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「 結局なんだったのかしらね。あのラブレター 」
校門を抜けたところで、ふと佳菜が尋ねてきた。
「 うーん、陰湿ないたずらか急用で来れなかったとかかな? 」
俺もあのラブレターは引っかかっている。もし急用などで来れなかっただけならそれで済むのだが、いたずらや嫌がらせの場合生徒会としてとして見過ごせない。
「 はぁ…クラスの奴らがドッキリ大成功のプラカードでも持って来てたらこんなにモヤモヤしなくてすんだのにな 」
「 ふふっそれなら私も大笑いしてたわね 」
「 酷いなおい!てか、俺はまだ急用の可能性を捨ててないからな! 」
「 はいはい、頑張って 」
こいつ…俺の悲痛な叫びを適当に返してきやがった。よろしい戦争だ。俺は少しからかってやる事にした。
「 まぁラブレターで告白して呼び出しておいて急用で来ない女子と付き合うぐらいなら佳菜と付き合いたいな。可愛いし話してて楽しいし 」
ふむ、我ながらからかうためとはいえかなり恥ずかしいことを言ったな…。
「 んな!? きゅ、急に何を… 」
クックックッ照れてる照れてる。
「 なーんてな!冗談だよ冗dへぼし!! 」
グーはないよグーは…。
「 もういい!知らない! 」
「 あっちょっと待てって!ごめんって!そんなに怒んなよ 」
走り去ろうとする佳菜の肩を掴むとかなり怒った顔が見えた。
「 わ、悪かったって!ちょっとからかいたかっただけなんだよ。
許してくれよ 」
「 …なんでもは? 」
「 は? 」
「 だから!なんでもするから許してくれは? 」
図々しいなおい!まぁ俺も悪かったし一応言ってやるか
「 なんでもするから許してください! 」
「 はぁ…じゃあ許してあげる。でもそのかわり今言ったこと覚えてなさいよ 」
「 わ、わかってるよ…佳菜の頼みならなんでもするよ 」
今さらだけど俺はすごくやばいことを約束してしまったのではないだろうか。
「 よろしい。ふふっなーにしてもらおうかなー 」
まぁ佳菜の機嫌も直ったし良しとするか。
「 うん、佳菜は怒った顔より笑顔の方が可愛いぞ。あぁもちろんこれは冗談じゃない 」
「 そ、そう?あ、ありがと 」
それから例のクレープ屋に着くまでたわいもない雑談を交わしていたが佳菜は終始笑顔だった。
どーも、司令部Lv.30の提t…おっと失礼。
どーも、「 夢をみる 」作者のいっちーです。
無事に更新できましたよ2話が!
え?誰も楽しみにしてない?
ナニイッテルカワカラナイナー
まぁでも皆さんの暇つぶし程度に楽しんでいただけたら嬉しいです!