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2ーⅤ話 8歳 生徒総代会議

2ーⅤ話です。


生徒総代会議が始まります。


兄様とエドワード王子の関係が………何カザンネン?

2ーⅤ話


高等部の校舎に向かっています、フリートです。

すれ違う高等部の生徒さん達はみんな大きいですね。

〔結構ジロジロ見られてる? 〕


「フリート、緊張してるのか。ま、初めての事だからな、そうなるかな 」


「シャルロットももっとリラックスしないとね。何、今日は挨拶だけさ(笑) 」


「そんな事言われましても兄様、エドワード殿下も勘弁して下さい 」


「フリート君、ここでは殿下は無しだ! エドワード兄様と呼びなさい 」


何を言い出すんだ!

この第1王子は!?


「え、流石にそれは………エドワード先輩 」


「まぁ良いか。その内に呼ばせて見せようかね(ニヤリ) 」


どう言う意味?


「お兄様、あまり回りの方を困らせるのでしたら母上に報告しますよ! 」


「シャルロット、そんな事言っても良いのかな? 何せ去年は……… 」


「お兄様、何を言ってるのかわかりませんけど報告します 」


「おい、冗談だよシャルロット。………まぁがんばれ、シャルロット♪ 」


「お兄様、何を? 」


「おい、エド! あまり困らせるなよ。シャルロット様もすみません。弟が……… 」


弟がなんだって?


「兄様、それはどういう意味で? 」


「いや、すまん。その~……… お、着いた着いた。ここが高等部の校舎だよ。ここの最上階に専用の会議室が有るんだよ。では行こうか! 」


高等部の建物の前に着いたようだ。


「兄様、後で聞きます。それと母上にも報告しときます 」


「………フリート、勘弁して下さい。氷漬けは勘弁して下さい 」


「「氷漬けって何? 」」


「それは昔、兄さんがイタズラしたときにお仕置きで母上が兄様を氷漬けにしただけですよ! 」


過去に兄様がイタズラ(母上を驚かせようとしてカエルを………)して、驚いた母上が魔法でカエルごと兄様を凍り付けにして、その後説教された事だった。

兄様はトラウマになってるよね。


「「イヤイヤ、氷漬けは無いよ! 」」


「兄様はそれから頑張ったから生徒総代になれた? 」


「ウイリアム、氷漬けになると成績が上がるのか? 」


「お兄様、それは多分違うと思いますが? 」


凍り付けで成績が上がればメルを凍り付けにするよ(笑)

あ、そう言えば………


「エドワード先輩、そう言えば教官殿が変なことを言ってましたね? 」


「あ、あれね。気にしなくても大丈夫だよ 」


「エド、誤魔化すなよ! フリート、この王子は初等部に入った時の順位がな、序列で100位以下の、Dクラススタートだったんだよ! 」


え、なんだって!

良く次席まで上がったよね?


「えぇ、そうなんですか!? そうなのシャルロット様 」


「え~と、………そうだったってお父様が言ってましたね 」


「ウグッ、だから頑張ってここまで上がって来たんだろう! 」


「それで父様経由で僕が勉強を教える事になったんだが……… 」


ん、何かあるね?


「何かありました………ね? 」


「そう、あの時、初めて顔を合わした時、「俺より強い奴なら言う事を聞いてやる! 」って言っていきなりの決闘騒ぎになったな……… 」


兄様が何故か遠い目でいるよ?


「おい、ウイリアム! それは言うなよ 」


「あ、何となくわかった。兄さま、国王様と父上にはめられましたね 」


「ほう、流石だなフリート。僕を友達にさせて勉強の面倒を押し付けたって所かな。決闘は僕がボコって勝ったけどね(笑) 」


「兄様は父上にみっちり剣術を仕込まれたって母上が言ってましたね。その反動で僕は母上にみっちり魔法を仕込まれましたが(笑) 」


「道理で勝てなかったんだよね。強かったしね 」


「なるほど、それがフリート君の成績が優秀な理由? 」


「「そうなのかな? 」」


「「そうだよ! 」」


階段を上がって最上階(6階)の一室に案内された。


「お、着いた。ここが生徒総代会議室かな。一応会議は月一回あるからここに来てね。さぁ入ろうか♪ 」


中に入るとそこは………え~と、何この部屋?

円卓に椅子が並んでいますね。

〔すでに先輩方が座っていました 〕


「今年の新1年生は小さいな? 」


「いや、私たちも1年生の時は小さかったでしょう 」


「ま、そうだけどね。しかし先輩の弟君と妹君ですか。先輩の所は優秀ですね。弟も見習って欲しいよ! 切実に!! 」


「先輩の弟君はあれですからね。大変ですね 」


「わかってくれるか。面倒で面倒で 」


「(パンパン)はい、それでは始めますよ。新人の2人はそこの空いてる席がそうだからね 」


席に座り回りを見ると………ウワァ~、濃いメンバーだね!


「先ずは自己紹介かな。上から行こうか。先ずは私から。私は高等部騎士科3年ウイリアム・フォン・バーミンガムです。一応学園総代をやってます。よろしく 」


「次に僕が高等部騎士科3年エドワード・フォン・イングスランドだ。一応学園次席だ。よろしく 」


こうして自己紹介が続く。


上から………


高等部代表

学園総代    

ウイリアム・フォン・バーミンガム  

王党派 バーミンガム辺境伯爵家長男


学園次席 

エドワード・フォン・イングスランド 

王家第1王子 


高等部2年総代 

スティーブ・フォン・エジンバラ   

王党派 


高等部2年次席 

ロジャー・フォン・マンチェスター  

貴族派? 次男 


高等部1年総代 

ステファニー・オブ・イングスランド 

王家第1王女 


高等部1年次席 

カリーナ・オブ・バーミンガム    

王党派 バーミンガム辺境伯爵家長女


中等部代表

中等部3年総代 

ザイル・フォン・エクセター 

エクセター男爵家長男


中等部3年次席 

ミリー・ダイドー         

平民ダイドー商会長女


中等部2年総代 

スコット・フォン・ダンディー   

ダンディー子爵家長男


中等部2年次席 

グラッツ・テイラー   

平民冒険者の息子


中等部1年総代 

ソフィー・オブ・イングスランド 

王家第2王女


中等部1年次席 

セーラ・オブ・レスター      

レスター子爵家長女


初等部代表

初等部4年総代 

カール・フォン・サザンプトン  

サザンプトン男爵家長男


初等部4年次席 

シルビア・タッパー  

平民 タッパー鞄工房の娘


初等部3年総代 

バスター・ガーランド   

平民冒険ギルドマスターの息子


初等部3年次席 

リチャード・フォン・イングスランド 

王家第2王子


初等部2年総代 

クリフ・フォン・ネアン  

ネアン男爵家長男


初等部2年次席 

ジェーン・クルーズ   

平民冒険者の娘


初等部1年総代 

フリート・フォン・バーミンガム

バーミンガム辺境伯家次男


初等部1年次席 

シャルロット・オブ・イングスランド 

王家第3王女


………の20名でした。


ウ~ン、さっきの弟発言の人がジェームズ君のお兄さんかな?

要注意かな?

〔おや、あそこに居るのは………〕


「さて、自己紹介が終わったけど………どうした、フリート君? 」


「そこにいる人の紹介は良いのですか? わざとらしくマントの端っこ出しているのですが……… 」


円卓から見て出入り口すぐ近くに何か布の様な物体がフワフワ浮いていて下にブーツ見たいな靴が揃って置いて有るように見える?


「え、どこにいるのフリート君 ………あ! 」


「良く気付いたね。校長、出て来てください! 」


「………ホ、ホ、ホ。良く気付いたね、フリート君。どうして気がついた? 」


「だからマントの端と靴が出てたらと言いましたよね? 」


「フム、観察力は良いのは良いことだな。わしが校長のハリー・ポーターだ。よろしくのう 」


「付け加えると元宮廷魔法師団長で元法衣貴族、魔法研究に金を使いすぎて破綻して陛下にここの校長をやる代わりに借金をチャラにしてもらった残念な人ですからあまりお金に関しての相談はしないように。はぁ、総代になると必ずこの説明を新1年生にする事になってるの何とかなりませんか、校長! 」


何かものすごく残念な校長らしい。


「ホ、ホ、ホ。わしが校長を辞めるまで無理じゃの♪ 」


「………え~と、校長は、借金の形に校長になったんですか? 」


「ホ、ホ、ホ。そう言う事じゃな♪ 」


「私はお父様から聴いてましたけど………本当の事だったんですね 」


「ホ、ホ、ホ。シャルロット様もワシに投資をしないかね? 」


「お断りします! 」


「ホ、ホ、ホ。それではフリート君、投資しないかね。君儲けてるだろう(笑) 」


「お断りします。それに儲けていませんしお金も有りません! 」


何気に凄い情報収集力が有りそうだな………

何処から漏れた?

〔ものすごく守銭奴にも見えるね? 〕


「ホ、ホ、ホ。それじゃ学園総代、また来月な♪ 」


「はい、校長。ほどほどに! 」


校長は消えるようにいなくなった!

どんな原理かな?


「え~と、総代、校長が消えましたよ? 」


「お兄様、校長が消えましたよ? 」


「あ、そうか知らないか。校長は珍しい光と闇の魔法使いで、噂だと時空魔法も使えるらしいね。あれは光魔法らしいのだが原理がわからないらしいね。校長のオリジナルらしいよ 」


すると1種の光学迷彩なのかな?

魔法なら再現可能………かな?


「そのわりには(キョロキョロ)雑ですね。あそこ→ 」


見ると………マントの端と靴が歩いて? 移動していた。


「ま、確かに抜けてるよね。わざとそう見せているだけかもね 」


「そうなんですか、エドワード先輩? 」


「ああやって見廻りをしてるんだが、基本知られてるとばれてるね。だから授業中なんか注意してくれ。意外と後ろで観てるぞ! 」


「では気を付ける事に。あと教官も言っていたのですが校長のイタズラって何です? 」


「それは、受けてからのお楽しみかな(笑)。僕たち在校生は新入生に教えてはいけないルールがあるんだよ。ま、怪我することは無いから適当に楽しめ(ニヤ) 」


どうも伝統になってるらしい?


「ものすごく不安になりますが、わかりました……… 」


校長のイタズラはこのイングスランド王立学園の名物になっているらしいです。

何でも怪我人は出た事はないそうですが………

〔その辺はちゃんとしている様な? 〕


この後、生徒総代会議のしきたりや、何をするのかの説明を受けました。

まぁ、生徒会みたいな事らしい?

〔後、ハリー校長のあしらい方とか……… 〕


「説明はこんなもんかな? では、次回は5月5日、この時間にに開催します。なお、来月1日から校長のイタズラが解禁になりますので注意を。では解散! 」


こうして生徒総代会議は終わったのだが………






生徒総代会議について


この学園組織は各学年のトップ1、2位の実力者を上に置き生徒の素行を生徒自ら正す事を目的とした組織だった。

もっとも実際は学園内のイザコザを解決したりのトラブルシューターだったり、学園の行事の警備計画の策定(学園祭の段取り等の雑用)をしている。


なお歴代学園総代は高等部3年のトップの人が勤める事になっていた。

その為、今年はフリートの兄であるウィリアムが努めている。



2ーⅤ

終ってみれば………うん、生徒会みたいだね。


そして現れた校長って何で消えてるの?


校長のイタズラって何かな?

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