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君の肌を見たかった  作者: りんごじゅーすこぼした
3/3

味方

あんまりうまく書けませんでした。

修正するかも。

初めてのバイトの面接は、思っていたより生易しいものだった。

ここの喫茶店は従業員が店長と海砂しかいないらしく、履歴書の確認と週何日来れるかを質問され、すぐに採用された。

制服とメニュー表のコピーを渡され僕が店長から簡単な説明を受けている間、海砂は一人で店をまわしていた。

一通り説明が終わり帰る準備をしていると、厨房で海砂が随分と慣れた手つきで調理をしているのが見えた。

相変わらず人当たりもよく、お客さんとも仲がよさそうに話している。

僕は思わず感心した。

僕はしばらく彼女が働いている姿をぼんやりと眺めていた。

僕もこんな風に働けるのかとか、海砂はどれくらい働いているんだろうとか、そんなことを考えているうちにやっぱりあの日の海砂を思い出してしまう。

僕はあの日、あの時、何かできただろうか。

ただのクラスメイトの分際で。

今の僕だって、チャンスができたからといってただの元クラスメイト。

僕の思考回路はあの時からずっとこうだ。

海砂のことを思い出し、何かしていればと悔やんだと思えば今度は、僕が何かできたはずがない、しょうがなかったんだと自分に言い聞かせる。

僕はせっかくのチャンスを無駄にしてしまうのだろうかとぼんやりと考えた。

そしてハッとした。僕はずっと逃げてばかりじゃないか。

言い訳して逃げる自分に嫌気がさしているはずなのに、また自分の思考回路に閉じこもろうとしていることにやっと気が付いた。

僕はやっと、海砂と、彼女を通した自分に向き合う覚悟をした。



今日からでも何か行動しようと、僕は帰りの準備を済ませたあと店の前で海砂のバイトが終わるのを待つ。

待っている間、僕は今日の目標を決めた。

今日はまず、彼女の連絡先を聞き出すこと。

どうやって聞き出そうかと悩んでいると、すっかり空は暗くなり肌寒くなってきた。

10月も後半に差し掛かり、日が落ちるのも早い。

この町は海も近く建物が少ない田舎町なこともあって、星がよく見える。

意外と星をじっくり眺めることってないなあ、と思い星を眺めていると、やっと海砂がバイトからあがり店から出てきた。

「あれ、叶くん?まだ帰ってなかったんだ。」

白いカーディガンにジーンズとスニーカーというシンプルな服装で出てきた彼女に、意外だと思った。

ワンピーススカートのような女の子らしい服を着ていそうなのに。

「海砂の私服初めて見た。意外だね。」

「え、何が??」

海砂はニコニコしながら首をかしげる。

彼女が人と話すときはいつもニコニコしている。

「服装だよ。もっと女の子っぽいのかと思ってた。」

彼女はきょとんとしてから、大きな声で笑った。

「それって遠回しに女の子っぽくないって言ってるの?失礼だなー」

「ち、違うよ。そういうことじゃなくって…」

焦る僕を見てもう一度大きく笑う海砂。

僕は内心ほっとしていた。

中学の時とまったく変わっていない。

「冗談だよ。」といたずらっぽく笑う彼女。

そんな彼女の笑顔を見て、僕は改めて彼女の味方になりたいと思った。








最後までお読みいただきありがとうございました。

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