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9ーⅧ話 18歳 対ナンギン帝国紛争編⑧ 島船での攻防③

9ーⅧ話です。


回りが見えてないナンギン帝国海賊団vsブルー辺境泊軍!


そして真打ちの登場です。

9ーⅧ話


要塞艦ジークフリード艦橋前


謁見場の演説台上にはジークフリード・フォン・ナンギンが豪華な鎧姿で立っていた。

手には巨大な両手剣を携えて!

〔大きさが異常(5m程? ) な両手剣だった 〕


両脇にはワイバーンが2頭、何故か控えさせていた。

権威付けの為らしい?

〔先程の襲撃の際に生き残った最後の2頭だった 〕


やはり隸属の首輪を付けている為にワイバーンの目は虚ろになっていた。

そして更に両脇には生き残りの近衛騎士団員と水兵達が不安な顔で見守っていた。

〔そりゃ不安にもなるよね? 〕


反対側には敵であるブルー辺境伯軍の兵士達がいた。

魔導装甲兵隊を先頭にその後ろに海兵隊員が整然と並んでいた。

〔何時でも戦闘できる様にはしていた 〕


「遅いぞ! 何をしているんだ、敵の大将は! 」


「陛下、急に一騎討ちを受けさせてるので到着まで時間が掛かるのでしょう。もしかしたらブルー島からかもしれませんね? 」 近衛騎士団副長


「ならまだまだ時間が掛かるだろう? 指定の時刻は? 」


「ハ、12時丁度の筈です。後10分程ですね? 」


「ほう、なら遅刻か…………たいした事も無いようだな、ブルー辺境伯爵は。 ワハハハハ………… 」


ジークフリードは高笑いをしていたが周りの兵達は笑えなかった。

敵方の平然とした態度に恐怖を覚えている為だったが………

〔先程の魔導装甲兵隊の暴れっぷりを見ていた為だったが 〕



もうすぐ12時になりかかった時、あの爆音が聞こえて来た!


「ム、何だあの音は? 先程の航空機か? 」


「来たようですね。ここに降りる気か? いや、降りられるのか? 」


南方より低空をゆっくりとした速度で先程の航空機(セイバー)が1機飛んできた。

ただ、よく見ると背中に何かが載っていた!


「何か乗せてますね? 」 近衛騎士団副長


「何だあれは? 」


上空を通り過ぎる時、その載っていた物が飛び降りた!

よく見ると目の前に居る敵の重歩兵と似た人型だった!

〔重歩兵か高々度から飛び降りた! 〕




「マック、助かるよ! 」


「だからって背中に平然と乗るなよ! 」


「後はよろしく! 」


「わかった、上空警戒はしておくよ。何かあったら信号弾で! 」


「あぁ頼む。トウ! 」


「………本当に飛び降りやがった。…………あれは欲しいな……… 」



今回フリートが魔竜騎士に装着しているのは魔竜騎士専用のオプション兵装の1つ、[空竜(スカイドラゴン)]だった。

まだサファイアちゃんが小さい(5mを越えたがまだまだ人を載せるには小さかった)ので代わりに作ってみた。

〔あれだけ食べてるのにワイバーンみたく、なかなか大きくはならないらしい? 火竜ロイフォさん情報です 〕


ホクギン公国の例の航空魔導師団の姿を参考に、このフライトユニットを作ってみた。

お陰で空を飛べるようにはなったが、バランス等の各種問題が山積み状態に。

〔量産型は無理だろうな……… 〕


現在、[空竜]の操縦ができるのは僕だけだった。

僕の場合、魔力のゴリ押しですけどね(笑)

〔なお、量産型の予定は無いけど………マック辺りが欲しがるかな? 〕


ゆっくりと旋回しながら降りていくと、口が空いてる敵側と敬礼して向かい入れている見方側とはっきり別れていた!

さて、彼処で良いのかな、降りる場所は?

〔一応、事前に青く〇印を書いてもらってた 〕


無事に降りると………あ、まだお口が開いてますよ!

仕方が無いので呼び掛けますか?


「そちらにいらっしゃるのがジークフリード・フォン・ナンギン様で? 」


「………ハ、そうだが! 貴様、何者だ! 」


「呼び出しておいて? 私はこのイングスランド王国にて辺境伯爵の地位を頂いてる、フリード・アール・ブルーです。このブルー辺境伯軍のトップですよ! 」


「私はナンギン帝国軍総司令官でもあり、この機動要塞艦ジークフリードの艦隊司令でもある、ジークフリード・エンペラー・ナンギンである。頭が高い! 」


「………その皇帝候補の貴公がねぇ。何故一騎討ちを? 」


「それはお互い犠牲者が少ないに越したことは無いと思うが? 」


「………ハァ? 何を言ってます? あなた方の兵力………沈んだガレー船が90隻、残ってるのはカクセン諸島にいる10隻とこの要塞艦? 島船だけですよ? 」


「バカな! そんな事在るわけ無い! 」


「フェロー諸島に向かった60隻は既に沈んでいますよ? なお、生き残った水兵の皆さんは捕虜としてと言うよりナンギン帝国本国の意向で海賊として対処させてもらってますよ 」


「それこそ嘘だ! 何故そんな事が言えるんだ! 」


「え、既にナンギン帝国側と非公式に今回の遠征軍はナンギン帝国の意向を無視した軍なので好きなようにして下さいとナンギン帝国宰相からの公式文書がイングスランド王国宛に来てますし、お宅の弟さんからも"出来れば生かして下さい、身代金は払いますから! " と直に言われましたしね(笑) 」


「何だって! ガイアスがそう言っていたのか! 」


ガイアス君との件は知らないらしい?


「そう言う事なので、ナンギン帝国側とは戦時協定を締結済み。大人しく降伏するか、生き残りを賭けて戦うか? ですよ! 」


「だからと言って貴様達が無傷の訳があるまい! 」


「我がブルー辺境伯軍は船の損失も犠牲者も出てませんし、何よりそちらは制空権も制海権も既に無いでしょう。しかもご自慢のワイバーン近衛騎士団? も既に………あ、すまん。捕虜の騎士団長殿をここに! 」


「何だと! 」


暫くして引きづられて出て来たボロボロの騎士!

連れて来たのは、バスター先輩だった!

〔これは正直、昇進かな? 〕


「ナ、………グルーリン、大丈夫か! 」


「………陛下……申し訳……ありません…………… 」


「今助けるぞ! 貴様、無礼だろう! 」


「今更何を? さて、さっさと終わらせたいので降りて来たら? 僕も忙しいしね! 」


本当に忙しいのでさっさと終らせたい!


「ヴググ! 暫し待て。直ぐに向かう! 」


だったら最初から下に居ろよ! っと心の中で言っておく(笑)



「クソー、まさかグルーリンが捕まってるとは! 」


「陛下、今からでも脱出して再起を図りましょう 」


「いや、無理だな。恐らくこの回りには敵艦だらけだろう 」


「しかし……… 」


「それならお前だけでも脱出しろ。それでガイアスを……… 」


「………それしか無いでしょうね。ならお任せを! 」


「なに、あの忌々しいブルー辺境伯爵を討ち取れば良いだけだからな! 」




そして合間見る両雄………


「待たせたな! ………何だその姿は? 」


待ってる間に魔竜騎士から[空竜]をパージしてノーマル状態になっていた。

武器はサウス13SFを持って。

〔フラウさんの出番ですよ! 〕


「貴様、何だその武器は! 」


そりゃ驚くか(笑)

うっすらと蒼白く輝く宝玉が付いた長槍(薙刀)だからね。


「え、普通の槍ですよ(笑) 貴方の両手剣程でも………大きくない? 」


巨大な両手剣? だが、持って歩けるので恐らくは魔導大剣なんだろうと予想。

まぁ重量軽減か身体能力強化かそれとも用方か?

〔勿論、嶄撃強化も有りそうだな? 」


「この剣は我がナンギン帝国の皇帝の証であり至宝、帝剣ドラゴンバスターだ! 」


何て名前を付けてるんだよ! ドラゴンバスターって(笑)

でも変な感じの大剣だなぁ?


《フリート、あの剣には精霊の残子が有るわね………属性は風だからシルフ? 》


「(まさか風の大精霊シルフ様が閉じ込められてる………とは違うよね? ) 」


《恐らく………シルフに近い高位精霊でしょうね。あの宝玉でしょうね! 》


両手剣の柄には豪華な緑色の宝玉が付いていた。

恐らくはその宝玉に風精霊が閉じ込められている可能性が………


「一応聞きますけど、その剣を持ち出して良いのですか? 」


「私が次期皇帝なのだから使っても問題ない! そして私に黙って斬られろ! 」


いきなり切りかかって来たが予想済みの為にギリで避けようかとしたが、やな予感が下ので大きく避けたら僕のいた場所には一直線に床が切れた!

やはり風精霊の力で恐らくは真空刃だと思う!

真空刃(バキュウムブレード)(風魔法、帝級)だろうと予測、だが……… 〕


魔法剣なのはわかりますが………使いこなせてないよね?

真空刃の規模が1mと小さかった。

〔確か大群に対して100m幅の真空の刃が飛ばせる筈なのに? (王国図書館秘蔵、[王級、帝級魔法の全て] 著者 アーサー・キング・イングスランド ) に記載………って井川くんの多才には……… 〕


術式がおかしいのか宝玉の制御が不安定なのか………

かなり勿体ない仕様ですね。

〔使ってる当人はわかってないよね? 〕


「おい、避けるな!! (ハァハァ……… ) 」


この後、3回ほど真空刃が飛んできたが全て避けてみせた!


「本当に何を言ってるの? そんな攻撃に当たるってよっぽどのお人好しかバカしかいないだろうね(笑) 」


ん、どうも魔力が切れかかってるね?

どうやらあの魔剣、魔力をドカ食いするようだな?

〔使用者を選ぶタイプかな? 〕


「貴様ぁ~! (ハァハァ………) 避けるなぁ~! (ハァハァ………) 」


魔力切れでフラフラのジークフリード君。

面倒なのでさっさと終わらせますか。


「では、つまらないのでこれで終わり! [アイスコフィン(氷棺)(氷、王級) ] ! 」


勿論、フラウさん(氷の大精霊)の力も加わって首だけ出た氷の塊になっていた!


「この! 出せ! この氷を取れ! 」


「どうします? ご自慢のその大剣を使って脱出してみたらどうです? 」


「おのれぇ! この、この! 」


何とかしようとしていたが首だけ左右に振る位で何もできないジークフリード君(笑)

悪足掻きも酷いのでサウス13SFの刃をジーク君の首に添えてみる。


「おい、止せ! 止めてくれ! 」


「それで降伏します? 今死にます? ジークフリード第1皇子さん? 」


「………わかった、降伏する。命だけは……… 」


「ハァ~、良いでしょう。降伏を認めましょう。オイ、この皇子(バカ)に捕虜の首輪を! 」


こうしてジークフリード第1皇子を捕まえた時点でナンギン帝国艦隊遠征軍はカクセン諸島にいる10隻を除いて全滅した。


なお、脱出を図ったガウス宰相(予定)さんは、小型ボートに例の風を吹き掛ける魔導具を積んで脱出しようとしたが、空中哨戒していたマックにアッサリと見つかり、警告射撃を受けて白旗を上げて降伏、駆逐艦に拾われてアッサリと捕虜の仲間入りしていた。

ガイアス第2皇子の暗殺をしようと脱出していたらしいと後に自白していた。

〔ちゃんと後でガイアス君との交渉に使おうかな? 〕



なお、占領されたカクセン諸島に向かったブルー辺境伯軍の奪還部隊は、島を囲みガレー船を全船撃沈して大砲を数発撃ち込んでから降伏勧告をしたら、直ぐに降伏していた。

まぁ、わざと置いておいた非常食料を食いつくしていた敵の占領軍には呆れたよ。

〔まぁ美味しく作ってある非常用食料だからね(笑) 〕




さて、この後は戦後処理だが………例の件は間に合うかな?






魔竜騎士のオプション兵装その②


[空中機動戦用オプション兵装]

制式名称:空竜(スカイドラゴン)

解説:魔竜騎士専用オプション兵装の1つ

空中戦専用に作った兵装

魔竜騎士の外に追加して取り付ける方式を採用

装甲には軽量化の為、ミスリル装甲+ワイバーンの鱗を加工した物を採用

ユニットは背部にフライトユニット、腕に武装ユニット、脚部に補助推進ユニットの構成になる

フライトユニットは魔竜騎士の背中に装着、両脇には(ウイング)が付いていて下面にワイバーンの鱗が有るため浮遊することができる

推進ユニットもついているので多少の空中機動も可能に

両腕には武装として遠距離戦は魔導砲、近接戦はブレードソードを使い分けて使用

魔導砲は各種魔法弾(火、水、風、土、氷、雷の魔弾)を切り替えて発射可能

ブレードソードは、飛行しながら切り裂く事に特化した攻撃ができる

〔基本はヒット&ラン攻撃〕

背部、脚部に付けてる推進ユニットは全てを使えば空中を最大200km/hで飛行可能

空中機動にはかなりの魔力と魔力コントロールが必要

〔専用の魔導エンジンも付けたがコントロールが難しく、今の所フリートのみしかコントロールできない 〕


魔竜騎士に装着時

全高:3m

全幅(翼の幅):6m

全重:1t(飛竜自体は0.4t)

空中最大速度:200km/h




ウ~ン、見た目はジェットスト〇イカーを付けたウイン〇ムかな?




9ーⅧ

一騎討ちだったけどアッサリと終った。


艦長達の賭けは皆さん外れていた(約9分だった!)


後は戦後処理の後の交渉ですね。



明日も投稿します。

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