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転生して来たアイドル達は、おっさんの嫁だった  作者: ぢたま
第二章 アイドルは女王様
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第二章 アイドルは女王様 - 19 - 障害

第二章 アイドルは女王様 - 19 - 障害


 それでも先に進むことができるのは、どんな道に入ったところで、行くべき方向を見失うことがないゆえであった。

 だが近づいていくということは、より圧倒的な危険に晒されることになるということを意味していた。

 それでも、先へと進むことが出来たのは、運のよさに支えられていたからにほかならない。

 どんどん瓦礫と化していく王都の市街地を、どうにか通って先に進めたのはたまたま以外の何者でもない。

 そして何より、最大の幸運はなんと言っても、ビームの直撃を受けていないという一点である。

 威力は落ちているといっても、直撃なら一瞬で蒸発してしまうことだろう。

 そうなっていないことは、単なる偶然であった。

 そして、偶然というものはその本質上、良い方にも悪い方にも働く。

 ここまでは、どうにか曲がりなりにも走ってこれた圭太であったが、ついに先へ進むことができなくなってしまう。

 瓦礫で道が閉ざされて、袋小路に入り込んでしまう形になったのだ。

 圭太の取るべき選択肢としては、一旦引き返すかそれとも瓦礫をよじ登って乗り越えるしか手がない。

 圭太は迷わなかった。

 比較的低そうな瓦礫の山に取り付くと、そこを登り始める。

 すると、その下からミアも一緒に登り始める。

 もし圭太が落ちた場合、自分が下敷きになることで衝撃を和らげようということだ。もちろんそんなことを圭太に告げたりはしない。

 今更地下施設に退避することができないのならば、できる範囲内で圭太を守ることを選択した。そういうことである。

 圭太はそんなことなど考えず、ひたすら登ることに専念している。

 瓦礫の高さは平屋の屋根ほどの高さでそれほどではないが、なにしろ瓦礫なので非常に脆くすぐに崩れる。

 危うく落ちそうになる場面もあったが、どうにか登りきることができた。

 たいして高い場所ではないが、比較的高い場所に登ったことで周辺の状況と怪獣の様子を、よりつぶさに見ることができるようになった。

 すると、乗り越えた先もまた瓦礫で塞がっているのが見えた。

 通り沿いに建っていた四階建てのアパルトメントの一部にビームの直撃を受けて、周囲の建物ごと崩れ落ちてきたのだ。

 今はほとんど絶望的な状況にも見えるが、けしてそうではなかった。

 苦し紛れで多数のビームを放ち続けてきた怪獣だったが、体表から突き出た電柱は急速にその数を減らしている。

 すでにビームの数は激減していた。


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