぁ、製作費としてチャラにしていた! 〕


ドワーフ親方は定期的に採ってきてくれるように依頼したが、その冒険者は元々流れの冒険者で別の場所に行ってしまった。

場所は聞いていたドワーフ親方は冒険ギルドで採取依頼を出したのが不味かった。

〔その件を知った他の鍛冶場が同様な依頼を出した! 〕


金に吊られた低ランク冒険者達が実力も無いのに取りに行き、行方不明者が大量に出てしまった。

事態を有余したギルドがCランク指定の依頼に引き上げると同時にその街の領主に情報を流してしまった。

〔本来、その手の情報を流してはいけない物だった 〕


すると領主はその島を領地だと宣言、攻略に領主軍と雇った冒険者を送り込んで橋頭堡を作り、そこに拠点の砦を建設して島を攻略していった。

ただ問題は、同時に隣の国の領主も同じ事をしていた。

〔島の対岸から挟む様に攻略が進む形になった 〕


すると途中で鉢合わせする事になる。

お互いの代表者(領軍関係者)がお互いに退けと言うから争いになった。

〔最初は小さな小競り合いだった! 〕


元々仲が悪い両者が全面紛争になるには時間が掛からなかった。

両者共に国王に援軍を頼んだ為に島を巡っての争奪戦になった!

〔島限定の争いになったのは幸いでしたが 〕


国力的には人口の多いガンジス王国が優位だが、海軍が弱かった。

反対にキスタン王国は海軍力が強く、相手の補給線を海上で防ぐ事で拮抗していた。

〔丁度良く軍事バランスが拮抗する形となっていた! 〕


最近になって仲裁をとグレートバリア王国とシーランド王国に双方が頼んで来た両国の穏健派だったが、依頼の矢先に例の魔導船技術が何故か双方に渡って紛争が激化してしまっているらしい。

そこで何故かイングスランド王国にも仲裁をお願いしたいとグレートバリア王国とシーランド王国が頼んで来た。

〔それが王女様方の王女としての最後のお使いらしい 〕




1月6日


王城の何時もの会議室にて。


「ウ~ン、ブルー卿どうしたら良い? 」


「知りませんよ陛下。その魔鉄が堀尽くされない限り双方が引くことは無いでしょうし、元々仲が悪いんですよ、無駄でしょう 」


「確かにそうだが。落とし所は無いのかのう? 」


「まぁ、我々が手を出す理由も有りませんし、話し合いの場を設ける位ですかね。勿論、関係各国が集まってですけどね 」


「関係各国と言っても……… 」


「関係各国と言うと当事国のガンジス王国とキスタン王国、話を持ってきたグレートバリア王国とシーランド王国、あとナンギン帝国も巻き込みたいですね。後はウラル公国かな? 」


「ん、ウラル公国もか? 」


「一応キスタン王国と国境が接してますからね。巻き込んでおきましょう 」


「巻き込むとは酷いな。確かに6ヶ国位は居た方が良いかのう 」


こうして話し合いの場を設ける事に。

場所はグレートバリア王国の北西部の街、エクスマウス街となった。

〔場所はグレートバリア王国側で用意してもらった 〕


問題はイングスランド王国の代表者なのだが………


「それで何で陛下自ら行きたいと? 」


「たまには外遊をしたいわ! 」


「陛下、ダメですよ。長期王城を留守にすると書類の山ができてしまいますよ。よろしいので? 」


「ウグ、書類の整理なら王太子にやらせれば良い! まぁ、次期国王としての練習と思ってのう……… 」


「ナ、何を言われます、陛下! 仕事はちゃんとして下さい! 押し付けても無理でしょう 」


「そうですよ陛下。私にはまだ無理です! 」


「なに大丈夫じゃ。そうだな、ブルー卿? 」


ん、突然振って来たぞ?

やな予感?


「どう言う意味ですか、陛下? 」


「あの[マザーバード]を使えば移動だけなら3日で往復出きるだろう。会議に2日で予備日込みで余裕を持って7日も有れば余裕だろう、違うか? 」


エ、[マザーバード]を使うって何?

確かに不可能ではないが………


「あれはダメですよ。まだ、機密扱いになってますし、性能を他国にバラス事になりますから無理です! 」


機密の塊ですからね、[マザー]は!


「ワシは乗りたいのじゃが! 」


「その前に7日も空けられませんよ。陛下、無理です! 」


「なら何日なら良いのじゃ? 」


「………陛下を出発前5日間執務室に監禁して仕事を前倒ししてから4日位ですね。その後お戻りしてから3日間位監禁状態で仕事をすれば可能かと? 」


宰相様はそう言ったけど………

陛下の顔色が悪いね(笑)


「………ウグググ………何とかならんかぁ、ブルー卿! 」


「いかな陛下の依頼でもできない物はできません! 諦めましょう 」


「そうですよ、陛下。でも4日なら近場には行けますよね? 」


王妃様が突然振って来たぞ?


「ん、そうじゃな。でも何処が在るのじゃ? 」


「決まってますわ。ブルー卿の所でしょう? 娘の嫁ぎ先を見に行くのも良いものよ! 」


「それは良いのう。領地での様子も観てみたいしの 」


何故かアレヨアレヨと決まって行くって何?

ア、宰相様もこの際だからって押し付ける気マンマンだな!

〔もう、面倒だなぁ……… 〕


「それじゃそう言う事で頼むぞ、ブルー卿! 」


あ~あ、決まっちゃたよ!

でもその話では無いよね?


「………それで仲裁会議に誰を行かせると? 」


「そうじゃな、リチャードではどうじゃ? 海軍士官としての実績作りにも良いじゃろう! 」


「ではその様に手配しましょう。まぁ、実際には王国海軍司令官に任せる予定です 」


こうして仲裁会議の人員と何故か陛下の視察(と言う名の休暇)が決まってしまった。

参ったなぁ、準備が大変だよ!

〔シャルロットになんて言おうかな? 〕




2月1日

ロンドン軍港、王国海軍地区


「シャルロット様、皆さんありがとうございました 」


「フラワー様、また来て下さいね 」


「今度はオープンの時に来て下さいね 」


「エェ、その時は行きますわよ! 」


何やら既にお店のオープンが決まってるらしい。

何も聞いてませんからね、僕たちは!

〔呆れる僕と困った顔のシーランド王国新騎士団長のエネミス殿(フラワー様の旦那 ) 〕


「………頑張って下さいね、エネミス騎士団長殿 」


「………エェ、ブルー卿。何かアドバイスは有りますか? 」


「………馴れるより慣れろですかね、あれは? 」


「………そうですね。なるだけ自由にさせることにします 」


「そうして下さい。ではまた会いましょう 」


帰りは会議参加の為に王国艦隊旗艦、強襲揚陸艦レッドと王国海軍第1艦隊が行くので一緒に乗って出港して行った。

ピネス様、フラワー様も手を振って出港していった。

〔旦那方は敬礼していた 〕


「さて陛下、明日より5日、頑張って下さいね。私は準備をしておきますので 」


「おぉ、頼むぞブルー卿。それと孫達もよいのか? 」


「勿論、アンドリュウ王子もルイ君も一緒の方が良いでしょう 」


「では陛下、行きましょうか 」


「ん、何を言っておる宰相。明日からだろうが? 」


「いえ、本日分の仕事も有りますので今から執務室に行きましょうか 」


陛下の両脇を抱える護衛の兄上達!


「ちょっと待て、お前ら放せ! 」


「「いいえ、陛下が安全に王城まで向かいませんといけませんので! 」」


「だから歩けるから放せハナ………… 」


こうして陛下は無事に王城の執務室に6日監禁された!

6日後に出て来た陛下は目の下に隈ができていた。





11ーⅦ

しかしヤラカスのは何時もの事になってるね、陛下は!


資源争いは何処にでも有るんですね。


新婚旅行で来ていたフラワー様達。


お見送りの後には、陛下の監禁生活がスタートしました。



明日も投稿します。

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