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10ーⅩⅢ話 20歳 浮游城迎撃戦③

10ーⅩⅢ話です。


浮遊城に攻撃するフリート


浮遊城に止めを刺す謎の光?


10ーⅩⅢ話


『ゴースト1よりファントム各機、これから攻撃をする! 近付くなよ! 』


『『『『『『了解! 』』』』』』


上空4,500m付近で待機していたフリートはそのまま急降下して腹に抱えたARM-1、対艦ミサイル4発を発射した。

ARMー1は火を吹きながら斜塔に向かっていった!

〔見た目は太く尖った破城杭だった。詳細は下記に! 〕





[浮游城ゴヴォロフ]の司令塔


「上空より火を吹きながら………破城杭? が向かって来ます! 」


「何だと! ウイーク、どうにかしろ! 」


「仕方が無い! 魔法障壁を厚くする! 中央斜塔には当てさせるな! 」


落ちてきた破城杭? は中央斜塔は魔法障壁に阻まれそれてしまったが、第1、第4、第6斜塔には魔法障壁を突破して命中していた!

それにより第1と第6斜塔は大破、第4斜塔は中破していた。

〔ただし、辛うじて疑似ダンジョンコアは無事だったが! 〕





ゴースト1 フリート視点


『ウ~ン、ダメだな。やはり一時的に魔法障壁を厚くされたか! 仕方が無いな! ゴースト1からランサー1、あれをやるぞ! マザー、リフレクター展開して待機! ファントム各機は浮游城から離れて! 』


『『『『『『了解! 』』』』』』


『フリート、わかったわ! 』


『ゴースト1からムサシちゃんへ。[艦首魔導砲 マギブラスター]チャージ! 』


『わかった、お兄ちゃん! 』


『ファントム1からゴースト1、何をするのかは知らんが後で説明しろよ! 』


『ゴースト1からファントム1、わかってるよ。後でな! 』





[浮游城ゴヴォロフ]の司令塔


「敵の魔導飛行機が離れます! 」


「ふぅ~、なんとか凌いだが……… 」


「被害報告を! 」


「見ればわかるだろう! どうするんだよ! 」


「大司教様、どうしましょう? 」


「「「「「大司教様 」」」」」


「………何でこうなったんだ? どうしたら良いのだ? 」


「大司教様、ポルトンに向かいましょう。その方がまだましかと? 」


「………仕方が無い。ポルトンに向かおう。せめてポルトンを占拠しよう 」


(いよいよヤバイな。どうする? )


「大司教様、私は中央コアにて直接コントロールします。ここからのコントロールが限界ですので! 」


「………仕方が無い。ウイーク、なんとか持たせてくれ! 」


「お任せを! 」


(良し! これでなんとか生き残れるかな? )






ゴースト1 フリート視点


『ムサシちゃんから………え~とゴースト1へ。[マギブラスター]チャージ完了! 何時でも撃てるよ、お兄ちゃん! 』


『ゴースト1からムサシちゃんへ。合図したら撃ってね 』


『わかったぁ! 』


『ゴースト1からランサー1、標準は中央斜塔の左側、進行方向の左側で。出来れば掠める位で? 』


『ランサー1了解……… エ、掠めるで良いの? 』


『あぁ、構わない。海に落としてから占拠する予定だからな! 』






[浮游城ゴヴォロフ]の司令塔


「良し!陸地が見えた! あの先にポルトンダンジョンが有るのだな? 」


「はい、大司教様。あの山の向こう側に有るはずです 」


「良し、もう少しだ! 皆もう少しだ! 」


その時、突然、中央斜塔のすぐ脇に空から光が降り注いだ!


「グワァァァ………… 」


「ギャァァ! 熱イィィィィ! 」


「何が起こったのだ! 」


「ダ、大司教様、ヒ、ヒ、左側が………熔けてます! 」


左側を見ると壁が熔けて無くなっていた。

その壁側にいた人達は大火傷か消し炭、又は………消えていた。

〔消えたのは、一瞬で燃え尽きた為だった 〕


「イ、イ、イ、一体何が起こったのだ! 」


「ア、高度が落ちてます 」


「何だと! 」


そして[浮游城ゴヴォロフ]は墜落していった。

海に落ちたが、海岸線から約5km付近の遠浅の海だったので辛うじて海面から上部が出ていた。




ゴースト1 フリート視点


『艦首魔導砲 [マギブラスター]発射! 』


『[マギブラスター]発射しまーす! 』


海上から光の柱が上空に向かって伸びていく!

すると上空15.000m付近で反射して地上に向かって伸びていく!

〔魔導砲の光らしいが? 〕


『何だ、あれは! 』


上空で待機していたマックは、光の柱が上空で反射して真っ直ぐに浮游城に向かっているのを見ていた。


『ア、命中した! あれ、爆発しないな? 』


『隊長、あの光、浮游城を貫通してます! 』


『何だと! あれは何だったんだ? 』


光が消えた後、浮游城は徐々に高度を落とし始めたと思ったら、勢いよく海に墜落していた!

そして波が収まった後、上部構造物が海面に出た状態で鎮座していた。

〔海岸線から約5km付近に堕ちていた 〕


『ゴースト1から空挺団リーダー、出番だ! 浮游城に乗り込め! 』


『空挺団リーダー了解! 浮遊城を占拠します! 』


『なお、出来れば関係者を確保せよ! 特に開発者優先で! 』


『了解! 』


『ゴースト1から第1揚陸戦隊、浮游城に上陸、確保せよ! 』


『第1揚陸戦隊了解! 突入します! 』





研究者ウイーク視点


浮遊城墜落から6時間後………


「イテテテ……… どうなったんだ? ん、塩の臭いがするな? 落ちたのかな? 」


どのくらい気絶していたかわからないがウイークは立ち上がった。

回りを見たが一緒にいたウイークの部下達はまだ気絶していた。

〔怪我をしている様だったが死人は居なかった 〕


「さっきの攻撃は何だったんだ? 魔法障壁がぶち抜かれるって! 魔法系の攻撃らしいが威力が大き過ぎるだろう? 」


ウイークは取り合えず部下達に回復魔法を掛けていった。

ただ、ウイーク自体は回復魔法が得意ではなく、魔大陸より薄い魔素の為に上手く使えなかった。

〔でも流石に魔族なのでそれなりに使えていた 〕


「………ア、ウイーク様、一体どうなってます? 」


「わからん、外がどうなってるか? 兎に角墜落はしてるだろう 」


「私達はどうなるでしょうか? 」


「まぁ、気長に救助を待とう。味方でも敵でもな 」


部下達の中で、回復した者が辺りの様子を見に行くがすぐに戻ってきた。

どうやら完全に閉じ込められていた様だった。

〔墜落した際に通路が崩れたらしい 〕


暫くして上から何かの音がしてきた。

天井を見ると一部に亀裂が走っていた!

〔少しづつ大きくなる亀裂 〕


真下に居る部下を避難させて見ていたら轟音と共に崩れて来た。

穴が空いて暫くして青い重騎士が降りてきた。

〔何故かゆっくりと降りてきた? 〕


「あれは何だ? 何故ロープも使わずゆっくり降りられる? 」


降りてきた重騎士は回りを見回していた。


「このフロアに居るのはこれで全員ですか? 」


「あぁ、そうだ。あんたは誰だ? 」


「ほう、貴方がこの城の設計者の魔族の方ですか? 」


緊張が走る!


「何故それを? 確かに私が[浮遊城ゴロウォフ]の設計者、魔族のウイークだがあんたは誰だ? 」


「失礼しました。私はあなた方の敵、イングスランド王国軍のフリート・アール・ブルーです。以後お見知りおきを 」


何だと!

敵のトップの名前ではないか!


「いくらなんでも敵の中にトップが来るのはおかしいだろう? 」


「まぁそうだがこの穴を開けるのに時間がかかりそうだったからね。それでどうします? 」


「どうするも上はどうなってる? 大司教様はどうなったんだ? 」


「あぁ、彼ね。うちの部隊が突入したら逃げようとして無理だとわかったらすぐに手を上げてたね 」


あのヘタレっぷりには捕まえたバスター先輩が呆れていたよ。


「すると降伏はしてるんですね。なら、我々も降伏しますので部下の安全を保証して下さい 」


おや、この魔族は中々できる人だね。


「ほう、部下の安全をねぇ。大司教様は部下を盾にして逃げようとしてたのにねぇ 」


「別に彼に従ってる訳でも無いしな。まぁ持ちつ持たれつですからね 」


「まぁ、魔大陸から逃げてきて折角助かったのに大変でしたね 」


「何故それを! 」


まぁ、エルフさんの世界樹ネットワークでわかったんですけどね。


「その件は後程。それで他に怪我人はいますか? 」


こうしてこの場に居る全員救助した。

次いでに浮游城のダンジョンコアもちゃっかりと回収するフリートだった。

〔魔族の人に内緒でアイテムボックスに入れてね 〕






その頃、何も知らないソビエ聖国外洋艦隊はイングスランド王国に向かって進んでいた。

ガレー船改150隻を中心にして回りを魔導帆船20隻で囲んで進んでいた。

〔今で言う輪形陣ですね 〕


「さて、今頃ガルロフ大司教様はロンドンを攻撃してるかね 」


「以外と別の所を攻撃しているのかもね 」


「艦長、そう言うのは言わなくてもわかるだろう 」


「そう言うベリア大司教様も思ってるのでは? 」


「フン、奴はあんな物に頼ってしか戦えない軟弱者だからな。我々聖国大艦隊の邪魔をしなければ良いわ! 」


このベリア大司教とガルロフ大司教は仲が悪く、共にダメノフ大司教派のNo.2だと言い争っていた!

方や領地を取られたダメ司教、方や船しか興味の無い海賊司教だったが。

〔まぁ、何処かの陸軍と海軍が仲が悪いのと一緒だった 〕


今回の遠征も元々の計画案を考えたのはベリア大司教だったがガルロフ大司教のせいで駄目になったのを恨んでいた。

まぁ、あの当時だとある程度の占拠はできたと思われた。

〔まぁ、もしもの話です 〕


「見張りより左側から敵艦らしき大型船を含む4隻が接近と連絡が有りました! 」


「続報です。右側よりも大型船を含む4隻が接近! いかがします? 」


「敵艦なら攻撃をする。護衛艦隊は2隊に分ける。副司令に10隻率いて右側を任せると連絡せよ! 我々は左側からの敵に攻撃をする! 輸送隊はそのまま直進せよ! 」


2手に別れて1列に並んで突撃していく聖国護衛艦隊。

暫く進むとハッキリと敵艦が見えて来たが………


「何だあの大きさは? 」


近づく敵艦は近くに行く程、大きくなって見えた!


「あれが噂の廃信者どもの艦隊か。どうせたいした事も無い張りぼてだろう。良し! 砲撃戦用意! 」


魔導帆船の左舷から大砲が出てきた。

その数10門!

〔最新の大砲で、通常の大砲より大きく長かった! 〕


「新型の大砲だ。喰らえ! 射撃開始せよ! 」


「全門撃てぇぇ! 」


"ドドド………ドドン! "


"ドドド………ドドド……ドドドン! "


旗艦の発砲と同時に10隻全艦発砲したが………


「命中! ………な、命中しましたけど効果無し! 弾かれてます? 」


「何だと! 何故効かない? 最新の大砲だぞ? 」


「ア、敵艦発砲! 」





ブルー辺境伯軍、第1艦隊、第1戦隊視点


「やはりたいした事が無いな 」


「だからって止めて下さい司令。心臓に悪いですよ! 」


いくら新型でも丸弾ではたいした事は無かった。


「まぁ、フェロー沖海戦でも実証されてるからな。さて、先ずはあの帆船だな! 攻撃開始せよ! 」


「全門うてぇぇ! 」


"ドドドドドドン! "


"ドドドドドド………ドドドン! "


後方のシャーク級駆逐艦も一斉に発砲した!

発射した砲弾は敵艦に近かった為、ほぼ全弾命中していた。

〔数発、魔導帆船を突き抜けていたが! 〕


先頭の魔導帆船(おそらくは旗艦?)は一撃で轟沈!

後続の魔導帆船も9隻中3隻轟沈していた!

〔一斉射で計4隻沈んでいた! 〕


残りの6隻は、旗艦を殺られて統制が無くなったのかバラバラになって逃げ出していた!

オルカ級巡洋艦に乗っている戦隊司令は第1駆逐戦隊のシャーク級駆逐艦達に撃沈、又は拿捕せよと狩りの許可を命じていた。

〔結局、抵抗されて降伏拒否されたので6隻全て撃沈することになったが 〕


もう一方の戦隊も無事に魔導帆船を撃沈していた。

なお、2隻程降伏したので拿捕していた。

〔2隻の艦長は、ヘタレだったらしい 〕


その間に進んでいた聖国ガレー船改船団150隻は待ち構えていた王国海軍艦隊が包囲、警告射撃の後に降伏勧告をしたら、アッサリと降伏していた。

魔導帆船が全滅していたのを見て、降伏したようだ。

〔勝てないと諦めたらしい 〕


聖国ガレー船改船団は撃沈した浮游城の残骸の所に集められてそれぞれ聖国正規兵と奴隷兵に分けられ、奴隷兵は東ロシーナ王国に送り届け、正規兵は捕虜収容所に送る事に。

〔人数が多いので各地に分散して置く事に 〕


ブルー辺境伯軍は第1艦隊が正規兵の捕虜600人を例の捕虜収容島に送る事に。

他の捕虜は幹部はロンドンの、他はエジンバラ領の捕虜施設に送られる事に。

〔一応、国際戦時協定並の扱いはするけどね。ソビエ聖国は加盟してないけど 〕


さて、やられたら倍返しはしないとね。

この数日後、ある作戦が始まる事に。






今回登場のミサイルの概要


[ARMーⅠ 対艦ミサイル]

解説:[F/A-Ⅲファイヤーバード]専用に開発した対船舶攻撃魔導ミサイル

【前世Fー14A搭載、AIMー54フェニックスミサイルを参考に対船舶攻撃用にした物】

制御核に突撃ダーツ魚(水属性、D級)と言う魔物の魔石を使用して特性で有る魔力の有る獲物に突撃する習性を利用してミサイル制御に使用。

魔力の有る物に向かって進んで行くのは[AMMーⅠ 対モンスターミサイル]と同じ

(魔力に反応するが魔法には反応しない)

エンジンにはファイヤーラビット(火属性、E級)とウインドホーク(風属性、E級)の魔石を複数使用して奮進機関を製作、最大1tの推力を得た

【構造的にロケットエンジンを参考にした】

ただし、魔力と重量の関係で射程は10kmだった

弾薬には魔石爆弾の技術を応用して命中後爆発するように制御している

本体は基本魔鉄製で弾頭部分にミスリルをコートして対魔法障壁対策をしている


全長:4m

全幅:0.98m

直径:0.4m

重さ:1t

速度:マッハ2

射程:10km



まぁ、フェニックスミサイルの魔導版ですね。

FAー14ならフェニックスミサイルだと思い登場させました。

〔細かい所は突っ込まないでね。ファンタジーって事でね(笑) 〕




[マザーバード]専用兵装の概要


[MMRⅠ イージス]

[Bu001ムサシ]との連携の為に、[マザーバード]に搭載するために開発した特殊兵装

ムサシの特殊兵装[艦首魔導砲 マギブラスター]を効率的に相手に当てる為、上空にて反射させてトップアタックさせるために[マザーバード]にて反射するために製作

偶然手に入れた[アイギスの盾]を解析して転用、[マギブラスター]の威力を落とさず反射させる事に成功、制式装備とした

通常は弾薬庫に内蔵していて使用前に展開、配置する

展開時は直径46mの円形になり、下方から見ると見た目巨大な円盤状の鏡が空に浮いている様に見える

(高度が高いので普通の人はほぼ見えない)

この装備のお陰でピンポイントでの目標破壊が可能になった

ただし、[Bu001ムサシ]と[BRRーⅠマザーバード]の連携が前提条件



秘匿反射兵装ですね。

これで何処にでも当てる事ができます。

〔細かい所は突っ込まないでね。ファンタジーって事でね(笑) 〕




10ーⅩⅢ

謎の光の攻撃で墜落した浮遊城!


何も知らずに来た聖国艦隊に止めを刺すブルー辺境伯艦隊!


こうして聖国艦隊は全滅した。




今回の攻撃の元ネタは言わなくてもわかるよね(笑)


明日も投稿します。



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