表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】アサケ学園物語~猫型獣人の世界へようこそ~  作者: BIRD
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/89

第33話;自爆と防壁

「♪今日~も元気に、はいっ! 自爆(メガンテ)!」


ちゅど~ん!


今朝も日課のモチ自爆。


最近ではE原の聖魔法レパートリーが増えて、防壁(バリア)が使える。

他の生徒たちはE原の周囲に寄り集まって、防壁で爆発の衝撃を防いでもらっていた。


「E原、ちょっと試してみてもらいたいんだが…」


一緒に防壁に入ってるM本先生が、E原に何か耳打ちしてる。

何を試すのかな?



翌日、モチが教室に入って来て、日課をこなそうとした時…


「♪今日~も元気に…」

防壁(バリア)!」

「…はいっ! 自爆(メガンテ)!」


ちゅど~んっ!


…爆発したけど、教室は壊れなかった。


「よし、成功だな!」


満足そうな先生。


「E原、これからはそれでいこう」

「これの方が小さい範囲で済むから、魔力消費少ないですね」

先生とE原がそんな会話を交わしてる。

外でやれと言っても室内自爆するモチに、対処法を考えたらしい。


モチが魔法を発動する前に防壁(バリア)で覆い、その中で爆発させた。

結果、モチだけが爆発して教室も人々も影響無し。


「あれ? 教室壊れてない?」


蘇生されたモチが、室内を見回してキョトンとしてる。


「フッフッフ。いつまでも壊されてたまるか」


ドヤ顔で言うM本先生。


「え~っ、どうせ修復するからいいじゃないですか~」


不満そうなモチ。


やっぱり壊すつもりでやってるのか。


後で聞いたら、建物の破壊も経験値的なものに加えられるらしい。

魔法レパートリーを増やしたいモチは、経験値的なものを欲していた。


「そんなに経験値が欲しかったら、魔物にでも特攻しとけ」


って先生、大雑把な事言ってるし。


「夏の森にイノシシが増え過ぎてるから、ちょっと特攻してくるといいぞ」

「それ、特攻する前に特攻されません?」


突進のプロのイノシシに特攻しろと無茶振りする先生に、モチがツッコミを入れた。


「それは、イオに標的になってもらえばいいだろう?」


え? 俺も同行すると決まってるみたいな?


「E原、お前も行ってやれ」

「…そう言われる予感はしてました」


蘇生係に同行させられるE原、察していたらしい。


「イオがイノシシを集めて、モチが自爆でも攻撃魔法でも適当にやれば狩れるだろ。E原は戦闘中は自分の身だけ守って、後からモチの蘇生をすればいい」


先生、すんごく適当な気がするよ?


更に先生、異空間倉庫(ストレージ)から剣を取り出して俺に手渡してくるし。


「ほれ、これをやるから前衛っぽい事してこい」

「前衛っぽい事って…」

「斬るとか突くとか適当にやっとけ。モチの魔法で倒せるから標的になれれば何でもいいぞ」


やっぱり、俺の扱い、雑だよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ