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いつも使っている電車に乗るとちょうど席が2つ並んで空いていたので俺と佳菜は並んで座った。
「 座れてラッキーだな 」
「 そうね。いつもはあんまり空いてないもんね。」
「 たった数駅とはいえ座れると楽だよな~ 」
車窓からは田舎でもなく都会でもない中途半端な景色が流れるのが見える。いつも見ている景色だ。ん?いつも?この景色ってそんなに見たか?むしろ初めてじゃ...
「 あ、あのさ!今週末って暇かな? 」
違和感を感じていたが佳菜に話しかけられどうでもよくなった。
「 おう。今のところ予定はないよ 」
「 そ、そっか。じゃあさちょっと買い物に付き合ってくれない?」
「 いいよ。また新しい服でも買うのか? 」
「 そんなとこ 」
俺と佳菜の関係はそうゆうのじゃないからこれは普通の買い物の約束でデートじゃないし緊張もしない...
なわけないな!なんだ急に!え?服なら先々週ぐらいに買ったじゃん!てかあのときも緊張したし!なんでまた俺と服を買いに行こうとするんだよ!嫌じゃないけど幼馴染とはいえ女子とふたりはやばいって!
「 じゃあ決まりね! 」
しかし、この約束は完全に決まりついでに次の駅で降りるとこまで電車は進んでいた。
駅から出て10分ほどで佳菜の家に着く。そこで佳菜と別れて2~3分歩いて俺の家に到着。玄関で靴を脱いでる時も、家族で晩御飯を食べてる時も、風呂に入っている時も、俺は週末のデートのことで頭がいっぱいだった。
でも、その割には布団に入ると強力な睡魔が襲ってきたので俺はそこで考えるのをやめ。意識を手放した。
どうもいっちーです。
投稿が少しというかかなり遅れたね。(笑)
前の後書きでは終わりがこないことを予感してたけど次で終わるから安心してね。
でもまぁみなさんが少しでも楽しんでくれる文が書けてたら嬉しいです。