9ーⅦ話 18歳 対ナンギン帝国紛争編⑦ 島船での攻防②
9ーⅦ話です。
魔導装甲兵隊vsワイバーン近衛騎士団の対決………になってないな?
9ーⅦ話
機動要塞艦ジークフリード内
中央区北側 近衛騎士団待機所にて
敵艦の衝突で転げ回ったグルーリン近衛騎士団長!
「イタタタタ………… 一体どうなってるんだ? 」グルーリン
「敵艦が突っ込んで来たのはわかっているのですが……… 」 副官
「報告! 敵艦の船首が開いて敵兵が来ます! 」 近衛騎士団員
「なるほど、その為に頭から突っ込んで来たのか! まぁ良い。総員、敵兵を凪ぎ払い敵艦に突入するぞ! 近衛騎士団前へ!! 我に続け! 」
グルーリン近衛騎士団長を先頭に敵艦の艦首、開口部に向かって行ったが…………
強襲揚陸艦ブルー
突入デッキ内
「デッキオープン! 」 海兵隊員
「敵兵が来ます! 」 海兵隊員
「よし、迎撃しつつ橋頭堡を確保、敵兵を凪ぎ払い占領地を拡げろ! ルクスⅡを展開、急げ! 」 魔導装甲兵隊第1中隊長
「第2小隊、お前ら、行くぞ! 」 バスター第2小隊長
「「「「「「「「「「オウ! 」」」」」」」」」」
「お前ら、第2小隊に遅れを取るな! 第1小隊突撃! 」 第1小隊長
「「「「「「「「「「オウ! 」」」」」」」」」」
「第3小隊、上の砲台を潰しに行くぞ! 魔導鎧を過信するなよ!! 」 第3小隊長
「「「「「「「「「「オウ! 」」」」」」」」」」
魔導装甲兵部隊第1中隊の内、2個小隊が先頭に敵兵に、1個小隊が砲台潰しに向かった。
そして近接戦が始まったが!
ナンギン帝国側視点
迎撃に来た近衛騎士団達
「魔法兵、魔法を放て! 」
魔法兵が魔法(土や氷のニードル系の魔法)を放つも!
「ナ、魔法当ったたよな? 何で効かないんだ!? 」
「魔法が効かないなら剣で斬りつけろ! 」
近衛騎士団が剣で斬りつけたが!
「オイ、そんな剣撃では効かないぞ! 」
「何で重歩兵があんな動きが"ギン! "グワァァァ! 」
返り討ちに合う近衛騎士団員達だった。
「お前ら、何をまごついてる! ドケ! 私が行くぞ! 」
「団長が出るぞ! 巻き込まれるな!! 」
グルーリン近衛騎士団長が巨大な戦斧を振り回しながら突入して行った!
魔導装甲兵隊第2小隊長視点
「なんだ? あのデカい斧? は?? 」
「バスター小隊長、どうします? 」
「………はぁ~、あれは指揮官らしいね。誰か相手する? 」
「ここは小隊長がお相手を(笑) 」
「お前ら、………まぁしょうがないか。さて、ドウシヨウカナ? 」
バスター小隊長は、相手をするために前に出た。
「ホウ、我の前に出てくるとは! 良い度胸だな! 」
「それほどでも……… ブルー辺境伯軍魔導装甲兵隊第1中隊第2小隊長、バスター・ガーランド! お相手つかまつる! 」
バスター小隊長もハルバートを持っていたが相手のハルバートと比べて少し見劣りしていた。
「これはこれは。私はナンギン帝国軍近衛騎士団長、グルーリン・ナイト・シーサウス! では行くぞ! 楽しませろよ! 」
こうして始まった戦いだったが………
"キン! "
「何で重歩兵がそこまで動けるんだ! 」
「あ、この鎧は魔導装甲鎧で………ウ~ン、何て説明すれば良いかな? 」
"キン! キン! "
「おかしい? ワシの戦斧が効かないとは! なんだそのハルバートは!? 」
「これはサウス15型ハルバート! まぁ魔導槍のハルバートバージョンって聞いていたね 」
今回の為に量産した魔導装甲鎧専用の武器の1種だった。
「ホウ、我の戦斧と同じ魔法具か! よく手に入ったな? 」
「これはブルー辺境伯軍の標準武器ですよ? 他にも持ってる隊員が居るでしょう! 」
周りを見るとグルーリンの部下達は既にやられて倒れていて、二人の廻りには第2小隊が陣取っていた!
残った近衛騎士団員は押されていた!
「ナ、これ程とは……… かくなる上はお前だけでも倒す! 」
「たぶん無理! 貴方は捕虜にします! 」
バスターはサウス15を構えて、同時に電撃を纏わせて斬りかかった!
それをハルバートで受けたグルーリンは…………
「アパパパパパ……… 」
電撃にやられて気絶した!
グルーリンが持っていたハルバートは当人には軽く、相手には重い攻撃と嶄撃に特化した魔導具で斬り倒す事に特化したタイプだった。
〔後に捕虜になったグルーリンがダンジョンで見つかった武器を改造した物らしい? と後に語ったらしい 〕
倒れたグルーリンに捕虜の首輪(ブルー辺境伯軍標準装備)を付けさせて両手を縛り付けて他の捕虜と一緒に隅っこに転がしていた。
隸属の首輪と違い命令を聞かす為の魔導具ではなかったが。
〔捕虜の首輪は、魔法阻害と筋力低下の付与をした首輪。魔法を使おうとすると魔力を霧散させてちょっとビリット来る仕様です。攻撃力も1/100になって、力も出なく自分では取れない仕様にもなります 〕
「よし、後は海兵隊員に任せて敵の大将首を取りに行くぞ! 」
「隊長、急がないと第1小隊や第2中隊の連中、とっくに先に行ってますよね? 」
「あ、ヤバイ! 急ぐぞ! 」
遅れること第2小隊は敵の司令部が有りそうな中央区の艦橋らしき所に向かった。
要塞艦ジークフリード艦橋
「報告! グルーリン近衛騎士団長率いる近衛騎士団………全滅! 敵が押し押せて来ます! 」 水兵
「報告! 近衛騎士団長行方不明。倒されたか捕虜になった可能性が!! 」 近衛騎士団員
「報告! 第1水竜ドッグが破壊されました。推力が帆のみとなりました。その帆もマストが半数が倒されてます。例の風の魔導具もです。如何します? 」 艦長
「ク、何だと! 」
「(不味いな……… )………陛下、本当に脱出を視野に……… 」
「黙れガウス! こうなったらブルー辺境伯爵との一騎討ちを申し込め! 」
「(良い方法かもしれんが……… )相手が乗って来ますかね? 」
「ナァ~ニ、乗ってくるさ。どうせ学園を卒業したばかりの青二才だろうからな! 」
「(そんな事ある訳無いだろうに……… )兎に角相手に打診してみましょう。おい、今から敵部隊に接触して陛下のお言葉を伝えよ! 一応白旗を持って行け! 」
「ハ、敵に接触して陛下のお言葉を伝えます! 」近衛騎士団副長
近衛騎士団副長は陛下(第1皇子)の護衛の為に残っていたが、特命を受けたので早速敵に接触するために白旗を掲げて敵の先方に向けて白旗を掲げて歩み寄った。
島船内の最前線
「小隊長!、敵兵の1人が白旗を掲げて此方に来ます! 」
「何だと! 中隊長に報告しろ! 今更何を考えてるんだ、敵さんは? 」
中隊長が来て話を聞くことになった。
「ブルー辺境伯軍、魔導装甲兵隊第2中隊長、ジョニー・ナイト・サンダーだ! なに用だ! 」
「ナンギン帝国軍 、近衛騎士団副長、ザイン・ナイト・マウンテンです。皇帝陛下、ジークフリード・エンペラー・ナンギンがあなた方の大将、ブルー辺境伯爵様との一騎討ちを申し込みたいと……… 」
「………おい、言葉は選べよ。ナンギン帝国の皇帝はエルフリード・エンペラー・ナンギン皇帝様だろう。完全に不敬だろう! 」
「………いえ、ジークフリード第1皇子様は既に皇帝になったつもりですので………その~、指示通りに伝えないと私の首が不味いもので……… 」
「なるほど、あんたも大変だね。………わかった、上には伝えよう。して条件は? 」
「はい、ジークフリード第1皇子が勝ったらブルーダンジョンの管理権を、ブルー辺境伯爵様が勝ったら好きにして良いと………はぁ~、今更ですけどね 」
「………まぁわからないでも無いですよ。上司に恵まれない人達を知ってるのでね(笑) そのまま上には伝えましょう。結果はわかりませんが……… 一応、現状維持の方向で。ただし、そちらが攻撃をしたら……… わかりますよね? 」
「………わかっております。すみませんが、よろしくお願いいたします……… 」
揚陸艦シーライオン07 ドッグ内
「フ~ン、そう来たか 」
通信兵より突入した魔導装甲兵隊からの連絡で相手の第1皇子が一騎討ちをと持ちかけて来たと連絡が有った。
この連絡が来たのが敵の接触があってから1時間と経ってなかった。
〔艦隊内の魔導無線機網が優秀な為だった 〕
水竜達を全員(24頭全て)を保護。
シーライオン07内のドックにて今後の事(移住先の島)をトール君の通訳で話していた所に連絡が有った。
「それで如何様にするべきかとの問い合わせです。どうしますか? 」 通信兵
「各艦の艦長達の意見は? 」
「………あの~言いづらいのですが…………、ブルー辺境伯爵様が何分で決着するか賭けが始まってます 」
「………え~と、何だって? 艦長の皆さんは僕が一騎討ちを受ける方向で既にどうせ勝つから相手を倒すまでの事をかよ! あいつらは……… 」
「………如何します? 」
「………まぁ良いだろう。此方の条件は第1皇子と取り巻きの拘束と今回の関係した人達の全面降伏だな。後は災害………復興の支援なんだがそれは後だな。まぁ災害復興はここでは無いがね(笑) 」
「ハ、では伝えます! ………何処のですか? 」
「まぁ後のお楽しみにかな? 」
この通信兵はこの時の本当の意味を後に知り、驚いてたそうです。
機動要塞艦ジークフリード艦橋
「陛下、勝負を受けるそうです。場所はこの艦橋前のあの辺りでとの事です。如何しますか? 」
艦橋前の広い場所が有った。
元々ここに兵士を並べて訓示をするためだけに作ったスペースだったが!
〔艦橋から見下げる様に演説ができる様になっていた 〕
「受けるに決まっておるだろう。しかもあの場所なら………ク、ク、ク♪ 」
「まぁ私も此処から陛下の勇姿を観させて頂きます 」
「まぁ見ておれ! ………お前も抜かり無くな! 」
こうしてフリートvsジークフリードの一騎討ちの体裁が整ったが…………
ブルー辺境伯軍広域戦術無線網内での会話
強襲揚陸艦ブルー艦長(以後ブルー1)
強襲揚陸艦ホワイト艦長(以後ホワイト5)
航空母艦ヒリュウ艦長(以後ヒリュウ1)
揚陸艦シーライオン07艦長(以後ライオン7)
巡洋艦オルカ級オルカBu01艦長(以後オルカ1)
巡洋艦オルカ級オルカBu02艦長(以後オルカ2)
巡洋艦オルカ級オルカBu03艦長(以後オルカ3)
巡洋艦オルカ級オルカBu04艦長(以後オルカ4)
大型護衛艦ガード級ガードBu01艦長(以後ガード1)
大型護衛艦ガード級ガードBu02艦長(以後ガード2)
フリード・アール・ブルー(以後ブルーリーダー)
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「ブルー1です。それで私は3分かな? 」
「ヒリュウ1です。私は18分かな………たぶん? 」
「ガード2です。私はわざといたぶって7分って所かな? 」
「オルカ1です。たぶん本気を出せば1分以内、いたぶって心を折りに行くなら15分って所かな? 」
「ライオン7です。すまん、ブルー辺境伯爵様に賭けがばれた! ………その~今目の前に居る……… 」
「あ、あ~、ブルーリーダーだ。お前ら、後で話が有るから………逃げるなよ! 」
「ガード1です。だから言ったろう。ヤバイって! 」
「オルカ4です。それで一騎討ちを了解されたのですか? ブルーリーダー 」
「ブルーリーダーです。その方が無駄に犠牲者が出ないだろう? それに人手は多い方が楽だしね? 」
「ホワイト5です。あの話は確実なんですか? 」
「オルカ2です。ではいつ頃ですかね? 溢れるのは? 」
「オルカ3です。急いだ方が良いですね? 」
「ヒリュウ1です。航空隊に出番が有りますか? 」
「ブルーリーダーです。そこは皆さんの働き具合では? まぁ働き具合次第で休暇の順番決めようか(笑) 」
「ブルー1です。マジですか? 順番決める裁量は………? 」
「ブルーリーダーです。勿論、僕ですがナニカ? 後、胴元は最後だからな、ブルー1 」
「ブルー1です。マジかー! ってバレテ~ラ(笑) 」
「ホワイト5です。そりゃ、古参のブルー1が胴元なのは当たり前でしょうに。それと、決闘場所は彼処で良いのですか? 」
「ガード1です。あの場所はちょっと艦橋に近すぎますね。まぁ狙撃されても問題ないか(笑) 」
「ガード2です。まぁ、相手に魔導銃が有っても効かないかな? 」
「ブルーリーダーです。お前ら、俺を何だと思ってるんだよ! しかも誰も心配してないってどうなんだよ! 」
「ライオン7です。ブルーリーダー、航空隊のマック準尉が到着しました。ご準備を! 」
「ブルーリーダーです。では後程。………お前ら、逃げるなよ! ブルーリーダーアウト! 」
「ブルー1です。………では皆さん仕事にかかりましょう!ブルー1アウト! 」
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………こうして皆さん真面目に仕事を始めたとさ!
なお、休暇の順番に関しての公式記録は残ってないそうです。
魔導装甲兵隊の装備
[サウス15型ハルバート]
解説:魔導装甲兵隊用に開発したハルバート
通常のハルバートとは違い、魔導装甲鎧のサイズに合わせてかなり大きく、通常の兵士では取り回しができない重さとサイズに
基本構造は魔鋼鉄にミスリルを使っている
斧の部分は嶄撃又は電撃を付与できる為に用途によって任意で切り替えられる
(電撃を与えて相手を気絶させる事も可能 )
斧の反対側はハンマー風になっていて打撃力強化と電撃の付与をさせる事も可能
また、先端部にはサウス4と同じ魔法弾の発射機構が内蔵されているので砲撃もできる
(ただし、牽制用なので、命中精度はイマイチ )
カートリッチを変えるだけで複数の魔法弾を撃てる
(戦闘中は交換不可 )
全長:3.5m
全重:150kg
魔法弾種:火、水、風、土、氷、雷の魔法弾(中級
ランス相当)を発射可能
カートリッチ交換式
斧部付与:嶄撃か電撃(任意切替)
ハンマー部付与:打撃力か電撃(任意切替)
他にも、両手剣、片手剣と盾、バトルハンマー、両手盾と魔導砲キャノン、片手盾内蔵魔導銃等の専用武装も有る。
因みにバスター小隊長率いる第2小隊の人気はハルバートと両手剣だった。
9ーⅦ
一方的に蹂躙されるワイバーン近衛騎士団と水兵達!?
バスター先輩は敵ワイバーン近衛騎士団長を倒した!
舐めてかかる敵の大将とそれを聞いて呆れるフリート君。
艦隊内では既に周知です。
8月は5話投稿できた!
あ、丁度100話だった!!
でも特に何かがは無いです(笑)
次回は9月頭の予定です。
お知らせ♪
小説家になろうの【今日の一冊】にもう1つの作品、自由すぎる人たち〔freedom world Online〕が紹介されるらしい?
明日8月6日の14時以降に載るらしいです?
暇な人は見て下さい。
何て書いてあるかは…………見てのお楽しみ(笑)