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【完結】アサケ学園物語~猫型獣人の世界へようこそ~  作者: BIRD
第1章

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第8話:社内みんなで異世界転生

「カジュちゃん、いつからここに?」

「来たのは2人と多分同時だよ」


聞いてみたら、カジュちゃんもここに来て間もないらしい。


「っていうか、うちの会社の人たち、みんな異世界(こっち)来てるよ」

「「マジっスか」」


何度目かのハモり。

まさかの、社内まるごと異世界転生?!

うちの会社の業務は大丈夫???


「みんなそれぞれ部屋にいるよ。ついて来て」


と言って駈け出すカジュちゃん。

廊下、走っていいのか?

とりあえずモチと俺も後に続いた。


カジュちゃんは軽やかな足取りで階段を駆け上がる。

元々小柄だったのが子供になったから更に身軽になったんだろう。

モチと俺も元の姿より体が軽い。

俺は元々足は速い方で、終電ダッシュで他のリーマンぶっちぎりで先頭を走り、座席を確保するくらいは出来る。

今はもっと走れそう。

モチはそこまで速くはなかったけど、今はかなり速く走れるっぽい。


2階へ駆け上がったカジュちゃん。

何をするかと思えば、廊下を駆け抜けながら両側のドアをコンコン叩いてゆく。

ピンポンダッシュならぬコンコンダッシュだ。


扉が次々に開いて、どっかで見たような顔ぶれが姿を現す。

モチと俺がいた部屋もあるこの階は、男子部屋が並ぶエリアか。

部屋から出て来るのは男子ばっかりだ。

カジュちゃん、男子エリアに乱入していいのか?


「じゃ、後は男の子同士でお話してね」


そう言って、カジュちゃんは廊下の向こう側にある別の階段を上がって3階へ去って行った。


「お、モチとイオも目が覚めたのか」

「これで全員起きたな」


廊下に出て来た見覚えある顔の男の子たちが言う。

どうやら眠ったまま同時に異世界に来て、起きた時間に差があるっぽい。


他の人々の姿を見て、ふと気付く。


…あれ?


みんな黒髪?


赤やら青やらピンクやら、元の姿とは違う髪色になってるのはモチと俺とカジュちゃんだけ?

顔立ちの変化の仕方も違う。

他の人は元の姿から若返っただけみたいな顔。

俺たち3人だけ元の面影が残りつつも洋風な顔の子供になってる。


「お前ら、なんでステージ用の髪色なんだ?」

「なんで外人顔になってんの?」

「「知らないよ、転生させたヤツに聞いてくれ」」


聞かれたけど、むしろこっちが聞きたいくらいだ。

この集団異世界転生、誰の仕業?

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