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11ーⅥ話 21歳 お宝回収隊 南洋編

11ーⅥ話です。


さて、オーパーツの回収をしましょう。


エ、コレがオーパーツ?

11ーⅥ話


3021年10月深夜。

シーランド諸島シーランド王国、東方沖50km付近。


「この辺だよね? 」


「ウン、この辺だよ、お兄ちゃん! 」


「よし、あたしのでばんね! 」


「それじゃお願いね! 」


「後部ハッチオープン! 」


「[シンカイ]はっしん! 」


本日は[機動要塞戦艦むさし]でアルテナ女神様のお使い、オーパーツの回収です。

今回は初めての[むさし]での遠征で世間的には"秋にチョット南方まで(笑)"と言って出掛けてます。

〔無論、本当の事を知ってるのはイングスランド王国の上層部(陛下と側近のみ)ですけどね 〕



公式にはシャルロットと仲良くなったシーランド王国のフラワー王女の結婚式に招待されたので向かった事となっていた。

現在、本隊として[強襲揚陸艦ブルー]を旗艦として護衛の第1駆逐戦隊、第1と第2護衛戦隊、貨物船[フェロー]の特別艦隊での航行で本来は向かっている途中です。

〔まぁ、祝いの品として沢山と持ってきてますよ 〕


[むさし]で先行してオーパーツの回収、洋上で[ブルー]に乗り換えて一緒に来た事にする予定です。

今回の回収ポイントは後3ヶ所有って、此所とグレートバリア大陸の南方60km付近と西方120kmの地点に各々沈んでいた。

〔以外に深いので面倒です 〕


「[シンカイ]よていのポイントについたよ! 」


「それじゃ早速お願いね 」


「[しんかい]はっしん! 」


[シンカイ級無人深海作業支援船]から[無人深海潜航挺しんかい]が下ろされる。

[しんかい]はそのまま毎秒1mの勢いで潜っていった。

〔無人ゴーレムだからできる芸当? 〕


魔導スクリーンを見ながら潜行させていく。

深度1,500m付近で………


「そろそろのハズだが……… 」


「あ、あれじゃない? 」


「ドレドレ………有ったね。フ~ン、確かにオーパーツだな! 」


魔導スクリーンに映っていたのは三枚プロペラが付いた星形7気筒? エンジンらしき物が有った。

何だろう、プロペラ機のエンジンだろうか?

〔ウ~ン、ツインワプスに似てるね? あれ、何でわかるんだろう? 〕


まぁ引き揚げればわかるだろう!


「早速お願いね、ゆきかぜちゃん 」


「わかった! とってくるね 」


[しんかい]に載せてある回収バルーン装置を謎のエンジンに付ける。

そしてバルーンの中に空気を入れていく。

〔ゆっくり丁寧に 〕


徐々に浮き上がるエンジン?

上手く回収できそうだ。

〔慌てず騒がず! 〕


海面下に来た時に[シンカイ]で回収する。

たもあみで掬う様に。

〔船先にて掬い上げます 〕


[しんかい]を回収して[むさし]に収用して終わりです。

早速、後部ドックに見に行きます。

〔さて、実物はどうかな? 〕


お宝を確認したら、爆撃機のエンジンで、恐らくはBー24のエンジンかな?

間違いなくツインワプスだろうね。

〔[神眼(鑑定)]さんが何故か働いたよ? 〕


早速、アイテムボックスに入れる。

ウン、品名が[プロペラ付きダブルワプスエンジン(壊れ)]って載ったね。

〔あれ、(壊れ)だと治せるのかな? 〕


治せるのなら確かにオーパーツだわな!

これはさっさと回収をしないと………もっとも深すぎて無理かな?

〔今の技術力では無理だろうね。僕以外は? 〕




[むさし]内アルテナ神殿室


「ハイ、ご苦労様。確かにオーパーツを1個回収できました。この調子でお願いね。それと修復も可能だから回収をお願いしてるのよ♪ 」


「なるほどねぇ。万が一できる奴がいたら大変な事になってますものね? 」


「そうね、確かに貴方が囲った魔族の子クラスだったら可能かもね? 」


「まぁ、今の所は深海でのサルベージは無理でしょうね? 」


「でも、一応全て回収はしたいわね? 」


「確かに万が一魔力を必要としない機関は危険ですしね? 」


「アラ、分かってたの? 魔力機関の弱点を! 」


「そりゃそうでしょう。隣の大陸なら此方の魔導製品は恐らくは使えないでしょうね! 」


「そうね。スッテプ大陸では無理でしょうね! 」


「あ、でも大陸近くに6個有りますけどね(笑) 」


「もう対処してる癖に(笑) 」


エーテル理論は内緒にしてるからね。


「あ、バレてました? 」


「まぁ、広めなければ良いわよ♪ 」


「勿論、広めませんよ! 」



この後、2日掛けて残り2ヵ所のオーパーツを無事に回収、アイテムボックス経由でアルテナ女神様の元に送った。

[むさし]の40ノットの速度と元々船が航行していない航路での移動だった為だった。

〔大体の船舶は沿岸沿いに航路を設定してますからね 〕


ついでに南洋諸国の航空偵察もしておく。

まだ紛争をしてる所も有るからね。

〔[マザー]で偵察するからバレないよね? 〕


「所でこの新作、美味しいわね? (モグモグ………… ) 」


「まだ試作品ですけどね。良かったらもう1つどうぞ! 」


「本当に美味しいわ♪ このモンブラン! 」


実は先のシーランド王国に行ってた時に、特産品として栗(シーランド王国名モンブラ)を発見していた。

何故かシーランド王国に自生していて他の所には無かったらしい?

〔まぁ、ファンタジー世界だしね(笑) 〕


シーランド王国での調理法は焼くか茹でるだけだそうです。

お土産に苗と実50kgほど買ってきてブルーダンジョンで育てたら即量産出来るようになった。

〔お陰で新しいお菓子が作れる目処が立った 〕


まぁ、おまけでダンジョン内で何故かトレント化して毬栗ごと投げる栗トレント(正式名称モンブラトレント)が発生したよ!

面白いのでほっといてます。

〔訓練中の海兵隊員が泣いていたけどね 〕


その栗をグリル隊長(特務少佐)に見せてお菓子を作れないかと聞いたら試行錯誤の末、形になったのがこのモンブランだった。

実際はアイギス君をコキツカッテ作ってたけどね。

〔まぁ僕が色々とヒントを教えてあげたからねぇ 〕


完成したモンブランなんですが、何故か王妃様のお耳に入っていた?

試食で食べたシャルロットがうっかり喋ったらしいです。

〔まぁ、美味しかったからね(笑) 〕


結局は関係各所に現物と材料とレシピを配る羽目に。

しかも定期的にモンブラの実を送る契約までさせられましたけどね。

〔女性に甘い物の内緒事はダメ、絶対に! 〕


そして何故かイングスランド王国内でモンブランが流行りだした?

王妃様主催のお茶会で出したのを招待された貴族のお姉さま方が言い触らした為だった。

〔やってくれたよ。収穫量もたいして無いのに 〕


結局、ブルーダンジョン産とは別にシーランド王国産のモンブラの実を輸入品のリストに加わる事になった。

勿論、モンブランのレシピをフラワー王女にあげましたよ。

〔コレが理由ですって説明してね 〕


この後シーランド王国でもモンブランが流行っていったそうです。

モンブラの生産も増やすそうです。

〔こうもなるとはね 〕



さて、一仕事終わったので特別艦隊に向かうことに。

[むさし]本体に航行は任せて僕とむさしちゃん、ゆきかぜちゃんはファントム01に乗って強襲揚陸艦ブルーに向かいます。

〔チョット狭いけどガマンしてね、2人共 〕


上空の[マザーバード]の誘導で迷うこともなく到着できた。

ファントム01は後部デッキに固定してコンテナ風カバーを掛けておきます。

〔一応、秘密なので(笑) 〕


艦内に入ると早速、むさしちゃんとゆきかぜちゃんは捕まっていた。

何故か付いてきたステファニー義姉様に!

〔何故かルイくんもいるけどね? 〕


実は僕とシャルロットとの結婚式の時に記念で撮った写真をシャルロットがフラワー王女に見せていた。

ようやく冷蔵庫並みの大きさにできたので記念に写した物だった。

〔まだかなり大きいが、既に関係各所には配備済みです(笑) 〕


その時にフラワー王女が羨ましがったのでシャルロットがお姉様達に相談、今回付いて来て最終調整を自らする事になったそうです。

もっともカリーナ王太子妃も来たがっていたが無理だった。

〔当たり前でしょうに! 妊婦(妊娠3ヶ月)が! 〕


南方の方もそうだが、結婚式が派手なのはイングスランド王国だけだそうです。

普通は王族でもアルテナ教会での結婚式(ジミ婚風)と披露宴(普通の晩餐会位の規模)位だそうです。

〔やはり井川君のせいだな(笑) 〕


今回の戦災で国民の悲しみを吹き飛ばす為にザイル国王自ら結婚式を挙げろと妹達を煽ったのが今回の結婚式だった。

二人ともまだ早いとは言っていたが、また何時に悪い虫が来るかもしれないと国王が旦那予定の2人に命じて決まったそうです。

〔まぁ、わからなくは無いけどね(笑) 〕


それで妹達が早める条件の1つに今回の結婚式での衣装の話になったらしい。

まぁシャルロットが色々と吹き込んだせいでも有ったけどね。

〔まぁ、オーパーツの回収をしたかったから丁度良かったしね 〕


艦橋に行くと現在、ルイくんが艦長席に座ってご満悦ですね。

報告では昨日は突撃デッキ内での海兵隊の訓練にかわいく参加したとか(笑)

〔ほのぼのと海兵隊員の真似をして回りをホッコリさせていたらしいです 〕




10月33日


シーランド王国、王都ウエリント街の港に到着。

早速、ザイル陛下自らワザワザ港まで出迎えてくれました。

〔今回は大所帯で来ました 〕


もっとも現在、ブルー辺境伯軍海兵隊工兵隊の指導の元にウエリント港の規模を拡張している最中だった。

事前に派遣したシーライオンBu204旗艦の先遣小艦隊にシーランド王国に供与する各種民間重機シリーズの操作教導の次いでに港の拡張工事をやっていた為だった。

〔実際にやりながら教えた方が早いとか? 〕


お陰でブルー級が停泊できる桟橋が2本できていた。

今は、コンテナ埠頭の工事をしていた。

〔国際コンテナ規格対応のコンテナ埠頭の見本を作っていた。〕


ザイル陛下に色々とお土産を渡す次いでに自分は結婚式をやらないのかと聞いてみた。

確か来てるよね、花嫁(仮)?

〔確か一緒に参加予定だったよね? 一緒にやれば良いのに? 〕


何と来て早々、ナディア王女は颯爽と南部のゴーレムダンジョンに向かったらしい。

取り巻きの護衛騎士(全員女性)と一緒に!

〔ア~ア、ヤッパリだったか(笑) 〕


明日には戻って来る予定だと言ってたが、果たして戻れるのか?

先見小艦隊には輸送艦[タートルBu1112]に今回供与する旧[ドルフィン級]を2挺積んで運ばせていたのでそれで様子を見に行かせた。

〔まぁ、訓練代わりにシーランド王国軍の兵が運行させています 〕




11月1日


晴れ渡った今日の良き日。

2組の結婚式が行われた。

〔王城前にはシーランド王国国民が沢山集まっていた 〕


え~と、シーランド王国の王家の結婚式(王女が嫁ぐ場合)の一連の予定は?

①王城までお相手が王女を向かえに行く。

②アルテナ教会までパレードをしてからの教会での結婚式を行う。

③結婚式が終わったら教会から王城までのパレードをする。

④王城前広場での国民へのお披露目。

⑤王城での晩餐会

だそうな?

〔まぁ、所代わればかな? 〕


例のナディア王女は、何とか間に合った。

やはり忘れていたらしく、ダンジョンから補給に出てきた所を捕まって来ていた。

〔見た目と違ってドンダケ戦闘狂なのやら 〕


何とか連れて来たが準備もしている訳もなく、今はステファニー義姉様率いるお針子軍団? (注意:専属護衛部隊です! )に捕まってお着替えの最中だった。

流石のナディア王女の護衛隊も巻き込まれて一緒になってお着替えしていた。

〔有る意味最強だよね、あのお針子達? 〕


そして始まった結婚式だけど、パレードでの花嫁2人の姿にドヨメキが起きた。

ものすごく綺麗で沿道の女性達がウットリと見つめていたよ。

〔2人の旦那が霞むカスム………… 〕


教会では厳粛な雰囲気なのにため息が多い多い。

余りにも美しく見える花嫁を羨ましがる貴婦人達!

〔まぁ、そうなるよね。元々の素体+あの衣装だからね 〕


王城に向かう時も民衆はやはり同じ反応で、女性達はウットリ、男性達は鼻の下伸びていた(笑)

王城に着くとそこでもドヨメキが!

〔王族関係者がお出迎えしてます。〕


鮮やかなドレスを着ている女性達が居たからだった。

流石に花嫁達よりは控え目だが、元々元が良いナディア王女達やシャルロット達が着飾って揃ってると場が華やかになりますね。

〔本当に大盛り上がりだな! 〕


そして始まった晩餐会だったが、専らの話は花嫁達やナディア王女達の衣装の話となった。

淑女達からは、製造元の問い合わせが凄いことに。

〔淑女の旦那や父親達から焦った様に聞かれたよ 〕


結果としてこのシーランド王国にも支店ができそうです。

此方の元締めはフラワー王女(あ、今は婦人か!)が仕切るそうです。

〔まさかこの状況を狙っ……… まさかねぇ? 〕


また、国王自らの結婚式を来年の今頃に行うことも発表された。

来年には華やかな衣装を着た貴婦人達が大勢いるだろうね。

〔ステファニー義理様達もやる気満々ですね 〕


こうして新しい2組の夫婦が誕生しましたとさ。

そしてシーランド王国を発端に南洋諸国にオシャレな服が流行ったそうです。

〔オシャレ革命になるよね? 〕




11ーⅥ

まさかのエンジンって?

確かにオーパーツだよね(笑)


以外と無かったモンブラン?


南洋諸国でもおしゃれ革命ですか?



今月は5話行けるかな?

明日も投稿します。


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