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第八十四話 未来は過去にある

今回のお話の時系列は明野小島から帰宅するくらいの時間帯のお話



 悟たちがシナリオを攻略し各々の自宅へと戻る。その帰る道中の新幹線の個室の中で二人が話し合う。

 

 伊角「狭間くんのことちゃんと寝かせたかい?」


 マリク「もちろんだ。主人格様なら今頃、酒入っておねんね中だよ」


 伊角「助かる。それで調子の方はどうだい?」


 マリク「調子ねェ。まァ、うるさく無いだけマシってとこだな。どうやら主人格様の方に呪いが行っているみたいだが、俺様から完全に離れて消えた訳じゃないんでなァ。」


 伊角「それはまだ活動を続けるってことで受け取っていいんだね?」


 マリク「ああ、そう受け取ってもらっていい。」


 伊角「今回はやけに大人しかったけど、何かあったのかい?」


 マリク「その話なんだが、貴様たちと会う前に宿依の野郎に絡まれてなァ。その時に貴様が作った試作品で嗾けに来たんでね。そん時に十分暴れられたから満足してただけだ。」


 伊角「また彼か、前回も私の試作品を勝手に持ち出して、ンガイの森を焼いてくれたからね。いくら萬代社の財源を消すという計画の元遂行されるのだったら、せめて声でもかけてくれればいいのに」


 マリク「俺様たちの協力関係は名目上のものだからなァ。お前も俺様も明確な目的は違う。そのために互いを良いように利用し合う。それが俺たちエパナスタシだろ?」


 伊角「それもそうだね。私も君のことをある意味、良いように利用している。この関係を崩したくもない。何せ今はこちらとしても資金やデータが足りない。それにこの関係が悟にバレようものなら」


 マリク「それはバレたとしても多少は問題ないだろうさ。アイツも俺様と同じような状態にある。あの特徴表とやらを使用してからアイツの意識が目覚めたような気がしたんでねェ。」


 伊角「嘗て、ニャルラトホテプを信仰していた宗教団体の暗黒神父(リーダー)か。」


 マリク「その通り。」


 伊角「つくづく、彼は面白い存在だよ。中川悟…」


 


 


 私は一人研究室で作業をする。


 ライダーシステム:ミトスが完成したことで計画は順調に進んでいる。悟が戦闘を経験すればするほどデータを得て、それを解析することでスペックは上がっていく。月島獣也(つきじまじゅうや)の協力の下、ムーンビーストの抽出が完了。

 さらに嬉しい誤算なのは入手した【幽鏡術】のデータだ。いくらネクロノミコンとはいえ東洋の魔術の記載は少ない。東洋の魔術は確かに古代地球の魔術の類と非常似ているが独自の進化を遂げている。これらを分析、解析、理解すれば計画は多いに進行すること間違いない。


 あの男は天才だ。思考領域だけで言えば我々のそれを遥かに凌駕する。神を使役する権能を持つ完全にして不完全な存在であるあの男が目指す未来。


 悪など存在しない永遠に続く平和の理想郷


 一見正しいように見えるこの意思、しかし、この意思とは裏腹に世界は崩壊の一途を辿る


 私にはそれが見えた。


 世界線の淘汰、そのある一点より先の未来が消失するのを確認した私たちはそれの排除を行おうとしたが結果はこれだった。


 だから、今私はアイツらと組んでいる。これも世界の平和を守るため、あの男と敵対する組織へと介入しそいつら諸共あの男を叩く。

 私が組んだそいつらははっきり言って最悪という言葉が一番似合う奴らだ


 確かにあの男が言うように世界を滅ぼすような悪は消えればいい。目的達成のためなら手段を選ばない。例え、親友を裏切ってしまうようなことであっても、失った同胞と今の友どちらを優先すべきかは既に決まってる。

 だから、彼にはもっと働いてもらう必要がある。今の友が死なないためにも、この世界が最悪の場合消えないためにも…

タイトルの元ネタは進めアオシマ!って言えば分かるかな?

怪奇ゾーングラビティフォールズ、みんなも見よう!←最近宣伝しかしてないな?


次回予告というか今後悟が遭遇するシナリオは狐の小箱様が製作したシナリオとなります。

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