9ーⅩⅧ話 18歳 ワンタイ島救援作戦⑨ ワンタイダンジョンアタック⑤
9ーⅩⅧ話です。
ワンタイ山ダンジョンアタックも、もうすぐですね。
しかし、91層からおかわりって?
9ーⅩⅧ話
10月17日、朝6時
攻略6日目です。
お早うございます。
〔イヨイヨ終盤戦ですね。ダンジョンも本気になってくるでしょうね! 〕
さて、そろそろ護衛の海兵隊員にも例の蟹装甲鎧の使用を許可しますか。
流石に昨日はヤバかったからね。
〔機密保持の為に外してもらっていたからね 〕
さて、全員完全装備で準備OKなので早速突入しようかな?
あれ、グレン殿達も余裕が出てきたのかな?
〔ウ~ン、グレン殿達にも海兵隊の装備貸しておこうかな? 〕
それじゃ冒険に行きますか!
【ワンタイ山ダンジョンB81~90層】
この層はまた森林ダンジョンに戻った様ですね。
地面は沼地ではなくなりましたね。
〔このフィールド自体は51~60層の時と同じ感じだね 〕
問題は空にワイバーンの群れ(1~3頭)、地上には各種魔物の群れ(ヘビ、蜥蜴、蜘蛛が2~3匹)、途中池も在って近付くとワニや亀(ヤッパリ2~3匹)が襲って来た。
まるで総決算の様に出てきていた。
〔イヨイヨ終盤っぽくなってきたかな? 〕
僕は陸竜に装備を変えた。
今度は本気の武装モードです。
〔75mm魔導砲は結構派手に目立つのでグレン殿達が驚いてるね 〕
総力戦の様に次から次に襲われる事となった。
時間が掛かったが何とか89層をクリアしたのがまた夕刻近くになっていた。
〔ウ~ン、ペースが落ちた気がしないのは何でだろうね? 〕
90層の扉の前で充分な休息ができたので早速、ボス戦に挑みましょう。
さて、90層のボスは?
〔予想はワニかヘビか? 〕
扉を開けるとそこは………ウ~ン、池?
池の様な場所に小島が有ってその上に何だろう? ワニっぽい何かが居た。
〔島の上にて絶賛甲羅干し中? 〕
呆れて見てたら……… あ、此方に気が付いて立ち上がった!
立ち上がったらワニ顔のリザードマンっぽい体長6m程の魔物だった。
〔しかしでかくね? 〕
「あれはウォーターリザード! 何でこんな所に? しかもあれってキングウォーターリザードでは? 」 執事
え、そうなの執事さん?
キングって何?
〔そうすると取り巻き居るよね? 〕
案の定、池の中からワラワラとウォーターリザード(体長2m)が10匹程、池から這い上がってきたよね。
つまり、このリザード達を倒して最終的にキングさんを倒してクリアなのですね?
〔ウ~ン、オーク戦みたいな感じかな? 後は池の中に何匹居るやら? 〕
では早速、魔法攻撃ですね。
では海兵隊構え、………撃て!
〔ウォーターリザードは属性は水と土だから、ここは風の魔法弾かな? 〕
最初の一斉射撃で出てきたウォーターリザード10匹は何もできず、近づく前に全滅した。
ビックリしているグレン殿一行。
〔ま、普通は1匹に2~3人で攻撃して倒して行くからね 〕
池から次は、ウォーターリザード10匹と上位種のヴォーリアークラスが3匹、ナイトクラスが2匹出てきた!
………が、やはり一斉射撃で全滅していた。
〔ほんと、近づく前に蜂の巣です。装甲(鱗)は薄いのかな? 〕
そして次に出てきたのがジェネラルクラスが2匹とキング自らがきたよね。
ん、バスター隊長自らキングの相手をするのかな?
部下の分隊長と3人がじゃんけんで残りのジェネラルの相手を決めてたよ!
〔結局、第1、第3分隊長が相手に。第2分隊長が悔しがっていた? 全くコイツら戦闘狂か? 〕
そしてサクッと倒していたバスター隊長と分隊長だった。
キングの首を落としてドヤ顔するバスター隊長?
〔普通に引くぞ! ホラ、グレン殿一行が引いてるぞ! 〕
90層はクリアした様だね。
池から増援も出ないよね?
〔もう居ないよね? 〕
池の中を確認したら、中に宝箱が沈んでいた。
どうしようかと思ったが、魔導装甲兵隊の第2分隊長がさっさと引き上げていた。
〔オイ、罠ぐらい疑え! 〕
引き上げた宝箱を開けると中には………
何だろう? 小さな盾が出てきた?
〔ミスリル製の見た目普通のスモールシールドだった? 〕
ワンタイ子爵由来の物でも無いようで、執事さんも知らないスモールシールドだった。
一応、[神眼(鑑定)]して見て驚いた!
〔まさか! の伝説級の物だった! 〕
[アイギスの盾]
解説:約2000年前の帝国皇帝が持っていたと云われる伝説の対魔法の盾
この盾は全ての魔法攻撃を相手に倍返しで弾き返すと言うとんでもない性能を持っている
魔力を反射する時にはその攻撃魔法と同等の魔力が必要とされている
ただし、魔法反射する場合はどんな魔法攻撃でも自動反射してしまう
その為に盾の持ち手の魔力を強制徴用してしまい、魔力が無くなっても代りに生命力を吸ってでも魔力に変換、使用して必ず反射するが盾の持ち手が最悪死んでしまう場合が有る
反射できても盾の持ち手を殺してしまう場合が有る為、使い勝手の悪い盾とも言える
なお、物理攻撃を受けると破壊されるので注意!
オイオイ、なんてエゲツナイ性能何だろうね。
しかも物理攻撃には弱い防御力って、欠陥盾とも言えるだろう!
〔魔力が無いと生命力をって何処かの呪いの盾だよね。〕
でも、そうすると大規模な攻撃魔法を喰らったら盾の持ち手の犠牲で相手に倍返し出来るのかな?
ウ~ン、後でこの盾の解析が出来れば、あの装備の改良ができるかも知れないね!
〔仕組みさえ解析できれば何とかなるんだよね? 〕
結局、この盾は危険な呪いの盾として僕が取りあえず亜空間収納庫に入れて預かる事に。
だって、流石に持って歩いているだけで強制徴用されていたら身が持ちませんからね。
〔誰も死にたがらないでしょう? 〕
本日はここまでとして91層の入り口に有る転移ポイントから地上に戻る。
ダンジョン入り口付近の工事も進み、結構それらしく出来て来た。
〔対ダンジョンの防壁はこれからだよね 〕
駐屯地に戻ると結構形にはなって来たかな?
ワンタイ街から物資が色々と届いて来ていた。
〔ほんと、コンテナが散乱してるよね! 〕
第2戦闘工兵隊によってコンテナを利用してのブルー辺境泊軍ワンタイ山駐屯地が出来上がってきてるね。
施設としては短期間で結構立派な物ができてるよね。
〔ワンタイ子爵軍及びナンギン帝国軍関係者は驚いてたらしい。速すぎると! 〕
元々この手の前線基地建設用のコンテナは3セット分作って有って何時でも運べる様にブルー島やフェロー島の港に保管してあって支援物資と一緒にロンドン級貨物船フェローで持ってきてもらっていた。
ピストン輸送でワンタイ港からワンタイ山頂まで持ってきてもらっていた。
〔第1戦闘輸送支援中隊には苦労してもらっています 〕
駐屯地の厨房も完成していて早速、グリル隊長率いる第1戦闘輸送支援中隊の厨房担当の連中が仕切って食事の提供を始めていた。
流石グリル隊長率いる調理師軍団、美味しい食事を朝7時から夜22時まで提供できる体制になっていた!
〔流石に24時間体制は無理だったけどね 〕
早速、利用してみたが現在は1セット料理(日替り)のみの提供だったけど美味しかったです。
グレン殿達ワンタイ子爵軍にも振る舞っています。
〔後で聞いたが、材料の一部はワンタイ子爵様よりの提供との事。感謝します 〕
マックの定期便からの報告だと輸送船フェローはお土産を持って一旦ブルー島に戻って、代りに輸送船シードと揚陸艦シーライオン09が支援物資と残りの資材等、捕虜の一部(ワンタイ子爵軍関係者)を連れてきたらしい。
明日には残りの資材コンテナも順次山頂に運ぶらしい。
〔第2戦闘輸送支援中隊も到着したらしいね 〕
ワンタイ港にも海軍基地隣にブルー辺境泊海軍専用港と海軍駐屯地の整備が大体終わったらしい。
もっとも空いていた所を借りて整備しただけなんだよね。
〔短期間で立派な埠頭ができてワンタイ子爵軍関係者が驚いていたそうです 〕
明日も早いので休みましょう。
いよいよ、最終決戦だろうね?
〔明日で決まるかな? 〕
10月18日、朝6時
攻略7日目です。
お早うございます。
〔よい天気ですね。今日こそは決着するかな? 〕
グレン殿達ワンタイ子爵軍の面々も元気いっぱいですね。
いつもの様に準備をして早速、出発しましょう。
〔流石に慣れたかな? 〕
では最終決戦に向かいましょう!
【ワンタイ山ダンジョンB91~??層】
91層に降り立つとそこは洞窟型ダンジョンに戻っていた。
しかも扉付きだった。
〔まぁ、昨日の内に気が付いていたけどね 〕
ここからは連続中ボス対決で最後にダンジョンボス戦かな?
兎に角先に進まないと行けないので始めましょう。
【91層の部屋】
ここには10層のボスだったビックマウントボアが待ち構えていた!
これってまさかの今まで戦ったボス戦の連続になるのかな?
〔たぶんそうだろうね。面倒な層になりそうだな! 〕
するとグレン殿から
「ブルー卿、私たちにやらせてもらえないだろうか? 」
「………我々はあくまでもグレン殿の護衛ですよ? グレン殿が戦うのは………… 」
「そこをお願いしたい。うちの護衛達の為だと思って! 」
「………わかりました。ただし、危険だと思いましたら勝手に介入しますからそのつもりでいてくださいね 」
「助かります。では行くぞ! 」
「「「「「「「「「「「オウ! 」」」」」」」」」」
突撃していくワンタイ子爵軍選抜護衛隊!
「よろしいので? 」
「ハイ、若様にはもっと経験してもらいたいですし 」 執事
「貴方も相当できる方だと思いますが一緒に行かなくても? 」
「な~に、あれ位の獲物に遅れを取る若様や護衛隊ではありませんよ 」
「なら良いのですが……… 」
ビックマウントボアは突進さえ気を付ければ特に難しい獲物では無かった。
結局、難なく倒していた護衛隊だった。
〔本当にこの執事さんはタダ者では有りませんね 〕
倒すと階段が現れた。
次の層に行けって事かな?
〔ウ~ン、罠は無いようですね 〕
階段で休息してから次の層に行きましょう。
結果から言って、連続ボス戦になっていた。
B92層 対ビックマウントウルフ戦
B93層 対ゴブリンキング戦
B94層 対オークキング戦
B95層 対トロール戦
B96層 対レッドワイバーン戦
B97層 対ビックエレキコンダ戦
B98層 対クインキラースパイダー戦
B99層 対キングウォーターリザード戦
………だった。
まるでボス戦の復習している様な?
〔何だろうね。ダンジョンコアの性格なのかな? 〕
95層からは流石にワンタイ子爵軍だけでは無理だったので手を貸したけどね。
トロールは魔法で拘束して、レッドワイバーンは翼を撃ち抜いて落として、ビックエレキコンダの時は鉄の槍を地面に突き刺して雷避けにして魔法攻撃して、クインキラースパイダーは火魔法の集中攻撃で何とかしたし、キングウォーターリザードは魔法で拘束、阻害して何とかしたよ。
〔まぁ、1回倒してるから対策はしやすいかな? でも同じ攻撃パターンって? 〕
さて、99層もクリアしたし、階段の下には100層の扉が在るけど果たして大きな亀さんが居るのだろうか?
早速、突入しますか。
9ーⅩⅧ
何とか攻略して100層の目の前まで着ました。
次は大亀さんとの最終決戦ですね。
投稿が遅れてすみません。
90層のボスがあれで良かったのだろうかと思いますがその辺は、察して下さい。
本当にオチが決まらずにどうするか悩んで遅れています。
なので今月は2話しか投稿出来ません。
でもあのオチで良いのかな?
明日も投稿します。