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STORY  作者: cool
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第一話

初めて書きます。結構長編になりそうです。

「つまり、芥川龍之介は羅生門という作品の中で人間のエゴというものを描こうとしてだな…」


春の恍惚とした暖かさ、あまりにもつまらない現代文の授業、そして昨夜は夜遅くまでテレビを見ていたというこのデンジャラスな環境下で眠りの誘惑に必死に対抗している俺が居た。


「あー……もうムリかもしれない。」


つい二、三分前に、眠りに対抗するために自分の頬に往復ビンタ七発をお見舞いしたというのに。


今ではそのジンとした感覚すらも甘美な誘惑と化している。


「いっそのこと眠ってしまえば楽なのに。」


それなのに頭を上げてしまうのはどうしてなんだろう。


自分でも分からない。


だが、ただ一つ分かることがある。


黒板のすぐ横にあるドアのそばに立っている一人の厳格そうなおじいさんが感慨深げに黒板をじっと見ているその姿に俺以外の誰も気付いていないということである。

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