幸せの始まりは・・・
その日は特に文房具で欲しいものは無かった。友達と遊んだ帰りで遅かったのでその文房具屋は素通りするつもりでいた。
「あっ、あのっ!」
振り向けばはの少年がいた。
「あ、どうも」
「えっと、今日はいらっしゃいませんか?」
「もう6時なのに開いてるんですか?」
「はい!」
と、少年は言ったがシャッターは半分閉まっていた。
でも、と私が言いかけた途端、あ、いや、ごめんなさい、と少年は謝った。
「あら、こんばんは」
おばあさんが挨拶をしてくれた。
それから私は中に入れてもらって少年と話をすることにした。
「何で入れてくれたのですか?」
「な、なんとなく・・・」
少しの沈黙のあと、少年は言った。
「一目惚れで告白っておかしいですか?」
「いいえ、一目惚れも立派な恋ですから」
また沈黙。それを破ったのは彼の驚くべき言葉だった。
「好きです」
私は慌てた。なんて言っていいかわからなかった。でも、私も実は気になっていた、と伝えようとした。
「私も」
小声だったが、彼は聞き取ってくれたようだ。
この日から始まった…
「自己紹介してませんでしたね、片山賢太です」
「山野あきです」
遅くなりましたが超マイペースで投稿します




