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11ーⅠ話 20歳 新たなる騒動の始まり?

11ーⅠ話です。


ワンタイ島に行きましょう。


おや、遭難者って………



11ーⅠ話


3020年6月21日


ワンタイ島、ワンタイ湾


この日、ワンタイ子爵軍海軍に海上保安条約に基づき、イングスランド王国ブルー辺境伯軍より警備挺の引き渡された。

この日、旧ドルフィン級哨戒挺10隻を今回ワンタイ子爵軍海軍部隊に配属となった。

〔これでブルー辺境伯爵領からワンタイ子爵領の海域は双方の合意の元、合同で警備行動が取れるので安全な海域になった 〕


今回の10隻はブルー辺境伯海軍にて研修していたワンタイ子爵軍の海軍選抜研修生により運用される。

彼等は厳しい事で有名なブルー海軍の訓練に耐えて晴れてワンタイ湾まで戻ってきた。

〔そんなに厳しいかな? と思うフリートだった 〕


今回引き渡された旧ドルフィン級は初期にイングスランド王国内に配備された10隻で今後、後2回に分けて10隻づつ、計30隻を無償譲与する予定だった。

また、警備挺の旗艦として輸出仕様のシールド級護衛艦3隻の販売も計画されていた。

〔勿論、訓練から修理メンテナンス等々、アフターサービスまでブルー海軍側が面倒を見る事になっている 〕


現在、ブルー海軍の研修を受けているワンタイ子爵殿の息子さんラガン殿(次男)が中心に数名、護衛艦の運用研修をしている。

ラガン殿には将来ワンタイ子爵海軍を率いてもらうので厳しく研修をしている。

〔もっとも旧ナンギン帝国海軍の訓練よりは有意義らしいと? 〕


今回も研修の一環でワンタイ海軍に引き渡す艦挺をワンタイ湾の海軍基地まで曳航する訓練をしていた。

運航はワンタイ海軍の訓練生、それをブルー海軍の監査官がチェックしていく訓練です。

〔勿論、最後尾からブルー海軍艦挺と貨客船クイーンエルザに乗ったブルー卿夫妻が付いて行きます 〕


緊張の中、無事にワンタイ湾海軍基地に到着しました。

到着後、各船挺毎に整列、教官からダメ出しをされて落ち込み、よい点は誉めるので一喜一憂している訓練生達だった。


「ようこそワンタイ島へ、ブルー卿 」


「お久し振りです、ワンタイ卿。今回はご招待ありがとうございます 」


「イエイエ、恩人であるブルー卿なら何時でも歓迎いたしますよ 」


「ありがとうございます。それとご紹介いたします。こちらが我が妻のシャルロットです 」


「お初にお目にかかります。ブルー卿の妻、シャルロット・アール・ブルーです。以後お見知りおきを 」


「そうでした! ブルー卿ご結婚おめでとうございます。シャルロット様、これからもよろしくお願いいたします 」


この日はワンタイ子爵邸での歓迎晩餐会に出席した。




22日


ワンタイ子爵海軍艦挺引き渡し式典が行われた。

ワンタイ海軍とブルー海軍ワンタイ駐留艦挺が海上観閲式を行い、ワンタイ湾海軍基地に停留、その後は市民に哨戒挺の見学会を行った。

〔沢山の市民の皆さんが見に来てました 〕


暫くワンタイ卿と歓談していたら突如、空からワイバーンが降りてきた!

ワイバーンの胸にナンギン帝国紋章を付けたちょっと小柄のワイバーンだった。

〔まさかねぇ。何してるんだか? 〕


現れたワイバーンにはガイアス皇太子が乗っていた。

後からグラハムワイバーン騎士団長が遅れて来ていた。

〔さては振り切って来たな! 〕


「ブルー卿、久し振り。ようこそナンギン帝国へ(笑) 」


「お久し振りです、ガイアス皇太子様。お元気そうで何よりです。クインも大きくなりましたね 」


「そうだろう、やっと乗れるようになってな。今日ブルー卿がワンタイ島に来ると聞いてな、飛んで来てみたよ 」


「あの船が役に立ってる用で良かったですよ 」


グラハムワイバーン騎士団長の依頼で輸出用の貨物船カーゴ級をワイバーン運搬用に改修した船を用意してあげていた。

4月に引き渡して熟練訓練中に例の浮遊城が攻めて来た為、合同訓練中の強襲揚陸艦ホワイトに同乗して来てもらったのだった。

〔途中、カシム航空魔導師団長の部隊を拾って向かったので双方の部隊が乗っていたのだった 〕


今回は、ガイアス皇太子様がサプライズのつもりでワイバーン級飛竜空母ワイバーン(ナンギン帝国名称)で来たらしい。

ん、ワンタイ卿が苦笑いしてますね。

〔まぁ、黙っている様に言われてた様だね 〕


この後はガイアス皇太子殿に妻シャルロットを紹介、このまま式典を見学して行くことに。




23日


ブルー辺境伯軍ワンタイ山駐屯地に表敬訪問する為に山登りとなった。

もっともⅧ号指揮装甲車に乗っていくだけですけどね。

〔順調に登って行きます 〕


途中、街道工事をしている元海賊の奴隷達が作業をしていた。

元々彼等は上層部のトバッチリでの参戦だったのでこのワンタイ島開発が一通り終れば奴隷より開放される予定だった。

〔まぁ、上司に恵まれなっかただけだからね 〕


中にはこのままワンタイ島に移住を希望している人達も居るらしい。

ワンタイ卿も移住を認めてあげるらしい。

〔特に犯罪等をしなければ良いと。今なら仕事も多いしね 〕


山頂の駐屯地に着くと現在駐留中の部隊が整列して待っていた。

ここに現在駐留しているのは、海兵軍第1海兵師団第3海兵大隊第2海兵中隊だった。

元冒険者が多い部隊でダンジョン攻略には馴れている部隊でもあった。

〔その代わりに年齢層が高いけどね(笑) 〕


1日おきにダンジョンに潜っては資源の回収をしていた。

もっぱらスタンピートの予防と51~60層でのワイバーン狩りを中心に獲物を狩っていた。

〔他にワンタイ軍と合同で狩りをするそうです 〕


ここで取れた素材は、必要な物以外は商業ギルド経由で山頂にワザワザ店を構えている商人達に下ろしていた。

商人達は喜んで引き取っていった。

〔特に魔物の皮や食料になる物は歓迎された 〕


一応、平等に下ろす様にはしているが、やはり不正しようとする奴もいた。

商業ギルドにも面子も有るのでそういった商人は、すぐに排除される。

〔その辺はしっかりとしているワンタイ卿だった 〕


ワンタイ軍の方に挨拶に行くと、グレン殿がいた。

現在、彼はダンジョンマスターとして冒険ギルドと合同でダンジョンの調整をしていた。

〔冒険ギルドの依頼で、一時研修を抜けて来ていた 〕


オウリンギルドマスターも一緒だったから話を聞いたらどうも初心者冒険者が勝手に突入しては救助される事が多いらしい。

実力も無いのに無理して入って怪我して他のパーティーに助けられるケースが多いらしい。

〔特にD、Eランクの奴等が! 死人も出たらしい 〕


まぁ、Cランクの壁を突破できないDランクが取り巻きのEランクを引き連れて突入しているらしい。

現在は転移部屋に冒険ギルド職員とワンタイ軍から交代で駐留して、実力が無い者の強制送還をしているらしい。

〔もっとも冒険ギルドでは、Cランクに上がって初めて一人前の冒険者と言われる様になるからね 〕


一応、規制でソロでの突入はFランクは出禁、Eランクは10層まで、Dランクは20層までと決まりを作っていた。

パーティーを組む場合もそのパーティー内での一番ランクの低い者に合わせる様になっていた。

〔安全対策ですね 〕


その為、Fランク冒険者の研修として5層まで壁面に薬草をランダムで生やして採取する場所を作ろうかとの相談をしていたらしい。

薬草採取なら無理して中に潜らなくて良いしね。

〔ワンタイダンジョンは一応6層からが本番だからね 〕


ここで一緒に来ていたシャルロットが中に入りたいと言ってきた!

流石にダメだろうと思ったら、僕と一緒なら大丈夫ダロ? って事で軽く潜る事になった。

〔何で僕と一緒なら良いんだ? 〕


仕方ないのでシャルロットを中心に僕とグレン殿、第3大隊から3人借りて6人パーティーで突入する事に。

結果としてはシャルロットの魔法無双で終った。

〔まぁそうなるよね(笑) 〕


先頭で行くシャルロット目掛けて近付く魔物達を魔法で片っ端から撃ち落としていく。

僕たちは後ろからドロップ素材を拾っていく単純作業に。

〔こんなに強かったかな? 〕


ボスのビックボアも額にサンレーザー(光、特級)当てて一撃で倒していた。

付いて来たグレン殿も護衛も驚いていたよ。

〔魔法に関しては学園2位だったからね 〕


シャルロットはもっと潜りたい様だったが、予定も有るので転移陣で戻る事に。

駐屯地に戻り、今日は駐屯地にて一泊、明日下山する事に。

〔駐屯地の隊員達と親睦会ですね。グレン殿とオウリンギルマスも誘ってね 〕




24日


朝、ブルー海軍ワンタイ湾海軍基地より連絡が有った。

有線通信機よりの連絡では急ぎ戻ってほしいと連絡が有った。

〔有線通信機は役にたってますね 〕


早速下山してワンタイ卿の屋敷に戻ると、何やらザワ付いていた。

ワンタイ卿に面会に行くと、ガイアス皇太子とグラハムワイバーン騎士団長がいた。

〔まだ帰らなかったのね(笑) 〕


それでどうしたのか尋ねたら、ワンタイ島から南の位置に有る島に漂着船が居たのをワンタイ海軍の哨戒挺が発見。

現在、乗員を救助してワンタイ街まで輸送中らしい。

〔早速、人命救助ですか。訓練の賜物ですね 〕


問題はその救助した相手だった。

現場の報告では、南方のシーランド王国の王女様一行らしい。

〔確か、南方の島国ですよね? 〕


何でも逃げてきたらしい。

しかも嵐の中を?

〔何が有ったんだろうね? 〕


そこで到着後詳しく話を聞くため立ち会ってほしいらしい。

完全に巻き込む気ですね、ガイアス皇太子殿!

〔面倒事確定だね。グラハム団長が謝っているよ 〕


まぁ、しょうがないので立ち会う事となった。

午後には到着するので会談はその後となった。

〔ワンタイ卿の屋敷にて会談をするそうです 〕


この時断れば良かったと後に後悔する事になるフリートだった。




11ーⅠ

ワンタイ子爵海軍は充実していく事に。


何時の間にか有ったワイバーン専用空母?


シャルロットのダンジョンアタック(魔法無双)って?


遭難者は南国のお姫様?


明日も投稿します。

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