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アホな王子による勘違い物語



のろのろ更新になります。


「お前...女なのか?」


「はい?それがどうかしましたか?」


目の前にいる王子が口をパクパクさせて、こちらを指さしているのを気にも止めずユーリは先程近衛兵から受け取った書類に目を向ける。


「そういえば今度の視察の予定何ですけど...」っと書類内容を確認するためにユーリは王子の方を向くと、完全にフリーズしてしまっているこの国の王子であるヨハネにユーリは首を傾げる。ヨハネはブツブツと、「女、女ユーリが女?」と、繰り返し呟くのみであった。ヨハネがそんなにも、女性を求めているなんて、一刻も早くこの事を国王に告げなければとユーリは一刻も早い王子の王妃候補を選定する事を次の最優先事項として、さっそくヨハネの部屋の倉庫に眠っている数々の見合い候補の写真を担ぐ入れようと、予定を立てた。













ここパミュラ王国は、現国王アーケルド収める豊かで平和な国ある。しかし、その平和が訪れたのは現国王アーケルドの類まれなる軍才のお陰でもある。パミュラ王国は、豊かな資源が多くその資源を狙って隣国が攻め立ててくることが決して少なくはなく町は戦地とかしていた。そんな、時代に現国王アーケルドの若かりし頃、類まれない軍才のおかけで国は次々に敵国を打ち破り和平を結んだ。しかも、自国と敵国を平等とみなし決して敵国に負担がかかるような条約を結ばない心優しい王だと民衆からの支持も厚かった。そんなこんなで時は流れ、王は政略結婚で敵国の美しい王女と結婚した。その2人は政略結婚であるが、お互いに惹かれあい愛し合い1人の王子が授かった。王子の名前はヨハネと名け付られサラサラの銀髪に空色住んだ青色の目に美しい顔立ちをし、まるで天使だと両親に大層愛された。

平和な国で生まれ、たくさんの人から祝福されまた愛された王子はそれはそれは大層立派になられた、色々な意味で。





「今日から国王陛下の命により、王子補佐官に任命されたユーリ・グランドールと申します。陛下の期待に応えれるように王子の手となり足となり支えていく所存です。」




「うむ、当然の命申し訳なかった。しかし、この命を受けいれられたことを我はとても喜ばしく思う。以後ヨハネを宜しく頼む。外にトーマスを呼んでおいた、何かあれば彼に聞きなさい。」



「はい、では失礼します。」

簡単な任命式も終わりユーリは陛下に一礼し部屋を後にする。ユーリは現国王の威厳あるオーラに圧倒されて足が震えたままであった。やっとの事で部屋を後にし、心を落ち着けようと深呼吸する。そこに王子補佐官であるトーマスが丁度やって来た。

「よう、ユーリ。任命式お疲れ。」そういって、ユーリに近づき頭をぐちゃぐちゃと撫でられた。抵抗する暇もなく撫でられた頭はボサボサで急いで手櫛で直す。「やめてよ。」と言うがトーマスは止めないであろう。この行為は、トーマスと出会うとよくやられることであるとユーリは知っている。なぜならユーリとトーマスは同じ大学の同級生であったのだ。

パミュラ王国は教育にも力を入れており、どんな身分の生徒であろうとも平等の教育を受けさせる方針を取っている国だ。そしてパミュラ王国では、優秀な生徒には奨学金を無償で提供する制度があり庶民であったユーリは有難くその制度を使わせて貰って大学を卒業した。しかし、その制度は条件として3年の間王政に携わる仕事に付かなければならないということであった。ユーリはその条件を受け入れ奨学金で大学に入り、トーマスと出会った。トーマスは、由緒ある公爵家の次男であり将来は王子補佐という仕事につくことが決まっていた。最初は、庶民であったユーリに興味本意で話しかけたトーマスだが、そのまま時が立ち、気がついたら仲良くなり、トーマスに半強制的に勧められた王子補佐という仕事をする事に決まったが、これで王政に関わる仕事を付ける事になるので、ユーリは有難く命を受けた。王政に関わる仕事は、非常に人気でありユーリといってもトーマスというコネがなかったら、危なかったであろう。無償の奨学金が無効となり自分に返済義務が来たらとなると夜逃げも考えないと行けなかった。トーマスには感謝しかなかった。



「それにしてもその格好はまるで、美少年だな。」


補佐官の制服に身を包んだユーリに、トーマスはふっと笑ってからかった。ユーリは肩まである黒色の髪の毛を一つに結びなるべく邪魔にならないようにしている。また、補佐官の制服は、豪華な刺繍を纏った白い上着に黒いパンツという王子直属の部下ということを示した由緒ある制服らしい。もちろん、トーマスもその制服に身を包んでいるが、さっきからチラチラと女性から視線を感じていたが、少年と思われる王子補佐がいるなんて物珍しいのだと感じた。「まあ、私はどっちでもいいがな」とトーマスを一瞥すると、トーマスも「言うと思った」と言ったが、そのまま何も言わなかった。

そのまま、2人で王子に挨拶するべく王子であるヨハネの部屋に向かった。また、今日ヨハネとトーマスと同行するリシア国境付近の視察を手短に確認しながら足を進めた。



「そんな、緊張するなって。まあ、悪いやつではないけど少し...」


トーマスは言いかけた言葉を引っ込め、まあそのうち解るといいヨハネの部屋につきドアをノックした。



「トーマスだ、入るぞ。」

と、トーマスはユーリに目線を合わせた、入れということなのだろうと思いトーマスの後に入る。

ヨハネの部屋は白を基盤にした、シンプルなデザインの部屋であった。無駄なものは一切置いておらずユーリ自身非常に好感がもてる部屋であった。ふと、顔を上げると澄んだ琥珀色の目に銀色の腰まである美しい髪を靡かせており白色の服を纏っているパミュラ王国第一位王子であるヨハネが窓越しに佇んでいた。ユーリは庶民なため、社交界など参加する事がなく国の行事にも積極的に参加する方ではなかったため今日始めて王子の姿を拝見した。天使だ...誰が言ったかわからないそれは間違ってはいない。まるで、そこには天使がいたのだ。



「ヨハネ紹介する。今日から新しい補佐官のユーリ・グランドールだ。」


と、トーマスはユーリに視線を向けた。急いでユーリはヨハネに礼をした。



「ユーリ・グランドールです。今日から王子補佐官としてお役に立てるように精進します。宜しくお願いします。」


ユーリはヨハネの前に進み膝をついた。これがこの国で主となる人に忠誠を誓う儀式でもある。ヨハネは「宜しく...」微笑んだのつかの間、人の悪い笑をユーリに向けた。






「ふーん。そうだな、今日から俺の下僕になったお前に特別にヨハネ様と呼ぶ権利を与えてやろう。どうだ、この俺の名前をよぶ名誉ある権利だぞ。なんだ、その嬉しそうな顔はあぁ、そうか言葉が無くなるほど喜ばせてしまうなんて俺は何て罪深い男なんだ」



ヨハネは窓腰から映る自分を見つめはぁとため息をついた。「しかし、こいつ地味顔だな?おい、トーマス!ほんとにこいつ使えるのか!?おいトーマス!」突然目の前にいる、天使のようなヨハネから飛びだした悪魔のような発言にユーリはただ呆然とし、聞き間違いと思いトーマスの方を見ているが、トーマスも至って普通の表情で、ニッコリと笑い返してくる。いや、聞きたいことはそういうことではない!とトーマスに無言の威圧を掛けていたが、全く相手にされずに気まづそうに、自分の頬をポリポリと掻き目を逸らしたのではないか!

ふと、ユーリは思った。これは、トーマスに騙されたのではないのか?自分にあれほど王子の素晴らしさを叩き込んで半強制的に勧めた王子補佐官の仕事、しかしまさかここが一番の問題がある職場ではないのか、絶賛パワハラを受けているユーリは深く考えていた。そんな様子にヨハネは気に食わなかったのか、

「おい、無視するな!」と、また俺の美しさに...以下略を繰り返しユーリに投げかける。

まさかここの王子、スーパーパワハラナルシストだとは思いもしなかった。、はぁっとため息をつき白い大きなシャンデリアを見上げた。これから、大変だと今まさに自画自賛に浸っている王子に呆れつつ、彼の話が終わるのを待つ続けた。














簡単な人物紹介

ユーリ

本作品の主人公。王宮の大学卒業した22歳

トーマスから半強制に勧められたヨハネの補佐官なるが、最近では、王子のお世話係兼雑用係なのではと思っている。基本冷めているがヨハネの面倒見は良い。トーマス目線からすると、かなりヨハネを手懐けているらしい。奨学金返済のために王宮に務める苦労系な美少年しかし、女の子。(周りの皆が勘違いしているだけで、本人は別に気にしてない模様)


ヨハネ

パミュラ王国の第一王子。17歳。周りに甘やかされて育ち多少性格に難を示すが基本は単純なおバカさん。しかし、外面はいいのでトーマスとユーリの様に、自分のお気に入りには我が儘邦題。ユーリに一目惚れしているが、それを気づいてない残念系王子。



トーマス

公爵子家の次男でありヨハネの王子補佐官&近衛を務めておる。ユーリとは王宮の大学で仲良くなって、ユーリを王子補佐官に半強制的に(お金の問題をチラつかせてながら)勧める。

通称、ヨハネのお母さん。扱いは雑だが愛はある。ユーリを王子補佐官にした真の理由ががあるのだがそれはまだ秘密らしい。







どんどん話が続くにあたって簡単な自己紹介をアップします!

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