表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/160

10ーⅣ話 18歳 年越しは?

10ーⅣ話です。


国際会議も無事に終わって良かったです。


さて、皆様をお送りしましょう。


さて冬はエジンバラ領で雪まつりですね。

10ーⅣ話


イヤ~、何とか国際会議も終わってホッとしているフリートです。

あの観閲式と文武際が終った次の日、早速陛下からお呼び出しが有った。

〔まぁ、そうなるよね 〕


登城すると例の執事さんに案内されていつもの会議室に着いた。

そこにはいつもの重鎮達(メンバー)と王国軍関係者一同、それとまた居る王妃様とシャルロット様。

〔ウ~ン、また陛下の無茶ブリが有りそうだな 〕


暫く雑談をしていると、陛下と宰相様が入ってきた。

ウ~ン、陛下も宰相様もお疲れの様な?

〔予算で揉めてるのかな? 〕


「今日は集まってもらいありがとう。今日は今回の国際会議の件と今後どの様に対処すべきかの話し合いの予定です 」


「所でブルー卿、あの航空兵は何だ! ワシに黙ってあの様な楽し……イヤ、スゴい物は何だね。あの装備、ワシも着てみたい様な…………… 」


エ~ト、いきなりその件ですか?

そして王妃様に睨まれて大人しくなる陛下………

〔相変わらずの様ですね。力関係は(笑) 〕


「陛下、その件は後程に。まずは国際会議にての件から報告します。今回……………… 」


要約すると………


①ウラル要塞の被害と放棄、撤退等の報告

②浮遊城の特徴と現在までの情報のすり合わせ

③浮遊城の航続距離と武装等の情報収集

④次に狙われる地域の特定

⑤第2回の国際会議の開催予定


………だった。


参加した方々は、現在王城内で寛いでいて明日に各々送迎する予定だった。

勿論、誤魔化す為にブルー卿がナンギン帝国ガイアス第2皇子を送る為に盛大にお見送る予定だった。

〔護衛の駆逐艦って事で他の代表団を送ります。〕


「それで今後の対ソビエ聖国対策だが、何か無いかな? 特にブルー卿? 」


何故私に?


「まぁ、それなら実際に浮遊城の確認でもしますかね。もっとも何時まで浮遊城がイルクーツクダンジョンに居るのかが、わかりませんけどね? 」


「ほう、すると例の写真機で撮るのかな? 一体どの様な航空機で撮ってるのか教えてほしい物だ! 」


「陛下、それを見てそのまま乗り込むつもりですね! 」


王妃様からの早速のツッコミが炸裂した。


「イヤ、ソンナコト無イゾ! ただ見たいだけ………じゃ……… 」


相変わらずの陛下とそれを見越してる王妃様だね。

まぁ、その内に見せないと不味いだろうね。

〔そしてまた遊覧飛行かな? 〕


この後はイングスランド王国の対応と防衛強化(王国統合空軍の創設)、対浮遊城対策等の事が決まった。

浮遊城に関しては戦略偵察を12月に予定することになった。

〔あ、ライリー隊長も予定空けといてね。焦るライリー隊長(笑) 〕




次の日、僕はガイアスを送る為に強襲揚陸艦ホワイトに搭乗して出発します。

陛下自らお見送りしていたので表向きのナンギン帝国との和平交渉は成功し、平和条約も締結されたと報道された。

〔そしてひっそりと出発する他の代表団だった 〕


ナンギン帝国アップシー街にブルー辺境伯爵専用の埠頭も出来る事になった。

まぁ、例のまだ何もない埠頭にですけどね。

〔ナンギン帝国側としてもブルー辺境伯爵とは仲良くしたいそうで 〕


今回の成果としてはナンギン帝国本土とワンタイ子爵領との直接貿易が出来る事とワンタイ子爵領との相互防衛協定の締結がメインかな?

まぁ、これから色々と決めないとね。

〔貿易では結構ウハウハになるかな? ウ~ン、また資産が増えるかね 〕


先ずガイアス君をアップシー港に送り届けます。


「ブルー卿、世話になったよ。色々とありがとう 」


「ガイアス皇太子殿、これからもよろしくお願いします 」


「ブルー卿、ワイバーンライダーの訓練ならいつでも請け負うぞ! 」


「グラハム騎士団長、その時はお願いしますよ。僕には3頭も居るのでね(笑) 」


「え、そんなに居るの? 聞いてないわ(笑) 」


「まぁ、その内にブルー島に招待しますよ。合同訓練でもしましょう 」


「その時はよろしくお願いする 」


こうして無事にガイアス皇太子一行を送り届けた。

次にワンタイ街にワンタイ子爵を送ります。


「ブルー卿、世話になった。色々と助けてもらえてありがとう 」


「ワンタイ卿、これからですよ。これからお互いに切磋琢磨していきましょう。それと入院中の息子さんは治り次第、こちらにお送りしますね 」


「重々すまない。よろしくお願いします 」


こうして一連のナンギン帝国との紛争も終結した。




後日談


例の島船は無事にワンタイ湾までブルー辺境伯海軍の手によって運ばれ、ワンタイ子爵が責任をもって解体して各種資材にしていった。

解体資材を使って新たな村や町が作らる事に。

〔解体資材だけで1町3村が出来たそうです 〕


その工事をしたのが今回の騒ぎの元、ブルー辺境伯軍に捕まった海賊達(旧ナンギン帝国海軍関係者)だった。

幹部クラス以外の海賊(兵士)達はナンギン帝国の取り決めで労働奴隷堕ちにされて重労働をしていた。

〔下っぱは労役が終われば解放されて故郷に帰れるそうです 〕


幹部クラスは正式に裁判に掛けられ、極刑になっていた。

なお、ジークフリード元第1皇子は正式に廃嫡、責任を取って処刑となったそうです。

〔病の中、皇帝が直々に沙汰を下したらしい 〕


ナンギン皇帝はブルー卿から、特殊なポーション(解毒系)を送られ多少持ち直したが、やはり手遅れだった為に3年後に亡くなった。

後継にガイアス皇太子が新皇帝に即位する事に。

〔これでナンギン帝国の内紛は完全に終結した 〕


ワンタイ山ダンジョンは正式に開放されてたくさんの冒険者がワンタイ島に渡って挑み賑わった。

その為一時期、多少治安が悪くなったがワンタイ子爵軍とオウリン冒険ギルドマスターの努力で治安は良くなっていった。

〔まぁ、素行の悪い冒険者はすぐに取締われていった為だった 〕


ワンタイ子爵の2人の息子さんは各々ブルー辺境伯海軍に留学して長男のグレン殿は後のワンタイ伯爵に、弟のラガン殿はワンタイ伯海軍の司令官になっていた。

ブルー辺境伯軍仕込みの海軍部隊になったワンタイ伯海軍はナンギン帝国最強の海軍部隊になっていった。

〔ブルー辺境伯海軍から哨戒挺等の援助が有った為だけどね 〕






聖国の聖都首都モスクワ近く、イルクーツクダンジョン近くのとある場所、[浮游城ゴヴォロフ]にて。


「どうだ、その後の進捗具合は? 」


「やはりこのコアだけでは魔力が持ちませんね。予備の大型魔力タンクを付けなければ厳しいかと 」


「ウ~ン、やはりそうか。一応ウラジオストク要塞のダンジョンから魔力の補給は可能だが流石に片道分しか飛べないと無理か……… 」


「それならやはり岩の取り付けを半分にしてウラジオストク要塞隣のエ~ト、どこの要塞でしたか? 」


「対岸のホクギン公国のカミショヴィ要塞だ! 」


「そうそう、そのカミショヴィ要塞を攻撃してからウラジオストク要塞に着陸すれば良いのでは? 占領はしないのですよね? 」


「確かに占領はせん。あんな所占領しても維持が難しいらしい。それより破壊しておけば余計なチョッカイを受けなくて良いからな 」


「たいした大きさでも無いのでしょう。ウラル要塞より小さいと聞いてますよ 」


「ワシとしては完膚無きに叩いておきたいからな! あの廃神者どもに鉄槌をしなければな! 」


「それでは? 」


「致し方無い。半分にしてカミショヴィ要塞を破壊の後、ウラジオストク要塞に着陸、補給することにする 」


「賢明な判断ですね 」


「それで何時出撃できる? 」


「この調子なら魔力チャージに5ヶ月程ですね。来年の4月頃出撃可能ですね 」


「わかった。その様に準備を進めよう。艦艇と兵力も準備しないといけないしな! 」


元大司教は準備に出ていった。

一人残った開発者は………


「フゥ~、あの人も大変だね。奪還したけど何もない土地をどうするかと思ったら配下に丸投げして自分は次の標的に向かうとはね。しかし教皇はよくあんなのに任せてるよな? 」


開発者は呆れていたが、仕事に邁進していた。

自分の理論を確定させる為に。


「今に見てろよ! 絶対に仕返しをしてやるからな! ……………めぇ! 」





12月上旬

エジンバラ雪まつりの為に航空揚陸艦シーライオンBU201にて出張です。

〔勿論、付いてくるのはいつものメンバーとサファイアちゃんとクララちゃん、お供のノアールちゃん 〕


マックとメルは久し振りの帰郷です。

まぁ、兄夫婦に子供が出来たのでお祝いに行くそうです。

〔現在、妊娠6ヶ月だそうです 〕


僕も王室御用達のお子様用具3点セット(メリーと乳母車とロンドンバス型足蹴りオモチャ)を送ります。

共に王室仕様の物ですけどね。

〔民生用はかなり売れたらしいです。これでいくら儲けたんだろうか、ケインさんのトレリー商会は? 〕


そして雪まつりでは恒例の開幕宣言と共にセイバー隊の編隊飛行及び航空ショウとなりました。

現在、航空教導隊のセイバー03~10は訓練の合間に仮想敵機役から航空ショウまで行う集団となっていた。

〔アグレッサーとブルーインパルスを足して割った様な部隊になっている? 〕


今回はセイバー01(僕)と02(マック)も参加の6機編隊の航空ショウになった。

まぁ、これは準備が整い次第、エジンバラ軍にも航空隊が出来る予定だからね。

〔現在、セイバーを王都、バーミンガム、エジンバラに1個中隊11機づつ配備してイングスランド統合空軍として防空任務に着かせようと今回決まった事だった 〕


現在、ブルー島航空基地では航空教導隊と第1航空中隊とで統合空軍のパイロットの育成をしていた。

各軍から志願者を募ったらものすごい数の志願者が応募してきた。

〔振るいに掛けて精鋭を訓練中です。先ずは高い所から飛び降りる訓練です(笑) 〕


まぁ、ワンタイ山ダンジョン上空に何故か定期的にワイバーンが湧く用になって、月に3~4匹分の素材が手に入る様になったからね。

お陰で予定より早く配備ができそうだよ。

〔もっともワイバーンの肉に関しては、ワンタイ側にも卸す様にはしてるけどね 〕


初日の航空ショウの次の日は、スノーウォー大会です。

今回も一般の部と軍の部に別れての試合です。

〔もう恒例の大会です 〕


結果は………エジンバラ海兵隊チームが優勝していた!

バーミンガム海兵隊が2位、ブルー海兵隊が3位だった。

〔ウ~ン、鍛え方が温かったかな? とボソッと言ったらブルー海兵隊員がビビっていたよ(笑) 〕


雪まつりを楽しんだ後は王都経由でブルー島まで戻る事に。




12月年末


ブルー島機密エリア

マザーバード格納庫


「さて、準備は出来たけど………何でシャルロット様がここに居るのかな? 」


「え、私はマザーバード専属偵察員ですよね? だから居るのですよ? 」


「その件に付いてライリー隊長としてはどうなの? 」


「………すまん、ブルー卿。姫様に問い詰められた挙げ句、王妃様にも……… 」


「まぁ、しょうがないのでは? フリート大将(笑) 」


「マック中尉、お前な、わかっているのか? この任務が危険な事を! 万が一にも追撃されたら不味いってレベルでは無いんだぞ! 」


「でも、マザーに対抗できる物って有るの? 」


『可能性としてはグリーンドラゴン位でしょうね。まぁ、彼女はフリーダムだからどうかしらね? レッドドラゴンは過激だけどね 』


「それならグリーンドラゴンさんには会って、話を聞きたいけどね。まぁ、兎に角出発しましょう。基本は安全第一ですよ! 」


「「「ハイ! 」」」


こうして敵地ソビエ聖国の高高度戦略偵察作戦が始まった。




10ーⅣ

航空ショウをしているブルー辺境伯軍航空隊!


そうだ、浮游城を見に行こう! かな?



明日も投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あの飛行艇、もしや漫画版「紺碧の艦隊」の富士ですか? 宜しかったら確認して見てください。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ