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2ーⅢ話 8歳 入学式

2ーⅢ話です。


入学式で早速ヤラカシタらしいフリート君?


クラスの雰囲気は良いようです。

2ーⅢ話


「………(パンパン! )アー、皆さんお静かに! では席順は………(ペタ! )この順に座ってくれ。それから話をします 」


確認すると、一番前ですか。

何このプレッシャーは?


「変なのがいたがまぁいい、毎年いるんだよね、自己評価の高すぎる貴族様がねぇ。ま、忘れよう。私がこのクラスの担任教官でガイア・ダレスという。魔法学の担当教官でもある。みんなよろしくな! 」


担任はガイア教官ですか。

見た目は………頼りなさそうだが魔法学の教官なら恐らく元宮廷魔法師かな?

〔結構優秀なハズ? 〕


「アー、最初に言っとくぞ! 俺を校長見たいな奴と一緒にするなよ! アレは化け物だからな! それと俺は魔法学もそうだが魔法なら火と土系のダブルだからその辺の指導は任せろ。もっとも今年は規格外がいるらしいからね。さて序列順に自己紹介してもらおうかな。先ずは、この学年のトップ君から行ってみよう! 」


規格外って誰だろう?

ウ~ン、この教官は癖が濃そうな………ま、当たり障りの無い挨拶をしますかね?


「ハイ、この度序列1位を()()()()()()()フリート・フォン・バーミンガムです。バーミンガム領主の次男ですが、次男なんで気軽にフリートと声をかけて下さい。よろしくお願いいたします 」


回りはクスクスと聞こえて来ましたね。

掴みはオッケイかな?


「ほう、君が()()フリート君か………まぁ、ホドホドにな。では次に行ってみよう! 」


嫌では無いが………軽すぎるだろう、教官殿!

何がホドホドって?


「私が序列2位のシャルロット・オブ・イングスランドです。一応この国の第3王女ですがご存じの通りこの学園は初代国王の遺言で「学舎では身分の上下は無く学生は全て平等である」と言ってますので私の事はシャルロットと呼んでください。よろしくお願いいたします 」


「………と、シャルロット殿下も言ってらしゃるのでそのように。私もシャルロット君と呼ぼうかね? 」


「………そうしていただきまして良いですよ。皆さんよろしくお願いいたします 」


「では、そうさせていただこう。では次に行ってみよう! 」


これは………軽いじゃなくてチャラいのかな?

まさか、そのチャラさで………

〔まさかねぇ~……… 〕


「ハイ、私が序列3位のマキシム・フォン・エジンバラです。北のエジンバラ辺境伯爵家の次男なので気軽にマックと呼んでください。よろしくお願いいたします! 」


「ほう、君が騎士団長の甥っ子か。まぁ期待しとくぞ! 」


「いえ、マダマダですよ。結構ボコられてますからね。フリートと一緒にね(笑) 」


おいマックめ、巻き込みやがったな!


「そうか、それは楽しみだな。まぁ、秋には………さて次は誰かな? 」


あ、そう言えば秋には………面倒だな、どうしようかな?

因みに自己紹介は続き………


序列1位

フリート・フォン・バーミンガム 男 

全属性 

バーミンガム辺境伯爵家次男


序列2位

シャルロット・オブ・イングスランド 女 

光、水、風属性

イングスランド王家三女


序列3位

マキシム・フォン・エジンバラ 男 

風、無属性

エジンバラ辺境伯爵家次男


序列4位

イリス・オブ・ルートン 女 

風属性

ルートン男爵家次女


序列5位

カイル・フォン・レスター 男 

水、土、無属性

レスター子爵家長男


序列6位

マウント・フォン・エクセター 男 

土、無属性

エクセター男爵家三男


序列7位

クラフト・トレリー 男 

火、土、無属性

平民 トレリー商会会頭の長男 


序列8位

アイギス・バスター 男 

無属性

平民 レストランデリシャス店長の次男 


序列9位

エルザ・オブ・エルギン 女

水、無属性

エルギン男爵家長女


序列10位

トリス・レノン 女

水、風、土属性

平民 レノン商会会頭の長女


序列11位

メモリ・オブ・エジンバラ 女 

水、無属性

エジンバラ辺境伯爵家長女


序列12位

ジュリアン・オブ・プリマス 女

雷、無属性

プリマス男爵家長女


………だった。


まさか7位にケインさんの息子、クラフト君だとはねぇ。

ナカナカ優秀?

〔まぁ母上が家教(カテキョ)したしね 〕


アレ、ここに居る貴族の面子は………

みんな王党派の関係者ばかりだね。

〔1人位、貴族派の人がいるかと思ったけど、さっきの筆頭を見るとねぇ~ 〕


「さて、この後の予定だが、10時より入学式が始まるので、講堂に移動します。終わったらまたこの教室に戻りまして明日からの授業内容を説明します。よろしいかな? 」


「「「「「「「「「「はい、教官! 」」」」」」」」」」


「あ、そうそうフリート君、君が今年の1年生総代だから、代表挨拶をしますからそのつもりで 」


「なんだって、聞いてませんよ! 」


「そりゃそうだ、今話したんだからな。毎年やってる事だが………知らなかったのか? まあいい、では、移動します 」


本当に聞いてないよ!


「マジかよ! どうするんだよこれ? 」


「フリート、諦めろよ。適当に喋っておけよ(笑) 」


「大丈夫よ、フリート君なら乗り越えられるわよ! 」


「ま、頑張ってね。期待しておきますよ(ププ) 」


他人事だと思いやがって!


「お前ら………特にメル、覚えておけよ! 」


こうして挨拶を考えながら講堂に向かった。




講堂に入ると………広いな………2,000人位は余裕で入れるよね。

おや、観覧席ってなんだここ何処ぞの屋根付きサッカー場見たいな造りだな?

〔これはマジで5,000人は余裕だな? 〕


あそこにいるのは………陛下がご臨席ですか………まぁ、娘の晴れ姿ですからね。

もっとも王立学園ですからね。

〔ご臨席は当たり前なのかな? 〕


さあ、始まったが………話がナゲーヨ、特に校長が!

あ、メルが落ちかけてる!

〔シャルロット様とマックが起こしてるよ(笑) 〕


僕は眠くならないかって?

挨拶を考えていたら………頭がいたいよ!

〔もう、何を話せば良いのやら? 〕


そして先ずは、在校生代表でまさかの兄様が登場。

あ、そう言えば今年は学年トップで学園総代になったって言ってたね。

〔うん、参考にしよう! 〕


………ヤッパリナゲーヨ(笑)

長いのがデフォルトなのかな?

〔ウ~ン、短くした方が良いのかな? 全くわからん? 〕


そして兄様の話も無事に終わった。

次は、いよいよ僕の番かぁ~。

〔行きたくないですね 〕


『では、次に今年度の入学試験トップ、1年総代のフリート・フォン・バーミンガム君、壇上にどうぞ! 』


とうとう来てしまった!

もう、腹を括って壇上に向かいます。

〔うわ、めっちゃ見られてるよ! でも何故か"クスクス "と声が聴こえるけど何で? 〕


そして壇上に上がって………どうするの?

え、そこに立つのね。

〔うん、マイク見たいな魔道具が有るよ? 〕


『・・・え~と、ご紹介に預かりました、新入生代表、1年総代のフリート・フォン・バーミンガムです。本日は陛下をを始め来賓の方々、父兄の方々、教官等学園関係者の方々、そして在校生の方々に迎えられて、このイングスランド王国王立学園に入学出来ましたことを大変嬉しく思います 』


確か定例文はこうだったような………よね?


『僕は南部の出身で王都にはいろんな事が出来ると思ってますし、しようと思ってます。とりあえずはお友達は沢山欲しいですね 』


人脈は大事だぞ!


『この学園は、多種多様の人達が入学しています。僕は一応貴族ですが貴族平民関係無くお友達を募集します。この学園は初代国王の遺言で「学舎では身分の上下は無く学生は全て平等である」という素晴らしい制度が有りますので遠慮なく声をかけて下さいね? 』


貴族派には、牽制にはなるかな?


『それではあまり長く喋ってると眠ってしまう方もいらっしゃるのでこの辺でご挨拶を終わりにしたいと思います。本日は素晴らしい入学式をありがとうございました 』


一瞬、静かになったが割れんばかりの拍手をいただき舞台を降りた。

席に戻ると3人に笑われた?


「フリート君、挨拶が短いですよ。それに最初は緊張してました? 」


「フリート、お前最初に壇上に上がった時、手と足が一緒に動いてたぞ(笑) 」


「フリート、面白かったわよ。所で眠そうな方って誰? 」


「メルに決まってるだろ! ………しかし一緒に動いてたか………あ、だからクスクス笑われてたのか! 」


「「「え、そこ? 」」」


「終わったんだから良いじゃないか? さぁ、この後は陛下の挨拶で終わりかな? 」


この後は陛下の挨拶が有ったが………


『……………であるからしっかりと文武両道で頑張ってほしい。なお、今年の1年生の中には規格外のような者もいるので切磋琢磨してほしいと思う。以上挨拶を終る。新入生の諸君、入学おめでとう! 』


陛下の挨拶が終る。

この後、各専門教官の紹介があって挨拶をされた。

〔元王国騎士団長は武術教官のトップだったとはね 〕


こうして何とか入学式が終わった。




教室に戻ると早速みんなに笑われた。

何で?


「「「「「「「イヤ~フリート君は史上初の快挙だね(笑) 」」」」」」」


「何がだよ? 」


「あそこまで短い挨拶は初ですわよ! 」


「俺も兄貴に聞いてるから知ってたけど何も聞いてなかったんだね 」


「所でフリート君、眠そうな方って誰? 」


「だからメルだって言っただろ! お前寝てたろ! シャルロット様とマックが起こしてただろ! 」


「流石にかなり不味いわよ。教官が見てたし……… 」


教官が見てたのは本当だからな!


「それ本当! ………不味いかな? 」


「(バン! )おう、お前ら揃ってるな………席に付け! 」


行きなり教官が来たのだが。

………扉を思いっきり開けるのがお約束なのかな?


「全員揃ってるな? それでは明日からの授業の話をしよう。と言っても単位さえ取ってしまえば余裕で過ごせるからな。まぁ、兎に角ガンバレ(笑) それと今から配る予定表はあくまで通常時の予定表だからな。たまに校長の気まぐれで何かが起きる場合がある。特定のクラスだけの時も有るが全校生徒を巻き込む場合もある。何が起きるかわからないので注意するように。もっとも今月はやらない事になっている。理由は過去に行きなり入学式の後にやって逆に返り討ちにあったらしい? 詳しい話は知らないが何でも当時の規格外の子にやられたそうだ? 被害も大きく大事になったとか? 」


結構大雑把な話だね(笑)

しかし校長は何をしたのかな?



気になるけどこの教室の構造も気になるね。

〔まぁ、魔道具が仕掛けて有る教室とか廊下は要注意だなぁ 〕


「教官殿に質問が在ります。よろしいですか? 」


「なんだフリート君。俺の事はガイアでいい。元々私は平民だからな(笑) 」


「一応教官なんですから威厳を持ちましょうよ、ガイア教官殿。所で教官殿が言っていた規格外って誰ですか? 国王様も言ってましたが? 」


「おい、フリート君。それ本気で言ってるのかな? 」


「教官殿、どういう意味ですか? 」


ほんとどう言う意味?


「………お前のことだよ、フリート君。君は今回の試験でぶっちぎりのトップなんだからな 」


「またまた、ご冗談を……… え、マジですか? 」


「お前な………あの学科で満点はお前だけ。しかもあの元騎士団長を相手に負けたとはいえ終わって立ってたのもお前だけ。おまけに魔法で標的を破壊して結界まで破壊して校舎を破壊したのは創設以来お前で二人目らしい。因みに最初は閃光の魔女って二つ名の女生徒で何でも特級の光魔法[サン・レーザー]で2ブロック貫通させたとか? どう思う 」


え、まさかのぶっちぎりのトップでしたか。

………参ったね(笑)

〔母上もヤラカシテマシタネ(笑) 〕


「スゴイデスネ、閃光ノ魔女サンハ………スゴイデスネ…………… 」


教官は、その息子が目の前に居るのを知らないらしい。

知ったらどうなるやら?

〔マック、クスクスと笑わない! 〕


「そう言う事だからお前には期待しとくぞ! 因みに2位のシャルロット君と3位のマキシム君も学科はほぼ満点、武術はマキシム君、魔法はシャルロット君が成績がよく、総合で2位3位が決まったから、この3人に解らない事が有ったら聞いて良いぞ! じゃ3人ともよろしく! 」


「「「教官は、仕事しろよ! 」」」


「「「「「「「「「ちゃんと仕事しろよ! 」」」」」」」」」


クラスが一体になったような?



この後は解散となって帰る事に。

あ、メルは教官に呼ばれて行きましたね。

〔説教かな(笑) 〕


この後は父上母上と合流して馬車で帰る事に。

馬車の中では父上には入学トップになった事を誉められ、母上には閃光の魔女の話を聞こうとしたら………怖かったです。

〔これ以上は聞かないで………((ガクガクブルブル)))) 〕



王都の屋敷に戻ると………早速姉様ズに襲われます。

結果を聞いてカリーナ姉様には、誉められ、キャロル姉様にも誉められ、ウイリアム兄様にも誉められてちょっと困りましたけど嬉しかった。

〔アレ? 兄様、いつのまに? 〕


「明日の高等部の入学式の挨拶はフリートのように短い方が良いのかな? 」


「え、わかりません? 」


本当にどうなのかはわかりませんよ!

そうそう、明日からカリーナ姉様は、高等部に入学するので明日より寮に入寮します。

〔だから今日ぐらいはカワイガリは我慢しておこう 〕


こうして激動? の1日(入学式)が終わった。

明日からは、初等部の授業が始まる………よね。



2ーⅢ

入学式………皆さん話が長げ~よ!


クラスメートはほとんど王党派の子弟って………


両親には誉められた♪

でも閃光の話はNGですね。

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