表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】アサケ学園物語~猫型獣人の世界へようこそ~  作者: BIRD
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/89

第39話:オーク肉とレア品と味噌カツ

「これは上位種だね。普通のオークよりも能力は高い筈だ」


黒オークを見せると、ロッサ先生が教えてくれた。


オークの解体方法を学ぶ為、狩りに参加した男子25名揃って、動植物学部に来ている。

全校生徒に配れるくらいの肉を手に入れる事は出来て、今度は解体で大忙し。

順番に異空間倉庫(ストレージ)から取り出して、動植物学部のメンバー指導で、魔法学部のメンバーも解体作業に加わった。


そして最後の解体作業で俺が出したのが黒オークだ。


「上位種は解体するとレア品が出てくるよ」


言いながら、相変わらず見事な解体技術を披露してくれるロッサ先生。


解体を進めてゆくと、やがて黒いテニスボールくらいの玉が出てきた。

先生はそれを綺麗に水洗いしてタオルで水を拭き取り、俺に手渡して言う。


「レア品はトドメ刺した人の特権だからね。これは君のだよ」


珍しい品なのか、受け取った俺の周りに人が群がる。


「お~すげえ、黒真珠じゃん」

「街の宝石商に売ったらかなりの額になるぞ」


狩り経験豊富な獣人の生徒たちが言う。

黒くてツヤツヤした丸い玉は、オーク真珠と呼ばれるレアアイテムらしい。


「街はまだ行った事ないだろ?案内してやろうか?」

「是非!」


異世界の街を見学するチャンス到来だ。



「木の実でも採りに行ったと思ってたら、そんなもん狩ってたのか」

「っていうかイオ、攻撃魔法かスキル覚えたの?」


俺が身体強化魔法を習得した事を知らないモチたちはビックリしてる。


「図書館で勉強して最近覚えたんだよ」


禁書を読んだと言うべきか迷って、俺は適当に言ってみた。


「あの膨大な数の本を、全部読むとか言うのお前くらいだと思うよ」


図書館の本の膨大さを知る人々に苦笑された。



解体が終わると、今度はその肉を給食室に届けた。


「おばちゃーん、この肉でトンカツ作って~!」

「あいよ~、準備は出来てるよ~!」


既にM本先生が話を通してあるらしく、おばちゃんたちは料理学部の生徒もヘルプに呼んで準備を整えてくれていた。


「衣つけ、あんたたちも手伝っとくれ」


って言われたので俺たちも手伝う事に。


「ま~かせて!」


魔法学部の男子25名の中で、一番手際がいいのはモチ。

彼は日本で調理師免許を持ってるからね。

衣つけのスピードが段違いだ。


人海戦術であっという間に作業が終わり、給食室を出る前に俺はちょっと聞いてみた。


「この世界って赤味噌ある?」

「お兄ちゃん、味噌カツ食べたいんでしょ」


手伝いに来てた(リユ)に速攻ツッコまれた。


「私が作れるから楽しみにしてていいよ」

「お、おぅ」


妹がとても頼もしい。


そう、大学時代を名古屋で暮らした俺は、味噌カツ好き。

トンカツは味噌ダレで食べたい!


味噌ダレは家庭によって個性があるけど、俺が好きなのは…



 レシピ【味噌カツのタレ】


材料:赤味噌・砂糖・みりん・酒・すりゴマ。


作り方:

①鍋に赤味噌4・砂糖4・みりん3・酒2の割合で入れて、かき混ぜながら弱火にかける

②とろみがついたら火を止めて、すりゴマを好みの量加えて完成!



…こんな感じ。



リユがいい仕事してくれて、その日の給食は「選べるタレのトンカツ定食」になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ