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伝えられない気持ちはメッセージ
~プロローグ~
1人の時間は正直嫌いでは無い、慣れとも言える耐性
我慢し続けた日々に戻る感覚を思い出す
確かにあった愛情、慎ましくあった幸せは簡単に崩れさることを知った、夏の日差しが日に日に強くなる日のことだった、
未だに思い出すことの出来ない黒い霧で覆い隠された記憶を
紡ぐ...泣き叫ぶ母親と怒鳴り散る父親
視界から崩れ去る音、この世界の暗闇に俺はいたのだと理解するのに時間を有することは無かった
闇の底で俺は思考を放棄した、1番楽になれる破滅の道を縋るように選んだのだ
数年がたち俺は親元から離れ県外の高校に通うことになった、
解放と安堵が体じゅうから溢れ出す
俺はようやく人に戻れたと感じたのだ
人並みの感情を手に入れたと思った、
その頃からだろうか、無性に繋がりたいと思った空虚な自分を満たしてくれる人を求めるようになったのは
あくる日の日差しの午後のことだった、霧をも吹き飛ばす台風のごとき女性に出会ったのは、
初めての投稿でドキドキング(◎-◎;)!!