第二章 アイドルは女王様 - 02 - ミア
第二章 アイドルは女王様 - 02 - ミア
圭太は何も出来ないまま、気がついたら広いプールのような場所にいた。
ただプールと違って深さが膝上ぐらいまでしかなく、泳ぐことが出来ないわけではなさそうだが、そういう目的の使用には不向きであった。
柱と壁で支える室内は結構見通しがいいが、窓が小さいので足りない分の明かりは松明とランプで賄っている。
それがなんとも言えない独特な雰囲気を広大な室内に作り出しており、この場にいる女性たちに独特な艶やかさをもたらしていた。
全員が美人であり、服の上からでもはっきりと分かるようなボディラインが、この明かりの中ではさらに強調されることになる。
その中でも一際目立って美しく艶やかさを持った存在がミアだった。
容貌の美しさだけでなく、そのボディも明らかに他の美女とは頭一つ分は抜けている。
呆然としたままの圭太の目の前で、それまで想像もしたこともない行為が行われる。
ミアはその美しい顔に、なんとも表現のしようのない妖艶な笑みを浮かべると、着ていた服をするりと脱いでしまった。
するとミアだけでなく、圭太を取り巻いていた全ての女性達がすっと離れて服を脱ぎ、生まれたままの姿になった。
圭太の目にはまるで瞬間芸のように写ったのだが、ちゃんと観察できるだけの余裕のある男なら彼女たちが誰一人として下着を身に着けていなかったことに気がついただろう。
だが、圭太はミアが服を脱いだ時点で目を伏せてしまっているので、まともには見れていなかった。
それでも、自分が今とんでもない状況になっていることは十分に理解できている。
さすがにいい大人であり、AVという文明の利器を使っているので、十分以上にシミュレーションはこなしてきていたつもりはあったのだが、さすがにこの状況までは想定できてはいなかった。
人生一回目で乗り越えるには、あまりに高いハードルであった。
だが、そのハードルは動き回りしかも自ら乗り越えられるために行動を始める。
「さぁ、圭太さまもお脱ぎになられてください」
全裸になったミアは、自分自身のパーフェクトボディを見せつけるように圭太の前に立って、固まったままになっている腕を取った。
すると、いったん離れた全裸の女子たちが、わらわらと集まってきて、圭太を取り囲み一斉に服を脱がしにかかる。




