第2話:激辛給食
学園の給食は、担任の先生によっては時にデンジャラスなものとなる。
F島先生が担任のクラスの場合…
↓
「今日の給食は麻婆茄子です。皆さん残さず食べましょう」
好物の麻婆茄子を前に、ゴキゲンなF島先生。
「いただきま~す!」
箸を取り、ぱくっと一口食べた生徒たち。
「……辛っっっっ!!!」
一瞬後には唇がタラコに…
殺人的な辛さで、金魚みたいに口をパクパクさせてる子もいる。
「今日は給食のオバサンにお願いして、唐辛子二〇倍増量してもらいました」
ただ一人おいしそうに食べながらニッコリ笑うF島先生は超激辛党。
「入れ過ぎですっっ!」
ヒーヒー言いながら牛乳パックを手にする生徒たち。
「え?! 辛い?!」
しかしその牛乳も何か辛い。
紙パックなので外から見えないが、少し飲んだら鼻を刺激する辛さ。
「ちなみに、牛乳にはタバスコを入れてもらいました」
F島先生、ニッコリ♪
「普通入れるかぁ~~~っっっ?!」
汗と涙を大量に流しつつ叫ぶ生徒たち。
「ちゃんと残さず食べたらハバネロ入りプリンがご褒美よ」
本気でニコニコしながら言う、アメがムチだよF島先生!
「いりません!!!」
半泣きで嫌がる生徒たち。
こんな調子で、F島先生が担任になったクラスは限定激辛給食なのでした…