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おい、そこの君、人生はすべて夢なんだよ。違うかい?(私の人生考察瞑想ノートより)

作者: 舜風人

みんなくちぐせで?よくいいますよね?


「みんな夢さ。」とか

「人生なんて夢みたいなものよ」、とか。


でも?私はあえて、こう断言する。


「夢みたい」、、、、?じゃあなくって、人生とはまさに「夢そのもの」であるのだ、と。


人生とか、、

命とか、

私という実存とか

よく考えてみてください。

どうでしょうか?

人生はやがて終わるときがくるという事実。

あなたの父母も死にましたよね?

まだ生きてる?でもいずれ死ぬでしょう。

そして何よりも、あなた自身さえ、やがて死ぬ運命ですよね。

永遠の生命などあり得ません。

「初めのあるものは終りがある。」という宇宙法則通りですよ。

「生まれたものはいずれ死ぬのです。」 これも宇宙法則です。

ですから、今は生きてるといっても、数時間後には、もう死んでるかもしれない。

それが私のそしてあなたの宿命です。まことにはかないカゲロウ人生?

いかに権勢を誇ろうと、

いかに今あなたが健康であろうと、

若かろうと

美人であろうと

金持ちであろうと、

なんの関係もありません。

死ぬ運命は誰も逃れようがないのです。

と、、ここまで書いてきて、

では?翻って考えてみると、

人生っていったい何だったのでしょうか?

というか、

人生の意味?価値?人生の理由?

ってあるんでしょうか?

あなたも私も、、ある日気が付いたら、、そこにいた、

物心ついたら、、自分が、、つまり幼児の自分が母親に抱かれていた、、のを、発見した。

ということでしょう。

あなたが自分の意志で?生まれてきた。つまり生を望み生まれてきた、

ということではないでしょう。

その意味では私の生命もあなたの生命も

スゴイ、他動的、、というか、他人任せ?

もっと言えば誰かから、与えられたものです。

ですからそういう他動的に与えられたあなたのせいめいというものも、

あなたの自己責任?ではないのです。

しかもあなたは親のコピーでもないです。

実の親でも、あなたとは全くの別人閣です。

だから親が無知文もうでも、子供は東大出るほどの利口者かもしれない、

その逆もまたアリですよね。

両親とも東大出てるのに、子供は大馬鹿というケースもあり得ます。

遺伝?で決まる要素は50パーセントぐらいでしょう。

あとの50パーセントは、妊娠経過中の要因(薬・病気・飲酒・喫煙・有害環境等々)によって

胎児は、親とは似ても似つかぬ子供になって生まれるのです。

まあ開き直って達観すれば親と全く同じ子供しか生まれないとなったら

遺伝がすべてなら?救われない家系の人は困りますものね。

トンビがタカを生むからまた人生は面白いのです。

さて

そうして何の因果か、生まれてきてしまったあなた、

そして私、

「別に生んでくれって頼んだわけじゃないし」、、、。

少年時代ならまだしも、、

30過ぎてまだこんなこと言ってたら、馬鹿ですよね。

ふてくされて、いてもそれで人生がどうなるものでもないから、

とりあえず前向いて生きてくしかありませんよね?

あなたの両親だって別に親に、たのんで生んでもらったわけじゃないですからね。

まあ。、ある意味?お互い様ですよ。

でも、私はさんざん迷い考えた末にこうサトリました?


確かに人生は、私が、この両親のところに生まれさせて下さい?

と、、頼んで生まれたわけじゃないにしろ、でも、おそらくそこには

何かの神力?が働いてそうなった。のだろう。

神力、、という言い方が御気に召さないなら、

宇宙の因果法則、と言い換えてもよいだろう。

いずれにしても、、理由(原因)があったからこうして私がこの両親のもとに生まれてきたのだ。

だから私の誕生というのも、あながち、無理由の偶然ではないのだ。と。

つまり私の誕生は必然です。

もっと言えば

「あなたは神から使命を授かって生まれてきたのです。あなたはこのつかの間の人生でそれを

果たす義務があるのです」


でも?

平凡な、おバカさんの、庶民に過ぎないこの私の、

「使命」っていったい何だろう?


そんなものとてもあるようにおもえないんだけどなあ。


いいや でもやっぱりあるんだよきっと、

やっぱりあると思う、

使命は必ずしも、高邁なものばかりとは限らない、

卑近なもの、ありふれたものでもたぶん神の視座から見たら立派な?使命なんだと、今にしてみれば、私はそう思う。

ただし、その前に、人生をあまり、深刻に、過度に重大に思わないほうがいいと、私は思う。


なぜなら人生というものの正体とは、、あやふやで。不条理で、つかみどころがなくて、あれ?もう消えちゃったの?

というカゲロウのようなものだからです。

人生ほど不確かなものはありませんよ。

人生ほどあてにならないものもありません。

朝、ほっぺたが真っ赤な美少年だったのが、夕方にはまさか、荒れ野に死んで蛆がわいてるとは、、だれが思いますか?

でもそれが人生なのです。人生とはそういうものなのです。

誰にも、いつ死が来てもおかしくない。

あなたも私も、今元気でも夕方にはもう死んでるかもしれない。

それが人生の正体です。


そう思うと着飾るのも、美食三昧も。色恋も、金も、名誉も、むなしいこと限りありませんよね。

でも神は「それが肉の子の取り分だ」、といいます。

確かに、肉の子からこれらを取り去ったら、、何も残りませんものね。


「明日のことは思い煩うな。今そこにある肉の子の楽しみを楽しみなさい。なぜなら、それがあなたの人生の取り分だからです」


もっとかみ砕いて言うと、


「人生なんて終わってみれば、、なあんだ、こんなもんだったのか」

その程度のモノなんですよ。


といって小ばかにして?あるいは卑下して?

自暴自棄に生きることも神は望みませんね。


取り分に満足してその範囲内で行きなさいと言ってるだけですから。


自暴自棄で人生を毛嫌いして太く短くという生き方にならず。


かといって人生をあまりにも重大視して深刻になりすぎずに


受肉の

肉の子の

被造物としての

人生を歩みやがて命の灯が尽きれば静かに死んで消えてゆくことを

神は(創造主)はお望みなのです。


「あなたは塵から作られた。だからまた塵にもどるのだ」


そうです。

あなたも私もいずれ消えゆくちりあくたにすぎません。

でも?それは神がワケアッテ?おつくりになった木偶人形です。

分際をわきまえて。

おごり高ぶることなく

かといってあまりにも卑下することもなく、


この夢の人生を生き切るのです。

人生を駆け抜けるのです。


跡には?


そうです。


何も残りません。

塵に帰ったからです。


塵は風に舞って飛び去り、


もう誰も


誰一人


あなたという存在がこの世に、かつて生きてたなんて知る由もないのです。


あなたは完全に忘れ去られるのです。


それでいいのです。


人生とはそういう意味でまさに夢そのものです。


おい、そこの君、人生はすべて夢なんだ。


そうじゃないのかい?


違うかい?













「夢の世を  夢とも知らず 傷ついて 思い晴らさず  辿る死の道」



                        山田川 早秋         自詠















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