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【完結】アサケ学園物語~猫型獣人の世界へようこそ~  作者: BIRD
第1章

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第19話:学園内見学その8.魔工学部

「あらぁ~、モチとイオじゃなぁい」


次に案内された魔工学部に来てすぐ、聞き覚えのある声がした。


声がした方を見たら、我が社のメンテ部長・U川さんが教室の窓を開けて顔を出してた。


U川さんは他の社員さんたちと同じで、日本(あっち)にいた時と姿が変わってない。

いつもと同じ、日焼けマシンでこんがり焼いた褐色の肌に、フィットネスマシンで鍛えたマッチョな体格のまま。

なんで社員さんたちは姿がそのままなんだろう?

試しに聞いてみよう。


「U川さん、なんで社員さんたちは元の姿と変わらないんですか?」

「アタシたち社員は、異世界(こっち)に来た瞬間にスキルや魔法を覚えたからよ」


U川さん、なんかゲームかラノベっぽい事言ったぞ?


ってか、異世界転移した時にスキルや魔法を覚えられるなら、他のみんなも子供になる必要ないような?


「え~? 社員さんたちだけ? 俺たちも最初から覚えられたらいいのに」

「バイトや契約社員たちは、まだキャラ薄いからね~」


モチが言ったら、U川さんの謎の答えが返ってきた。


キャラ薄いって何?


もしかして、社員さんたちキャラ濃いから、それに合わせたスキルや魔法が付いてる?


「それに最初から覚えるものは選べないから、ハズレもあるわよ。S谷くんなんて【虚弱の極み】ってパッシブスキル付いちゃって、前より体弱くなってるし」

「「それは嫌かも」」


U川さんの残念なお知らせに、モチと俺がハモった。


自動で覚えてハズレ引くぐらいなら、自力で地道に覚えよう。


S谷さんを気の毒に思いつつ、学園で魔法やスキルを覚えようと心に決めるモチと俺。


「でもアンタたちは前世で異世界(こっち)の人間だったから、その頃の魔法やスキルが残ってるかもね」


って言いながら、U川さんが教室の中からタブレットに似た平らで四角い物を持って来て差し出す。


「これ、アタシの製造スキルで造った魔導具なんだけど、覚えた魔法やスキルが何か分るのよ」

「試してみたらいいよ。私やリユちゃんみたいに魔法かスキルがあるかも」


U川さん、魔導具造れるのか。

リユも髪色変わってたから予想してたけど、俺たちと同じ転生者か。

カジュちゃんも言うので、まずはモチが試してみる事に。


「じゃ、ここに手をかざしてみて」

「はい」


U川さんがタブレットみたいな魔導具をタップして、光ったところへモチが片手をかざした。


すると、魔導具の画面に文字が現れてくる。


【爆裂系魔法】*実装前


「爆裂系魔法?! で、実装前って何?」


モチが鼻の穴を広げて真顔で問いかける。


うん、困惑してるね。


爆裂って事は戦闘系の魔法だろうか。

実装前って事は今は使えないって事かな。


使えるようになるには、どうすればいいんだろうね?

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