第十四話 奴隷の女の子
俺たちは、東の部屋「下僕部屋」の扉の前まで来ていた。
真ん中の部屋からこの部屋に通じる扉には鍵がかかっており、鍵を開けるか、壊す必要があるようだった。
「萬さんどうします？壊します？」
「なかなか初手から物騒だね悟。まずは鍵開けから試してみるよ。」
[鍵開け(21)→失敗(69)]
「よし！蹴破ろう！そうしよう。」
「萬さんも相当じゃないですか？じゃ、せーので蹴りますか。」
『せーの！』
[悟
キック(38)→成功(21)
ダメージ1d6+1D4→5
萬
キック(45)→成功(40)
ダメージ1d6+1D4→7]
俺と萬さんが扉を蹴破ると、部屋の中にはピンク髪の女の子が槍を持って座っていた。その見た目は自分達と同じ白い服を着て、首には首輪らしきものが付いており、虚な表情をしている。
「そこの君大丈夫かい？」
俺が話しかけると少女は首を縦に振る。だがそこには言葉はなく、それにただ反応し頷くことしかできないような状態であった。
とりあえず目星するか。
[悟
目星(74)→失敗(75)
萬
目星(60)→成功(34)]
少女の隣には一つ拳銃が落ちている。32口径オートマチック、装弾数12発、絶望の孤島の時と同じ物だった。そして、その隣りには楽器のような物が一つ置かれている。
「萬さん、この拳銃使います？」
「僕はいいかな、僕はこっちの楽器にするよ、多少他なりともこっちの方が僕には合ってるからね。」
「そうですよね、萬さんとしては楽器の方に行きますよね。俺はこの銃だったら使ったことあるし。それとあと、この子どうします？連れてきます？」
「ちょっと待ってね。」
[シークレットダイス]
「この子僕たちに敵意っぽいのは向けてないみたいだし、本当に下僕みたいだ。」
この部屋であとなんか出来ることあるかな？
[アイディア(75)→成功(39)]
少女の首輪は簡単に外れそうだと思った。
「これの首輪外せそうですよ。ちょっと外してみますね。」
俺が少女の首輪を外すと少女はその顔色を取り戻し、生き生きとした表情を見せる。
「首輪を外していただきありがとうございます。私、名前を月島獣子と言います、父から槍術を学んでます、戦闘は任せてください！以後よろしくお願いします！」
キラキラと青い目を輝かせながら迫るその様はまるでニャルラトホテプのようであるが、それとはまた違く、どちらかと言えば主人に使える忠実な犬のような仕草に似ている。
俺は大の犬好きのため、その仕草に少し心を射抜かれそうになる、実際可愛いことに変わりはないのでなんだか変感じ
だ。
「よろしくね、獣子さん。」
「こちらもよろしくねー、ムn...月島さん。」
「あっ、はい！よろしくお願いします！」
あれ？萬さん、さっき何か言いそうだった？まぁ気のせいか。
