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10ーⅤ話 18歳 イルツークツ航空偵察

10ーⅤ話です。


イルツークツまで長距離航空偵察です。


あれが浮游城ですか?

10ーⅤ話


12月30日、深夜00:00


ブルー島機密エリア、マザーバード専用格納庫から発進口内、マザーバードコックピット内


「さて、皆さん準備はよろしいかな? 」


「準備良し! 」 マック


「良いわよ! 」 シャルロット


「………何時でもどうぞ! 」 ライリー隊長


「ライリー隊長、まだ慣れませんか? 」


「多少は慣れましたが……… やはり高い所は……… 」


「今回は上空気流の状態にもよりますが、往復3~4日程掛かりますので、その間はよろしくお願いしますね 」


「………ハイ……… 」


「ではマザーバード発進! 」


『発進します! 』


発進後………


「ランサー1よりブルー島コントロール、送れ! 」


『ブルー島コントロールよりランサー1、感度良好! 』


「ランサー1はこれよりRIー01戦略偵察飛行訓練を行う。なお、帰投予定は4日後とする 」


『………ブルー島コントロール了解。なお、ブルー辺境伯爵軍司令部より、無事な訓練を! との伝言が有りました 』


「ランサー1了解。それでは行ってきます! 」


『………ブルー島コントロール了解。アルテナ女神様のご加護を! グッドラック♪ 』


こうして深夜、関係者以外には知られずに出発した。




30日、12時付近


ウラジオストク要塞上空15,000m


「ウ~ン、相変わらずのウラジオストク要塞だな? 」


「まぁ、代わり映えはしませんね。少しガレー船が増えた位ですかね? 」


「魔方陣も内容は変わらずって所かな? 」


「町中もガラガラね。工事した人達はどこに戻ったのかしら? 」


「イヤ、どうだろうね。恐らくは港の倉庫にでも押し込めてるでしょうね。聖国での奴隷の扱いは酷いらしい 」


「廃神者扱いですからね。酷いからネェ~ 」


「………フリート君、助ける事は……… 」


「今は無理だね。それこそ聖国を潰さない事には無理だね。その後の受け皿までってなったらイングスランド王国だけでは基本なにもできないよ 」


聖国の奴隷は基本廃神者(アルテナ教徒)で敵国又は自国の反抗的な村々を廃神者の村として奴隷狩りしていた。

その為、村を潰してはそこに敬虔なロシナ聖教徒?を送り込み入植させていた。

〔まぁ、各村からのアブレ者を新任の司教を付けて移住させていた 〕


「今回はこのまま大アムール川を遡上してロシナ中央湖畔に有るイルツークツダンジョンのそばに居るらしい浮遊城の空中偵察だからここからは更に気を付けないとね 」


「あぁ、この先で不時着は流石にねぇ 」


「わかってるわ。フリート君にお任せしますわ 」


「………若いって良いですね 」


「ライリー隊長もエルフの中では若い方なんですよね? 」


「「エェ、エルフ? 」」


「フリート殿、それは内緒でしょう! 」


「どうりで昔からお祖父様の代から父の所に居るのに年取らないなぁ~と思ったらエルフだったんですね? 」


「ヘェ~、エルフなんて居たんだ! 伝説上の種族かと思ったよ! 」


「フリート殿、世間ではエルフって居るの? が普通の反応ですからね。お二人ともこの件は内密にお願いしますよ 」


「わかったわ。内緒にしますわ 」


「まぁ、僕が言っても誰も信じませんけどね。内緒にしときます 」


「その様にしてくださいね 」


「それでは、内陸に向かいましょうか。マザー、このまま大アムール川沿いに飛行! 」


『了解! 』


こうして大アムール川沿いに飛行しながら川沿いの様子を偵察していった。




31日、12時付近


イルツークツダンジョン上空15,000m


「思ったよりかかりましたね。向かい風だと結構大変ですね 」


「確かに思ったよりはかかったけど、許容範囲内ですね 」


「あ、下方に街が見えてきた! 」


湖畔に街並みが有った。


「あれがイルツークツ街だから……… 」


「奥ががイルツークツダンジョンですね。隣の城が例の? 」


「浮遊城だろうね。思ったより小さいね。マック、シャルロット様、撮影は順調? 」


「此方は大丈夫かな? 」


「私はバッチリよ! 」


「………ウ~ン、魔力の流れが歪だね? 」


「ライリー隊長もそう思いますか。確かに歪に見えますね 」


「え、フリート君は見えるの? 魔力の流れが? 」


「フリート、魔力の流れって何? 」


「マック、魔力の流れが何だかわからないだろうに。魔力操作が出来る人の中には魔力の流れが見える人もいるんだよ。僕やライリー隊長も見える方かな? 」


「確かにそうですよ。ただ、これは……… あの浮遊城はまさか? 」


「多分僕と同じ意見ですね。恐らくはダンジョンコアを使ってますね。ウ~ン、魔大陸に有るって噂の空中庭園ダンジョンかな? 」


「「何? 空中庭園ダンジョンって? 」」


「ライリー隊長からの情報で、魔大陸に空中庭園ダンジョンと言う浮游大陸が在って、そこは大地が浮游していてそこがダンジョン化しているらしい。しかもスタンピートすると空中からモンスターを降らしているそうです 」


「え、それだと街の上に居たら大変ではないのでは? 」


確かに上から魔物が降ってきたら厄介だよね。


「そうでもないですね。空からモンスターが降って来ても無事に降りられますか? 」


「ア、そうか! 墜落してそのまま! 」


「マック、正解。墜落死するだけだよね。中には生き残る奴も居るらしいけど魔大陸の住人に倒されるだけだからね 」


「それでも空からモンスターが降って来るだけでも迷惑な話だったので何処かの魔人都市国家が攻略しようとして失敗したとかって話は有りますね 」


どうやって浮游大陸に渡ったのかが気になるけどね。


「今は魔大陸のあるポイントに留まっているらしいね 」


「でも、あの浮遊城は違うのですよね? 」


「恐らくだが、浮遊城のコアは他に有った小型の浮游大陸? 島? のコアを使ったとしか思えないですね? 」


偶々発見した小さな浮游していた島?か大きな岩?のダンジョンコアなのかもね?


「まぁ、確証は無いけどかなりの小さなコアでしょうね。あの大きさなら………3m級かな? 」


「その辺でしょうね。もしかしたらもう少し小さいかも知れませんが? 」


浮游城本体はかなり小さいかな?

コア以外にも浮游させる方法が有るかもね。

〔例えばセイバーの様な仕組みとか? 〕


「でも何故ここに有るかですが……… 」


「ウ~ン、その辺の情報は……… 帰ってからですね。うちのネットワークに問い合わせしてみます 」


「「ネットワーク? 」」


「まぁ、内緒ですよね? 」


「内緒でお願いします 」


実際は世界樹様のネットワークの事だろうけどね。

ウ~ン、また世界樹様の所に行くのか………

〔さて、どうなるやら? 〕


暫く上空でイルツークツ街共々じっくりと偵察(観察? 撮影? )していたのだが………


「ん、城の中央斜塔の魔力が……… マザー、高度20,000mまで緊急上昇! 」


『了解! 』


「どうした? わぁ! 」


「キャ! 」


「……… 」


マザーバードを緊急上昇させた!


「フゥ~! どうしたの、フリート? 」


「いったい何が? フリート君 」


「………またですか? 」


「もしかしたらですけどね。恐らくは魔族が居ますね。此方を確認されたかは不明ですけどね 」


「「「え、魔族? 」」」


「多分、撮したから後で調べれば解るけど、あの魔力は普通の人ではないでしょうね 」


「では、それも含めて調べますね 」


「お願いします。マザー、撤退する。コースは一旦ホクギン公国側に向かって進み、大アムール川沿いに飛行して戻りましょう 」


「待った、フリート殿。出来ればモスクワ街の撮影もしておきたいのだが……… 」


「ウ~ン、欲張ると痛い目に会いそうだけどね。仕方がない、マザー、このままロシナ中央湖上を北東方向に移動する。高度はこのままで行こう 」


『了解! 』


この後、妨害らしい事も有る訳も無く、ロシナ中央湖の反対側に有る、ソビエ聖国の首都モスクワの撮影に成功した。

モスクワ街は元々旧ロシナ帝国の首都だったので、古いが結構立派な造りの街並みだったが、活気が無いようにも見えた。

〔余りにも人通りが少ないし、巡回しているらしい神官騎士? がウロウロと歩く姿が見かける位かな? 〕


街の中央にデカデカと有る城が、ロシナ聖教の大聖堂(元帝国城)らしいけど無駄にデカいね。

彼処に現教皇様が居るらしいけどね。

〔浮游城がかわいい位に見える程、無駄に大きいけどね。大きいだけなら良いけど、攻略は難しいかな? 〕


こうして無事に聖国首都の撮影も成功し、イングスランド王国への帰途に付いた。

来た路を戻るだけなんだけどね。

〔帰りは追い風だから思ったよりは早く帰れるかな? 〕




32日、早朝


追い風だったので、ウラジオストク要塞の上空に到着していた。

そこから南に転じ、ブルー島に向かう。

〔途中、大アムール川を下るガレー船団を撮影! ウ~ン、思ったより水深結構深いのかな? ガレー船だから喫水下は浅いのかな? 〕




32日、お昼過ぎ


イングスランド王国首都ロンドンシティー上空に到着した。

シャルロット様の提案でイングスランド王国首都ロンドンシティーの空撮をする事に。

〔確かに撮影した事無かったよ! 〕


一通り撮影して、王城を撮影しようと見ていたら、王城の中庭にて陛下が何か追いかけていた?

良く見ると中庭を例のオモチャ(ロンドンバス型の足蹴り乗り物)に載って爆走中のアンドリュー王子とそれを追いかけていた陛下だった。

〔元気が有って良いですね、陛下(笑) 〕


上空からその様子を撮影しておく。

後で陛下に献上しましょう。

〔多分、喜んでくれるよね? 〕




32日、夕方遅く


ブルー島上空に到着したけど、まだ日が暮れないので降りられないよね。

まだ、マザーバード事態は機密扱いだから、上空にて時間を潰す事に。

〔ウ~ン、今後運用の事を考えると公開した方が楽なんだけどね。でも切り札は、できるだけ隠さないとね! 〕


こうして日が暮れた夜21時、無事にブルー島機密エリア、マザーバード専用格納庫に戻った。

さて、写真を現像してコピーしてから明日は検討会かな?

〔しかし、あの魔族は誰なんだろう? 〕






マザーバードが緊急上昇した時。

[浮遊城ゴヴォロフ]の中央斜塔の見張り台? (屋上)


「(何だったんだ! あれは? ) 」


気晴らしにタマには外に出て見たのだが………

空の上、かなりの高さを飛ぶあれは何だったんだ?

〔あの鳥? は何だろう? 〕


普通の人間にはあの高さだと見えていないが、私なら魔力視で解る。

尋常でない魔力の塊と言うか……… ハ、ドラゴン?

〔あの高さだとグリーンドラゴンか? まさかな? 〕


「如何なされた? ウィーク殿? 」


「………イヤ、何でもない。ソロソロ戻ろうか? ここは少し寒い 」


「ハイ、戻りましょう! 」


まったく、この見張り役は鬱陶しいな。

仕方がないがコレが奴の役目だからな。

〔ま、あれを見つけて識別できる人間はこの国には居ないだろうしな(笑) 〕


しかし、今のあれは何だったのだろうか?




10ーⅤ

浮游城はどうやって浮くのかな?


おや、あの魔族は誰だ?


すると魔大陸産のコアかな?




最近、新型コロナさんが流行っていますね。

皆さんも注意しましょう。

家に帰ったら手洗い、歯磨きうがいをしましょう!

まぁ、人混みに近付かなければなお良いらしいけどね。


現在、頭から話の修正をしています。

多少は読みやすくしているつもりですが自分ではわからない所も有ります。

もし、おかしな所があったら教えて下さい。


次の投稿は3月の予定です。

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