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第二十話 ちょっと息抜き

 冷蔵庫の中を覗く前に冷蔵庫の扉にメモが貼られていた。メモの内容は

 ~大事な 調味料は 現在 在庫切れ~


 そして冷蔵庫の中を見ると様々な食材が入っていた本当に何でも作れそうなぐらいの量だった。

 時間としては寝て起きたらだから大体朝の4〜5時くらいかな?感だけど、少し小腹が空いてきた頃合いだ。別にこのシナリオなら時間制限は無いだろうし、他所事しても問題ないよな。


 悟「材料はあるかな?」


 萬「何の材料だい?あのスープのかい?」


 悟「いや、クッキーの。」


 月島「クッキー!」


 萬「クッキー?悟ファンブル続きで気でも狂ったのかい?」


 悟「このシナリオには制限時間なんてないからクッキーでも作ろうかなと、それに色々あって疲れたし一旦休憩挟みたいだろ?」


 萬「悟がいうなら僕は別に構わないよ、確かにファンブル続きで疲れたしね。」


 月島「私、お手伝いします!」


 悟「ありがとう、月島さん。」


 萬「じゃ僕は遊び部屋以外を見て時間でも潰してくるよ。他に何かわかることもあるかもしれないからね。」


 悟「おう、頼むは。」


 今更になって気づいたんだがどうやってCOCでクッキーを作るんだ?俺はクッキーは中学の頃から趣味程度に作ってるから、作り方は覚えてるけど、技能で何振ればいいんだ?芸術か?それとも製作を振ればいいんだろうか?個人的な解釈になるんだが。


 芸術:料理の場合

 料理の色合いや盛り付けのバランス。重視している点が、味よりも見た目にある場合。


 製作:料理の場合

 料理の味に拘る場合こちら。色合いや盛り付けが綺麗でなくともとりあえず上手いの一言に尽きるような料理。


 ってな感じだと思うんだが、そもそも俺、芸術とか製作に技能値振ってないんだよな。


 悟「モノは試しだ!光れ!ダイス運!」


 [製作(料理) (5)→決定的成功(クリティカル)(5)

 製作(料理) (5)→失敗(9)

 成長1d10→10]


 悟「マジか!無駄クリかよ!」


 そして、何やかんやあって無茶苦茶美味しそうなクッキーが出来上がった。


 月島「わぁ、すっごい美味しそうですね!」


 悟「ああ、結構な自信作だ!」


 月島「味見してもいいですか?」


 ワクワクとした表情で月島さんは俺の方を向く。

 くっそ可愛い、好きなオヤツを出した時の犬みたい(小並感)。


 悟「月島さんってよりかは月島ちゃんだな。」


 月島「ん?まあ、そうですね。私まだ10代なので。」


 悟「そうだったんだ、通りで子供っぽいなと思った訳だ。」


 月島「子供っぽいって何ですか、子供っぽいって!」


 悟「いやいや、俺はいいと思うぞ何というか、妹でも見ているような感じだ。」


 月島「妹さんがいるんですか?」


 悟「いや、何というかそんな感じってだけだ。俺一人っ子だし。」


 月島「そうなんですか。記憶が曖昧ですが、私は兄が一人いた気がします。」


 悟「お兄さんがねえ、結構記憶とか戻ってきてるのかな?」


 月島「悟さんや萬さんのお陰で少しづつですが。」


 悟「なら良かった、無事に記憶戻るといいな。」


 月島「はい!」


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