10ーⅢ話 18歳 国際観閲式?
10ーⅢ話です。
さて唐突にやることになった観閲式です。
まぁ、何とかなるかな?
10ーⅢ話
11月5日
とうとうその日が来てしまった。
表向きにはイングスランド王国とナンギン帝国の平和条約締結記念パレード、本当は各国の代表者にイングスランド王国軍お披露目パレードとなっていた。
〔ほんと、どうしてこうなったの? 〕
1日の平和条約締結式後、次の日から連日(2~4日)の装備見学説明会よりはましかな?
4日に各国の代表者と軍部代表者をセイバーに乗せての遊覧飛行は大変にウケたけどね。
〔若干、酔った? 方もいましたけど? やっぱり陸軍の方は高い所は……… 〕
まぁ、カシム師団長とグラハム騎士団長は楽しんでたよ。
普段より高い所を飛んだらね。
〔エアロウイングやワイバーンでは精々高度300m位が限界だからね 〕
しかしカシム師団長には驚いたね。
まさかエアロウイングを連れてきていたとはね。
〔当然の様にワイバーンを連れてきていたグラハム騎士団長! まさか一緒にってホワイトに載せて来たけどね。船酔い大丈夫かと思ったけど、エ、慣れたって? 〕
とりあえず2頭はブルー辺境伯爵邸にて寛いでいます。
一応、エスコートはサファイヤちゃんがしてますよ?
〔上位のブルードラゴンが居たので大人しいですね(笑) 〕
御二人ともブルードラゴンを見たのが初めてで大変驚いていた。
もっともサファイヤちゃんは人見知りしませんので撫でられて喜んでるよ。
〔途中、クララちゃんが遊びに来てサファイヤちゃんにダイブしたから驚いていたよ(笑) 〕
ブルー辺境伯爵邸は現在、サファイヤちゃんの部屋(屋内外兼用)にてエアロウイングのスカイ君とワイバーンのエース君を迎えて賑わっています。
何せ珍しい組み合わせでタマに空中散歩するので何時もの如く見学の市民が屋敷の回りに待機していた為、また騎士団憲兵隊が出動する騒ぎに。
〔ウ~ン、またあの時の再来かよ! 〕
ちなみに、ワイバーン3姉弟(ルビー♀、パール♀、ダイヤ♂)が成長して6m級になっていたので今はブルー島の専用エリアにて過ごしています。
まぁ、ブルー島の哨戒任務とトール君達水竜達と遊んでいるらしい。
〔保護した水竜達は現在、ブルー島のある専用エリアにて過ごしています 〕
水竜達は島での生活も気に入ってる様でブルー島でのトール君のアルバイト(訓練補助)に数頭程参加して水鉄砲で海兵隊員を鍛えているそうです。
そして訓練教官達にご褒美(シーサーペントのお肉)をもらってます。
〔訓練生は大変ですね。この後、シーサーペント漁も訓練でしないとね 〕
とうとうその日が来てしまった。
今回、戦ったのはブルー辺境伯軍ですが、王国各部隊からも参加となりました。
〔まぁ、パレードですからね 〕
王宮前広場にて陛下と王族の皆様、各貴族家、各国の代表者を前にしての観閲式となりました。
今回は参加部隊が多いので王宮前広場を通過しながらの観閲式となりました。
〔まぁ、前世の観閲式っぽい方法を皆さんに提案したら通ったよ! 〕
先ず最初に王国騎士団の騎馬隊が先頭で入ってきます。
あ、兄様の護衛隊も居ますね!
〔今日の日の為に、見学で来ていた甥っ子ルイ君も大喜びだった! 〕
次に入って来たのは王国陸軍、歩兵隊の行進です。
ほう、流石王国陸軍、訓練が行き届いていますね。
〔流石パーシバル陸軍総司令官! やりますね。アンドリュー王子も大喜びですね 〕
歩兵隊の後はルクスⅡ型の戦車部隊がゆっくり後に続きます。
王国陸軍第1戦車師団選抜1個中隊の9両とⅧ号コンダクターⅡ型指揮車ですね。
〔この辺はブルー辺境伯軍の基準編成と同じですね 〕
次に入って来たのは王国海軍海兵隊が登場です。
海兵隊員の行進も訓練の賜物なのかしっかりとした足取りで進みます。
〔おや、あんな所に第2王子が一緒に行進してるけど、誰も気が付いて無いのじゃないかな? 〕
海兵隊の後にはⅨ号アリゲータⅡ型の水陸両用装甲車がゆっくり後に続きます。
王国海軍海兵隊第1揚陸中隊の10両ですね。
〔一応、各海兵隊に量産型を回していますよ。まだ、数は少ないですけどね。あれはブルー級強襲揚陸艦レッドの部隊ですね 〕
次に入ってきたのはバーミンガム陸軍の部隊ですね。
陸軍歩兵隊の行進です。
〔ルイ君も大喜びですね 〕
後に続きバーミンガム陸軍戦車隊ですね。
こちらも王国陸軍と装備が一緒でルクスⅡ型の部隊ですね。
〔基本、同じ装備ですけどね 〕
次に入ってきたのはバーミンガム海軍海兵隊です。
海兵隊員の行進です。
〔またまたルイ君大興奮の様ですね 〕
海兵隊の後にはⅨ号アリゲータⅡ型の水陸両用装甲車がゆっくり後に続きます。
バーミンガム海軍海兵隊第1揚陸中隊の10両ですね。
〔ブルー級強襲揚陸艦グリーンの部隊ですね 〕
次に入ってきたのはエジンバラ陸軍の部隊ですね。
陸軍歩兵隊の行進です。
〔エジンバラ陸軍も訓練が行き届いていますね 〕
後に続きエジンバラ陸軍戦車隊ですね。
こちらも王国陸軍とバーミンガム陸軍と装備が一緒でルクスⅡ型の部隊ですね。
〔基本、同じ装備ですけどね 〕
次に入ってきたのはエジンバラ海軍海兵隊です。
海兵隊員の行進です。
〔海兵隊員も訓練が行き届いていますね 〕
海兵隊の後にはⅨ号アリゲータⅡ型の水陸両用装甲車がゆっくり後に続きます。
エジンバラ海軍海兵隊第1揚陸中隊の10両ですね。
〔ブルー級強襲揚陸艦ブラウンの部隊ですね 〕
そして最後に入ってきたのはブルー辺境伯爵軍の部隊です。
うちは陸軍が無いので海兵隊員が登場です。
〔第1海兵師団選抜1個中隊が行進です 〕
次に初登場の魔導装甲兵第1中隊が行進します。
一回り大きい重装甲兵が普通に歩ってるから知らない皆さんは驚いていた。
〔普通の重歩兵はこういう行進はできませんからね。動きが鈍くなってくるしね 〕
後には第3戦車隊が続きます。
ワンタイ島でルクスⅡ型で活躍した部隊です。
〔モンゴメリー中隊長が先頭のルクスⅡに乗ってるよ。アンタ指揮車に乗れよ! 〕
さて、そろそろ来るかな?
………………キ~~~ン…………………
セイバー隊の登場ですね。
6機編隊(三角形体形)でスモークを吐きながら上空をゆっくりとフライパスします。
〔流石に王都では2回目だからあまり驚かないか? 甥っ子達は大喜びしてますね 〕
その後ろからは………何か大きな物が向かって来ますね。
まるで双胴船に翼を付けた形の物がゆっくりと近付いて来ます。
〔回りの方はザワザワしてきたね。初物だからね! 〕
今回の初物はCSーⅠ輸送飛行挺だった。
そう、魔導装甲兵団空挺隊用の航空機だった。
〔元々用意していた試作輸送飛行挺だった。性能は下記に! 〕
後部のハッチが開き、中からフライングスコロー装備の第3魔導装甲兵中隊(空挺隊)選抜1個小隊(バスター中隊長指揮)が飛び降りて来た。
まぁ、何とか間に合って良かったよ。
〔訓練にたった3日しか無かったからね 〕
もっともバスター中隊は編成が始まったばかりで新人さんには無理だったので、古参の兵だけで飛んでいた。
そう、あの時の小隊が!
〔時間が無かったからね(笑) 〕
華麗に降りてくる空挺隊員。
足からカラフルなスモークを出しながらゆっくりと降りてきます。
〔大きく回転しながら王城前広場に降り立ちます 〕
全員横並びに並んで、陛下に敬礼します。
そして行進します。
〔口をパクパクしている陛下だった。後で呼び出しだろうな……… 〕
最後に取り決めた通りに王城前広場に各部隊の代表が整列して陛下に敬礼しています。
ここで陛下のお言葉があり、今回の観閲式は終った。
〔まぁ、無事に終わって良かったよ 〕
終った後………
「所でブルー卿、あの航空機は出ないのかな? 」
不意にカシム師団長に聞かれた。
「え、何の事です? カシム殿? 」
「さっきの輸送機? より、もっと大きな青い鳥形の奴ですよ! 」
「え、そんなヤツは在りませんよ? 」
「そうかな? 前に見た事のあるヤツが出るかと思いましたよ? 」
ヤハリ見えていたらしい。
困ったな。
「一体何の事を言ってるのかは知りませんけど……… 」
「まぁ、今は良いかな? その内に教えて欲しいよ 」
今回はこれ以上は聞かれなかったけど、本当にどうしようかな。
こうして無事に観閲式が終った。
〔ほんと、無事に終わって良かったよ! 〕
次の日からイングスランド王国王立学園での文武際が始まった。
今年はヤヤ静かに始まっていたが、何時もの賑わいだった。
勿論、僕はガイアス君と一緒にお忍びで見学していた。
〔他の方々もお忍びでの見学していた。お目当ては武道大会らしいけどね 〕
そしてクララちゃんの試合を見に行き、応援していた。
「お前の妹、スゴいな! 」
「イヤイヤ、マダマダだよ。これからもっと伸びると思うよ 」
「大した魔法使いだよ。大陸にもそうは居ないよ 」
「そうかな? だからってナンギン帝国に留学はしないよ。させないよ! 」
「イヤイヤ冗談だから。そんなに慌てるなよ 」
余談だが後にイングスランド王国王立学園とナンギン帝国帝立学園、東ロシーナ王国王立学園間の相互留学制度ができる事に。
お互いの相互理解を目的とした制度で各国で持ち回りの制度となった。
〔第1回はイングスランド王国王立学園にて3020年9月~11月の3ヶ月間となった。各々10名づつの高等部1年生の代表が各々訪問することとなったとか? 〕
今回初登場の航空機
[CSーⅠ 輸送飛行大挺]
解説:フリートが製作した5機種目の航空機
水上運用を前提とした初の本格的飛行挺
【前世第2次大戦で活躍した海軍ニ式飛行挺をベースに双胴化して大型化した飛行挺。双胴化した為に翼に補助フロートを無くした形に】
2つの機体を並列に並べ、主翼と尾翼で接合した形
水上に離着水するために、機体下部に波消し板を付けて離着水時の衝撃を緩和する
【ニ式飛行挺とPS-1対潜哨戒機のデータを参考に製作】
また、整備の為に専用のスロープが有る場所なら、車輪を出して水上から陸上に上陸又は逆に入水する事ができる
【車輪はPS-1の車輪を参考にした】
翼には波がかからない様に大幅にパワーアップした大型魔導ターボプロップエンジンを4基、翼の上に配置した4発機体となった
また魔力タンク用にシーサーペントの魔石(B級)を魔導エンジン1基に付き4個専用に使っている
主翼の下部には、ワイバーンの鱗を付けていて魔力を流すと浮遊する事ができるが、機体が大きい為に浮遊はでき無いが、離水時や着水時がとても安定してできる様になっている
また水の上ならある程度広い湖だったら何処でも降りられる
(滑走路を整備する必要が無い)
武装は自衛目的で胴体正面、上部、後部に各々20mm魔導連装回転機銃座が付いていて、近付いて来た魔物等を牽制又は撃ち落とす事ができる
双胴の機体後部、外側に専用の大型ハッチが在り、左右から魔導装甲兵空挺隊を出撃させる又は、専用投機用コンテナを2個づつ落とす事ができる
普通に物資の輸送も可能
乗員は操縦士2人を含む11人
(機長1人、操縦士2人、機銃員6人、機内操作員2人)
また、無人でも飛行可能(ゴーレム化している為)
乗員:最大11人(無人でも飛行可)
全長:35.5m
全幅:50.2m
全高:11.2m
機関:MAZ-TP2A マギTPエンジン2型A×4
最大速度:900km/h
最大実用上昇高度:10,000m
実用上昇高度:8.000m
固定武装:20mm魔導連装回転機銃×6基
最大輸送量:魔導装甲兵2個小隊22名
専用投機コンテナ×4個
物資約8t
大きな水上飛行挺を作ってしまいました。
海辺なら何処でも着陸できるからね。
10ーⅢ
ウ~ン、今回の観閲式は不味かったかな?
空挺隊は早すぎたかな?
そして文武際は何時もの賑わいだった。
今回初登場の飛行挺ですが、ネタ元は某小説(アニメにもなったよ)に出ていた超重爆撃水上機です。
まぁ、普通にニ式飛行挺でも良かったのですが、ちょっとあやかって見ました。
このぐらいの大きさなら大丈夫かな?
本年もよろしくお願い致します。
次の投稿は2月頭を予定しています。