第二十五話 別れ
萬「とりあえずは、終わったかな。」
悟「そうだな、とりあえずこいつを起こしてやろう。」
[悟
応急手当(30)→決定的成功(1)
応急手当(30)→失敗(86)
2D10→15
2d3→4
萬
応急手当(50)→成功(43)
1d3→3
月島
応急手当(39)→決定的成功(2)
応急手当(39)→致命的失敗(100)
2D10→15
2d3→5
ムーンビート
HP10→21]
ムーンビースト「俺を助けたのか?妹はともかく、お前まで。」
悟「そりゃだって、話は通じそうだし月島ちゃんのお兄さんだし。」
ムーンビースト「そうか...俺を助けたとて、俺がやれることなど少ないぞ。」
悟「わかってる。とりあえずそこに有る紙切れ貰っていいか?」
ムーンビースト「ああ、構わんともお前達は勝者だ、好きに使え。」
毒入りスープ・解の作り方。
毒を入れてから解毒薬を入れかき混ぜれば完成。
レシピの詳細。
まずは黒い液体をスープに入れ、その後白い液体をスープに入れてかき混ぜる(比率は関係ないよ)。
悟「ここに書かれてある白い液体ってのは?黒い液体はたぶんあの本にべっちょりくっついていたやつだと思うけど。」
ムーンビースト「白い液体は主に2つある、一つは図書室①のロウソクが溶けたもの、あとの一つはこの部屋の右手にある部屋にあるはずだ。」
萬「親切にどうも。じゃ右の部屋に行こうか。」
月島「わかりました!」
悟「月島ちゃん、その体っていうかあの姿には戻らないのか?」
月島「あっ、そうでしたへーんしん!」
[変身(80)→スペシャル(7)]
月島ちゃんがそう言うと、みるみるうちに元の姿?の愛らしい少女へと戻っていった。
悟「やっぱそっちの方が落ち着くな。」
月島「はい!私ものこの姿は気に入っているので。」
北東の部屋「ひ・み・つ・♡」
部屋に入るとそこはまるで客室のような空間となっていてソファーとテーブル設置されている。
そしてソファーには誰か座っているのだろうか?というか、あいつの後頭部が見えた。
悟「こんなとこにいやがったのかニャル子ッ!」
[こぶし(パンチ)(50)→成功(35)]
俺が頭を叩くと
「きゃっ!悟さんのエッチー!」
と声が出るが妙に機械っぽい。ふざけやがって。
少々の怒りが込み上げつつも俺はソファを回り込んでみると精密に作られた人形のようだった。
悟「なんだ、人形か。本物だったら脳天かち割ってやろうかなって思ってたのに。」
萬「惜しかったね。」
月島「ずいぶん怒りが篭ってましたけど.....悟さんニャルラトホテプ様とはどういった関係で?」
そう言って月島ちゃんが詰め寄ってきた。まるで別の犬に手を出されてやきもち焼いてる飼い犬みたいな嫉妬深い感じだった。
悟「簡単に言えば、あいつの遊び相手みたいな感じだ。俺の方も最初はノリノリだったんだけど。今はゆっくり休もうと思って寝たらここに来たからスゲェ苛ついてる。それに改めてあんな邪神に好かれるのは大変だよ。」
月島「それは何と言うか、お疲れ様です。」
萬「僕ずっと気になってたんだけど、なんでムーンビーストが喋るれんだ?」
月島「えーっと、私とお兄ちゃんは元々はムーンビーストの中でも結構いや、一番下くらいの弱い個体だったんです。でもその時は信仰心は獣一倍あったのでそこをニャルラトホテプ様に気に入られたんです。「私たちみたいな弱い個体は人間の知識や感性を持たせた方が面白そう」とのことで私たち兄弟はニャルラトホテプ様に人間に変身できる力と人間の知識や感性を与えられて今に至ります。」
萬「じゃあ今もニャルラトホテプを信仰しているのかい?」
月島「それが、私の方は人間の感性を持ってから、一応は信仰はしています。あんなのでも一応は世界のバランスを保ってる神格なので。お兄ちゃんの方は少し私より信仰心が熱いくらいのと仕事人気質?なんです。」
悟「信者の神話生物にも見限られてんのかよ、でもあいつはあいつなりに役立つことをしたのかもな。」
萬「なるほどね。それはそれとして二人とも、テーブルに白い液体が入った瓶があるよ。」
悟「おっ、ナイス萬。よし中央の部屋に戻ってスープ作って飲むぞ!」
一同「おー!」
その後俺たちは中央の部屋に戻り、スープに材料を入れてスープを完成させた。
悟「ここに来るまでどれだけの決定的成功と致命的失敗をしたんだろうか。最後に至っては俺連続クリティカルしてたし、なんなら月島兄を回復する時に至っては月島ちゃんすごいことになってし!」
萬「それらのハプニングがあっても、私たち誰も欠けずに終われるんだ、本当によかったよ。」
月島「ええ、本当に。でもこれで私たちお別れですね。短い時間でしたけど、お二人と出会えて本当に良かったです。」
悟「そっか、これ飲んだらお前達と会えなくなるのか。寂しくなるな.....」
萬「でも、きっと会えるはずさ。僕たちが生きている限りきっとまたね。」
悟「お前らまたな、次会う時を楽しみにしてるぜ!」
俺は覚悟を決めてスープを飲む。こいつらと会えるのがいつになるのかわからなくて涙が出そうだが、萬が言ったみたいにまた会えると信じながら俺の意識は闇へと落ちてゆく。




