9ーⅩⅩ話 18歳 ワンタイ島救援作戦⑪ ワンタイダンジョンの処遇?
9ーⅩⅩ話です。
アテナ女神のオイタの後始末です!
さて、どうしたものかな?
9ーⅩⅩ話
祭壇の前に並ぶフリートとグレン殿とユキカゼちゃん。
「それじゃ祈ろうか? 」
「え、これが祭壇? 」
「まぁ、小さいけど一応、祭壇なので。気にせず祈りましょう 」
「はぁ? 」
祈ってみたら………
「いらしゃい、フリートくん。待っていたわ! 」
「お久し振りです、アルテナ女神様と………残念な女神様? 」
そこにはアルテナ女神様と簀巻きにされていた残念な女神様がいた。
注意:この後の会話は日本語になってます。
「あ、アテナお姉ちゃんどうしたの? 」 ユキカゼ
「……………(モゴモゴ……) 」 アテナ
「あら、この子は………なるほど、そう言う事ですね。ユキカゼちゃん、むさしお姉ちゃんに会いたいのですね? 」 アルテナ
「え、むさしお姉ちゃんがいるの? お姉さん何処に? 」 ユキカゼ
「今はブルー島ダンジョンで色々とやってるかな? 」
現在、ブルー島にて船の最終調整中のむさしちゃんだった。
「むさしお姉ちゃんに会いたいです! 」
「この話し合いが終わった後に連れていってあげるよ。所でここは例の地図にも載ってなかったですけど、まさか他にも在るって事は無いですよね? アテナ様 」
「……………(モゴモゴ……) 」
「その件は私が。今回のユキカゼちゃんの件は、この子が望んだ事なのよね。え~と、確か嵐の時に沈んで行く時に船魂がアテナに願ったらしいのよ。もっともこの雪風は他国の船になった時点で効力が弱まってたから、あんな嵐位で沈んだらしいのよ 」
とんでも無い状況だよね。
まさかの船魂が弱っていて沈んだって何?
〔確かに雪風は戦時倍賞で台湾に渡ったけど、その後に台風でやられて解体されたって聞いたけどね? 〕
今回は船魂だけ送って来たらしい。
なのでこの部屋と祭壇だけにしたらしい。
〔流石に船体ごとだとバレると思ったらしいね 〕
「アテナはユキカゼちゃんをこの世界に送ったまでは良かったのだけれど私にバレない様に誤魔化す為にここに落としたのよ! それもむさしインパクトの時に! 」
確かに当時のあの騒ぎ? (騒ぎのレベルでは無い状況だけどね )では、気が付かないかもね。
当時のアルテナ様も後始末に参っていたらしいからね。
「それで、偶々此所に有った眠っていたダンジョンコアと融合して一緒に休眠状態になってたのよね。しかも10年前にやっと活性化して階層を増やしていたら、最近地上で魔物の大移動が有ったでしょう。近付けば吸収するから………このワンタイ山周辺に生息していた魔物はほとんど吸収した筈よ! 」
参ったな、予想が当たったらしい。
ん、10年前?
「あ、10年前むさしちゃんが僕と契約した時にですか? 」
「そうね。あの契約が切っ掛けでしょうね。ダンジョン同士は地下の竜脈で繋がっているから何らかの刺激は有るからね 」
確かにそうなるよね。
でも、その話を………ア!
「あ、その話彼に………え、どうしたのですか、彼は? 」
隣に居る筈のグレン殿は、固まっていた?
まるで石像の様に??
「あぁ、彼はここに来る資格が無いのよね。もっとも、信仰がもう少しかな? [天言]スキルを得れば私たちとの会話も可能なんだけどね 」
なので固まった状態に?
ウ~ン、後で私が説明しろと?
〔確かに聞かせられない内容だよね? 〕
「それで、この後どうすれば? 」
「ウ~ン、ユキちゃんはどうしたいの? 」
「アタシは………お兄ちゃんに付いていく! 」
「私からもお願いします。流石に彼には無理でしょう? 」
確かにグレン殿には頼めないよね。
コア本体の件も有るしね。
「わかりました。私が責任を持って対処しますね。ユキちゃんは本体はどうしたいの? 」
「ウ~ン、できればお舟作って! むさしちゃんと一緒に走りたいし、守りたいし! 」
「………実際に見てもらえば良いかな? このダンジョンを整理した後に、むさしちゃん所に行こうか? 」
こうしてアルテナ女神様との話し合いは終わった?
アテナ女神様に関してはアルテナ女神様にお任せですね。
〔簀巻きになっている時点でOSIOKI決定だろうね 〕
さぁ、戻って来たけど………
「あの~ブルー卿、今何が起きたのですか? 」
「………グレン殿、実は……… 」
暈して説明をしときます。
無論、アルテナ女神様との話をですね。
〔既にユキカゼちゃんは私にベッタリですね。年の離れた妹みたいだな 〕
「ではダンジョンマスターの登録をしましょうか! 」
「よろしくお願いいたします。で、どうやるのですか? 」
「簡単ですよ。そこのダンジョンコアに触って下さい 」
ダンジョンコアに触ったグレン殿は、恐らく今は頭の中でアナウンスが聞こえていて、固まっていた。
するとダンジョンコアが2個に別れてまた驚いていた。
〔やはり6m級のダンジョンコアが2個になったな 〕
私は、ユキカゼコアとの契約をさっさと済ましてからコアを仕舞う事に。
「では、ユキカゼコアは私が預かります! 」
ユキカゼコアを[アイテムボックス]に仕舞った。
「あれ、あのコアはどうしたのですか? 」
「私の[亜空間収納庫]に仕舞いましたけど? 」
「え、仕舞えるのですか! 」
「まぁ、内緒ですよ。もっともユキカゼコアだからですけどね。そちらのワンタイ山ダンジョンコアは固定されてるから無理ですけどね 」
「そうなんですか? なら安心かな(笑) それでこの後どの様にダンジョンを運営していけば良いのでしょうか? 」
「それは、取り敢えずは現状のままで、ワンタイ子爵様と冒険ギルドとの話し合いをしてからですね。魔物の配置や追加するなら相談には乗りますよ。もっとも現状でも問題ない………とは言えないか 」
普通の冒険者では攻略は難しいだろうね。
まぁ、私たちが非常識だったからね。
〔大体の普通の冒険者だと、事前情報が無いと初見では殺られるかもね? 〕
取り敢えずは現状のままにしたが、一応リソースに余裕が有ったのでもう10層増やして、現在のコアの間を111層に移動させた。
そして101層から109層までは取り敢えずは水中にして人が普通に入れない様にしておいた。
〔まぁ無いだろうが、護衛隊の裏切り者対策ですね。後、水中に鮫タイプの魔物でも放して置けば更に良いでしょう 〕
110層にはあの大亀さんを配置すれば出来上がりかな?
まぁ、護衛隊が裏切りはしないだろうけどね。
〔一応、万が一の時の用心の為かな? と説明をしたけどね 〕
取り敢えずは100層に待たせている人達の元に戻る事に。
「若、ダンジョンマスター就任おめでとうございます! 」 執事
「「「「「「「「「「おめでとうございます 」」」」」」」」」」 護衛隊
「ブルー卿の御協力には感謝致します 」 執事
「まぁ、すんなりとダンジョンコアがグレン殿との契約を認めてくれて良かったですよ。これでワンタイ山ダンジョンマスターはグレン殿の管理下に治まりましたね 」
「おかげ様でワンタイ山ダンジョンコアとの契約ができました。ワンタイ子爵家の為にこれからもよろしく頼むよ、皆! 」
「「「「「「「「「「ハ! グレン様 」」」」」」」」」
「では、地上に戻りましょう。今頃入り口にはオウリンギルマスがソワソワして待ってるだろうしね 」
こうしてワンタイ山ダンジョンの攻略は終わった。
「所でその幼女は誰ですか? 」
「え、彼女は……… 」
「彼女はここでブルー卿を待っていたダンジョンコアの分体で他のコアからここのコアの元で待っていたらしいね 」
それらしい話をグレン殿がしてくれたので執事さん達は納得してくれた様な?
まぁ、うちの連中は疑ってるけどね。
〔また小さな子をって言うな! バスター隊長 〕
ダンジョンから出ると入り口の工事も一段落していた。
門を出るとオウリンギルマスとワンタイ子爵軍の人とうちの第2戦闘工兵中隊長が何やら話し合いをしていた。
〔何やら、オウリンギルマスが頼み込んでいた様です? 〕
「オウリンギルマス、どうしましたか? 」
「ブルー卿、お帰りなさい。丁度良かった、この輸送車をギルドにも売って欲しいのだが? 」
Ⅲ号ケベックⅡを指差して言うオウリンギルマス。
ギルド専用で欲しいらしいね。
〔まぁ、分からなくはないので。人員、物資の輸送用かな? 〕
現在、ケベックⅡの荷台と牽引で輸送コンテナを運び上げていた。
まぁ、道なき道………でもないが、不整地状の道? を使っている関係で普通の馬車では山頂に荷揚げはできないからね。
〔今はワンタイ子爵軍関係とワンタイ子爵指定商家の輸送もしてるからね 〕
「何とかならんかね? 」
「ウ~ン、何を運び上げるのですか? 」
「もちろん、冒険ギルドワンタイ山出張所の物資だよ。早く受け入れ準備がしたいからね! 」
「取り敢えずコンテナ1個貸しますからそれに物資を入れて1日1便運ぶ様にしますよ。ただし、運賃は貰いますよ(笑) 」
「も、もちろんそれで良いです。助かります 」
実際にはワンタイ子爵関係者の物資は初期の分(今日まで1週間分)は無料で明日からは有料って事で話が済んでいたが。
オウリンギルマスは知らなかったらしいね。
〔後で知って悔しがったらしいね。ギルドの建物代は少しマケテあげようかな? 〕
物資の件が終わったので、ダンジョンの件を話す。
「………すると無事に管理ダンジョンとなったのですね 」
「そうです、そしてダンジョンマスターに成られたのは予定通り、グレン殿が就任しました 」
「それはめでたいですな………って速すぎですよ(笑) 」
オウリンギルマスの顔は引きづっていた。
普通に1週間では攻略はできないからね。
〔ボルトンダンジョンの時は1ヶ月かかったらしいからね 〕
今日は疲れた(ほぼ気疲れ)ので休むことに。
明日に麓のワンタイ街に向かってワンタイ子爵と冒険ギルドとの話し合いだろうしね。
〔ダンジョン自体が若いからなぁ。ソコソコ難しいダンジョンにするかもね 〕
その後は恐らくナンギン帝国との話し合いの続きかな?
果たして大人しく帰ったかな、ガイアス君は?
〔一応政務が有るでしょうと本土に帰った筈だよね? 〕
なお、今回の騒動でどさくさに紛れて回収したワイバーン素材はなんと97頭分集まっていた。
ん、セイバー3個中隊(12機×3中隊=36機)分集まった!
〔これでブルー辺境伯軍の航空隊残り2個中隊とイングスランド王立空軍航空隊1個中隊が創設できるか……… 陛下が欲しがるよね、絶対に! 〕
ほんとドウシヨウ?
余った分でファントムと空挺隊用の輸送機とアレを作ろうかな?
〔輸送機の設計ベース、ドウシヨウかな? 〕
9ーⅩⅩ
取り合えずワンタイ山ダンジョンコアはガイアス殿に!
ユキカゼコアはフリートが管理する事に。
ウ~ン、ヤッパリ駆逐艦かな?
それとも………
近々空挺団が登場しそうだけど、輸送機ドウシヨウかな?
Cー1? Cー130? PSー1? それとも2式大艇? ドウシヨウかな(笑)
今月は2話投稿します。
次話は明日です。