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9ーⅩⅤ話18歳 ワンタイ島救援作戦⑥ ワンタイダンジョンアタック②

9ーⅩⅤ話です。


今日からワンタイ山ダンジョンアタックです。


先ずはお約束の亥からの狼ですね。

9ーⅩⅤ話


10月12日、朝6時


攻略初日。

今日からワンタイ山ダンジョンの攻略です。

〔先ずは準備です! 〕


「あのぉ~、それでこれは何ですか? 」 グレン


安全の為にグレンと執事さんには特殊なスーツを着てもらった。


「魔導装甲兵隊が着ている魔導装甲騎士の簡易バージョンで冒険ギルド仕様の試作品かな? 」


グレンに着させたのは現在 冒険ギルドイングスランド王国ロンドン本部にて開発中の魔導装甲騎士の冒険者バージョン、魔導装甲冒険者鎧の試作品の1つだった。

軽装鎧型で勿論、高い所から堕ちても大丈夫な仕様です。

〔降下装備をベースにした試作品です。初見殺しの落とし穴対応品です。1度経験するとねぇ……… 〕


現在、冒険ギルドロンドン本部にて各種タイプの違う物をテストしていた。

ポルトンダンジョンにて絶賛試験中の筈です。

〔ガーランドギルマス直々に試験中らしい………って良いのかな? 〕


「さて諸君、準備は良いかな? 」


「魔導装甲兵隊、第2小隊準備良し! 」 バスター小隊長


今回ダンジョン攻略でバスター小隊を指名した。

バスター小隊の装備は、魔導装甲騎士のノーマルバージョン+各々の専用武器+背中のバックパック(食料等の補給物資が入ったデメンジョンバッグ仕様)だった。


「第2海兵中隊、特別第1海兵小隊、準備良し! 」


海兵隊員は通常の海兵隊標準フル装備(サウス12型槍杖(11の量産型一般兵用)と中型リュック(勿論、デメンジョンバッグ仕様))を担いでもらっていた。


「ワンタイ子爵軍護衛隊、準備良し! 」


ワンタイ子爵軍の方々は大型リュックを貸し出して担いでもらっていた。

見た目より軽く、中に物資が沢山入ったのにはワンタイ軍の方々は驚いていた。


「では出発します 」


勿論、僕は魔竜騎士装備+オプション兵装[地竜]を着込んでいた。

そして武装の代わりに6個の小型のコンテナ(デメンジョンバッグ仕様)を付けていた。

〔オプション兵装[地竜]に関しては下記にて! 〕


「え~とブルー卿、その姿は? 」


「皆さんの物資を運ぶ為の姿………まぁ、荷物持ちですよ 」


「………はぁ? よろしくお願いいたします 」


余り装備の状態がよくわからないグレン殿だった。

もっともその会話を聞いていたバスター小隊と海兵隊員は苦笑いをしていたが。

〔何せこの中では一番攻撃力が高い装備だった。ただ、現在は物資の輸送の為に小型のコンテナだらけであったも……… 〕


火口の入り口には何故か階段が底の方に向かって延びていた。

火口のすり鉢上にできていた階段を下りて行く。



【ワンタイ山ダンジョンB1~10層】


入り口の火口から5層相当が階段場になっている部分で、途中の平場(踊り場の様な場所)には小型の鳥型魔物(蝙蝠や梟、鷹の雑魚系の魔物)が襲って来ていた。

それを海兵隊員が持っているサウス12型槍杖にて簡単に打ち落としていたのでグレン殿一行は驚いていた。

〔普通に打ち落としていたので 〕


長い階段を下りていくと底の方に洞窟の入り口に繋がっている様だった。

6層相当の所からは洞窟状のダンジョンとなり、そこからは猪系や狼系の魔物が襲って来た。

〔どうやら6層からが本番の様ですね 〕


順調に下って行くと大きな扉が有った。

どうやらボス部屋らしい。

〔この辺は他のダンジョンと同じらしい 〕


中に入ると10層のボスは大きな猪、ビックマウントボア(土属性の大型猪)と取り巻きのマウントボアの群れだった。

マウントボアは元々ワンタイ山にもいた山猪で単独で行動する魔物だったがダンジョンに吸収された影響なのか軍団で襲って来た。

〔ただし、攻撃は単調で集団で真っ直ぐ突っ込んで来るだけだった 〕


しかもボス相当のビックマウントボアは土の装甲を付けていて簡単には攻撃できそうも無かった。

取り巻きが全滅した途端、怒りに任せて突撃してきたが、バスター小隊の兵士がアッサリと首を落として倒していた。

〔サウス15型ハルバートを使って攻撃していたのでアッサリと首を落として見せていた 〕



【ワンタイ山ダンジョンB11~20層】


11層に入ってすぐの所に転移ポイントを確認、使えるかチェックする為に海兵隊員に戻ってもらう。

戻った場所は侵入口の階段のすぐ側の踊り場の一角に出たらしい。

〔更に11層の転移ポイントに行くこともできた! 〕


丁度お昼なので昼食とした。

転移ポイント前は安全地帯の筈なので昼食セットを展開して交代でお昼を食べた。

〔一応、警戒しながらの昼食だった 〕


11層からのダンジョンは引き続き洞窟タイプのダンジョンだった。

警戒しながら進むと早速狼の魔物が現れた。

〔11層からは狼ダンジョンかな? 〕


たまに蝙蝠タイプ魔物、吸血バットが襲って来たけど魔導装甲騎士に噛みつくがそのまま牙が折れて殴られて魔石を残して消えていた。

海兵隊員も銃剣で切り裂いていた。

〔余裕の行動をしていたので驚くグレン殿と護衛のワンタイ子爵軍護衛隊員達 〕


サクサク進み、20層のボス部屋まで到着、そのまま突撃した。

20層のボスは、予想通りビックマウントウルフ(土属性の大型狼)だった。

〔ヤッパリ取り巻きのマウントウルフも9匹確認! 〕


そしてと言うか、ヤッパリさくっと倒す魔導装甲騎士達。

いくら連携して襲って来たマウントウルフでも相手が悪かった。

〔まぁ、噛みついても牙が折れるだけだものね 〕


そしてビックマウントウルフとの一騎討ちをバスター隊長自らやっていた。

ただ、余裕で交わしてオチョクッテいる様に見えてるのは何でだろう?

〔何か楽しそうなバスター隊長 〕


暫く楽しんだバスター隊長は、突撃してきたビックマウントウルフの首をサウス15型ハルバートでアッサリと首を落として倒していた。

一応聞いたら楽しかったのでゆっくりと攻略していたそうです。

〔バスター隊長らしいと言う他の隊員と呆れた海兵隊員と目が点になってるグレン殿とワンタイ子爵軍護衛隊員達。執事殿は冷静ですね? 〕



21層の入り口の転移ポイントを確認、全員一旦外に出ることに。

外に出ると後続の海兵隊員やワンタイ子爵軍が施設の拡充作業をしていた。

〔この工事、立派なワンタイ子爵軍駐屯地にするらしいと海兵隊員より報告。ワンタイ卿が張り切って作っているらしい 〕


その下では商人達のグループが家を建てるためにテントを建てて整地作業をしていた。

早速の対応に驚いた。

〔どうもワンタイ卿が煽ったらしい。儲かると! 〕


約3000m級のワンタイ山山頂まで歩いて登るにも1~2日かかる距離(約50km)があった。

一応、麓からの道を整備しながら最終的には馬車移動ができる様にする予定だそうです。

〔うん、その辺は今回の捕まえてある海賊達が役に立つでしょう 〕


皆で夕食の後、明日の打ち合わせをして解散となった。

おや、ワンタイ関係者達は疲れたのかな?

〔黙って宿舎に戻っていった? 〕


夜のマック便が着て色々と連絡、補給物資の受け渡しをしていた。

マックは今日だけで一気に20層まで行ったと言ったら呆れていたけどそうだろうねとも言っていた。

〔フリート1人ならもっと潜れるだろうとも言っていた。まぁ、そうだけどねぇ 〕


さて、夜も遅いし寝ますかね。



10月13日、朝6時


攻略2日目です。

お早うございます。

〔早速昨日の続きの準備を始めましょう 〕


朝食の後は早速、準備をして出発です。

昨日の続きをするためにB1の転移ポイントに向かいましょう。

〔入り口には早速、門を付ける工事が始まってますね 〕



【ワンタイ山ダンジョンB21~30層】


21層からも相変わらずの洞窟タイプのダンジョンだった。

ただ、出て来た魔物はゴブリン3匹だった。

〔うん、臭い人だね! 〕


面倒なので遠距離から一方的に撃ちまくる海兵隊員達。

剣で相手をしても良いけど………臭いからいいと海兵隊員に譲っていたバスター小隊だった。

〔バスター小隊の装備でも遠距離から攻撃………ア、脳筋小隊では無理だった! 〕


ゴブリン達を倒しながら進んで行くと段々と群れの規模が大きくなっていった。

最初はゴブリン3匹程度だったが、メイジやアーチャーが増えてボス部屋の前ではナイトが出張っていた。

〔うん、ボス戦前にナイトならボスはキングかな? 〕


30層の扉を開けるとそこには………ジェネラル?

ゴブリンジェネラル率いるゴブリン軍団が待ち構えていた。

〔ジェネラル×1匹、ナイト×3匹、メイジ×5匹、アーチャー×5匹、リーダー×6匹、ゴブリン×18匹の計38匹のゴブリン軍団だった 〕


まぁ、ここもサクッと退治していたフリート軍団だった。

魔導装甲騎士の性能は一向に衰えなかった!

〔相手が弱い訳でもないのだが、魔導装甲騎士が強すぎだった 〕


もう何も言わなくなったグレン殿とワンタイ子爵軍護衛隊員達。

粛々と付いてくるだけだった。

〔皆さん目が死んでるよね。あれ、執事さんは落ち着いてるよね? 〕



【ワンタイ山ダンジョンB31~40層】


相変わらずの洞窟ダンジョンだったが出て来たのがオークだった。

あれ、オーク居たんだ?

〔後に確認したら普通にワンタイ山付近(特に南西部、ワンタイ街の反対側)に生息していたらしい 〕


オークをひたすら狩りながら先に進むと43層でリーダー率いる6匹の群れが出て、46層でメイジとアーチャー追加、49層でナイトが率いた部隊が出て来た。

ゴブリンより強かったが、バスター小隊と海兵隊員は余裕で倒していった。

〔まぁ、そうなるよね。ただ、倒しても魔石と持っていた装備(ボロボロの剣等)位しかドロップしないけどね。本当にオークの肉って豚肉なのかな? 〕


そして40層の扉を開けると、………キングが居たね!

そこにはオークキング率いる軍団が居たよ!

〔キング×1匹、ジェネラル×1匹、ナイト×4匹、メイジ×6匹、アーチャー×6匹、リーダー×8匹、オーク×24匹の計50匹の軍団が待ち構えていた 〕


そして始まる………蹂躙劇だった。

フリート軍団の前では単なる演習と一緒だった。

〔ワンタイ関係者は静かだった。執事さんは何やらメモを書いていた。記録してるのかな? 〕


こうしてサクッとオーク軍団を退治して41層の転移ポイントを確認、本日は此処までとして地上に戻る事に。

明日は、41層からの攻略になる。






冒険ギルドの専用魔導鎧の概要


[魔導冒険鎧]

制式名称:魔導冒険鎧(試作型)

解説:冒険ギルドにて製作した魔導鎧の試作品

外骨格型魔導鎧の冒険ギルド専属部隊専用装備の試作品

ブルー辺境泊軍の魔導航空降下服をベースに民間用にした物

〔魔導航空降下服をベースに開発〕

ミスリルフレーム製で魔鋼鉄/ミスリルの複合装甲で表面にシーサーペントの鱗を加工した物を張り付けて製作

関節部分もシーサーペント系の革を加工してシーサーペントの鱗を加工してカバーするように装着させているので関節攻撃にも多少は耐える事ができる

駆動系にはオートマトン系の人工筋肉技術を使用して機動性能を補佐しているので普通に動かせる

背中に魔力タンクを追加した為、長時間の運用が可能に

普段、冒険ギルド内の格納庫に並んだ装着専用コンテナに入っていて前に立って魔力を注入後、"装着"と唱えると自動的に装着できる

〔オプション兵装もその時に選択、換装可能に〕

この装備には高度な[隠遁]がかけて有るので多少の認識は回避できる

サブコントロール用に新開発の魔導コントロール機構(通称:魔導エンジン)を搭載、運用が多少楽になった

なお、魔導エンジンのみフリートラボラトリー製

〔ただし、固有魔力でしか動かせないように魔力パターン登録型だった為に指定冒険者専用機になっていた 〕

〔更に出撃時は配備した冒険ギルドのギルドマスターか(サブ)ギルドマスター(魔力パターン登録者)の承認が必要 〕

現在、イングスランド王国冒険ギルドロンドン本部にて絶賛試験中


全高:2.0m

全重:0.5t

最大速度:地上30km/h(通常歩行時)

稼働時間:魔力タンク(最大5h)使用後、装着者の

     魔力切れまで



うん、冒険ギルドで作った魔導鎧の量産型試作品です。

現在、オプション兵装の試験と称してポルトンダンジョンにてガーランドギルマス自らが絶賛試験中らしい?

〔中でゴーレム相手に無双してるとか!? 〕





魔竜騎士のオプション兵装その③


[陸上機動戦用オプション兵装]

制式名称:陸竜(ラウンドドラゴン)

解説:魔竜騎士専用オプション兵装の1つ

地上戦専用に作った兵装

魔竜騎士の外に追加して取り付ける方式を採用

装甲には強化の為、(アマンダイド+ミスリル)装甲+ワイバーンの鱗を加工した物を採用

ユニットは背部に砲撃ユニット、腕に武装ユニット、脚部に補助走行ユニットの構成になる

背部の砲撃ユニットには75mm砲を搭載した砲撃ユニット、25mm連装対空砲を搭載した対空ユニットを選べる

腕部に付ける武装ユニットはサウス13内蔵の特殊盾を左右に搭載、射撃から斬撃、防御までできる様になっている

手の部分は特殊な3本指アームになっていて掴めば大抵の物を握り締める事ができるし殴る事も可能

脚部には走行ユニットとしてクローラーが付いていて多少の悪路等の路面状態でも走行可能

また、その装備重量を支える為でもある

また砲撃、武装ユニットの代わりに特殊輸送コンテナ(デメンジョンバッグ仕様)を付けて補給物資を運ぶ事も可能に


魔竜騎士に装着時

全高:3m

全幅:3m

全長:4m

全重:2.2t(陸竜自体は1.6t)

陸上最大速度:75km/h(クローラー走行時)



あれ、75mm砲を構えた姿はランチャース〇ライク?

足回りはザ〇タ〇ク? いや陸戦フレーム?? ス〇ープドッグ???

ウ~ン、良い例えが思い浮かばない?

何か無いかな?




9ーⅩⅤ

ウ~ン、アッサリと倒し一気に40層まで攻略するフリート軍団


それを見て驚くグレン殿率いるワンタイ子爵軍関係者!


ちょっと過剰戦力だったかな?



明日も投稿予定です。

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