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第二十二話 ミチノチカラ②

 萬「まずは、肉体の保護をかけておこう。君のそのステータスなら、いくら僕でも食らったらひとたまりも無いからね。」


 萬は肉体の保護を使用すると同時に楽器で思い切りショゴスをぶっ叩く。

 

 萬

 [肉体の保護

 MP76→56

 装甲20d6→66

 棒術(85)→成功(44)

 マーシャルアーツ(54)→成功(18)

 1d6+1D4+5→12]


 ショゴス「!?」

 ショゴスは咄嗟に萬の攻撃を躱そうとする。


 ショゴス

 [回避(8)→失敗(29)

 HP63→51]


 萬「おや、どうして避けるのかな?君たちショゴスはどんな物理ダメージでも1点しか喰らわないのだろう?」


 ショゴスは萬の発言に反応するかの様に体を唸らせ、再度攻撃を行う。


 ショゴス

 [押しつぶし(70)→成功(55)]


 萬

 [回避(50)→成功(13)]


 萬「その反応は僕の正体に気づいたっていうサインとして受け取っておこう。」


 萬

 [棒術(85)→スペシャル(6)

 マーシャルアーツ(54)→成功(29)

 1d6+1D4+5→14]


 ショゴス

 [回避(8)→失敗(14)

 HP51→37]


 ショゴスは驚いた、自身の肉体が再生をしないことに、何度も何度も肉体に再生させる命令を送っても肉体はその命令を実行しないことに。

 そしてあの者は一体何なのか?

 本来なら効かないはずの物理攻撃が何故効くのか?

 何故この肉体が無意識のうちに萎縮してしまっているのか?

 それはあの者に対しての恐怖心からなのか?

 それとも威光によるものなのか?


 ショゴスはそれを押し切るように全力の攻撃を行った。


 ショゴス

 [押しつぶし(70)→決定的成功(クリティカル)/スペシャル(1)

 16D6→63]


 萬「ほう、決定的成功(クリティカル)をしたか...いいだろう君の全力を受けよう!」


 萬

 [装甲 : 66 → 3]


 ショゴスはその疑問に答えを導き出した...が。


 萬

 [???の音(80)→成功(29)]


 何処からともなく音楽が流れ始める。

 その音色を聞いた瞬間にショゴスの意識は遠のいていく、何をされたのか見当がつかない。「自分が自分でなくなっていく」そのような感覚を全身から感じ取る。

 

 萬は何が起きたか理解ができない肉塊に語りかける。


 萬「君は誇っていい、下級の奉仕種族でありながら、君は僕の正体を見破った。でもね、君がそれを他の神話生物に言ってもらったら困るんだ。だから君を僕のモノにすることに決めた。それに君のような優秀な神話生物はいつ世界を混沌に導くのかわからないからね。だから僕が使ってあげよう恒久的な世界平和のためにね。」


 そう萬が言い終わるとショゴスの意識は完全に消え去った。


 萬「あースッキリした。このことが彼らにバレないように少しだけ細工をするとしよう。ショゴスよ扉になれ。」


 萬がそう言うとショゴスはその言葉に従い最初の扉の状態へと戻った。

 そして萬を探すかのようにキッチンの方から声をかけられる。


 悟「よーろーずークッキー焼けたぞー!」


 萬「いーまー行ーくーよ!」


 悟「どうした萬?ちょっと顔が疲れてるぞ。」


 萬「ああ、気にしないでくれ。」


 悟「そうか、じゃあクッキー食べなよ。」


 月島「美味しいですよ!」


 萬「いただこう。」(う、美味いッ⁈何だこの味は!クッキーを砕くと同時に口の中に広がるしつこくもなく、くどくもない滑らかな甘み!そして鼻を突き抜けるバターと小麦の香り!こんな美味いクッキーがあったのか、先ほどMPをゴッソリ使ったせいでもあるのだろうかメチャクチャ美味しい!)


 萬「すごく美味しかったよこのクッキー、ところでこれは誰が作ったんだい?」


 悟「実は俺だ!」


 萬「何でこんなにも美味しく作れたんだい!?」


 月島「悟さん中学の頃から趣味でクッキーを焼いてて、それにさっき作る時に決定的成功(クリティカル)してたから、たぶんその影響かな?」


 悟「そうなんだよ、たぶん作るだけだったら失敗でも何とかなったと思うけど、まさか決定的成功(クリティカル)するとは思わなかったよ。」


 そして俺たちはちょっとしたティータイムを過ごした。その影響かSAN値が1回復した。


 [月島SAN73→74

 萬SAN88→89

 悟SAN68→69]

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