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喧嘩と和解

胸糞描写が前半まで続きます

「あ、愛人?」


「はい・・・」


「どうして・・・」


オリヴィアが自らの愛人希望なら、全力とはいえないが、応援しただろう。だが、今の表情は愛人になることを嫌がっていた。


「お父様が国家反逆罪になった今、私は正室はおろか側室にもなれません」


そうか・・・父親が重罪人だから、結婚は厳しいのか。


「ここで、暮らし続けるのは無理なのか?俺、鍬にもじょうろにも、ハサミなんでもなって手伝うからさ」


そうだよ。ここなら贅沢な生活はできないが、あの家にいくよりずっといいはずだ。


「この家はバウント、ファウスト様が私のために建ててくれたのです。それに毎朝食料や生活用品を届けてくださいます。そのファウスト様からの打診は断れません」


そ、そんな・・・


「それにお父様が罪を犯した後、みんな私から離れたのですが、ファウスト様は私を保護してくださいました。だから・・・」


オリヴィアさん、そんな顔で俺が納得できると思っているのかい?君、今泣いているよ。

オリヴィアさんは今泣いているのを気づいたのか、ハンカチで涙をぬぐった。


何か・・・何かオリヴィアさんを救う方法はないのか・・・俺は必至に考えた。‼そうだ


「オリヴィアさん前、お父さんを尊敬しているって言っていたよね?」


「それは昔の話です」


「よく思い出してほしい。君のお父さんは金に困っていたの?」


オリヴィアは顎に手を当てて思い出そうとした。


「い、いえ。私たちの領地だった場所は肥沃で一ヶ所ですが鉱山もありましたので」


「高級な服や食べ物を好んでいた?」


「それも、社交界では上品な服を着ていましたが、普段はラフな格好でしたし、食事は領民が収穫した物を好んでいました」


「オリヴィアさん、君の父親は敵国に情報を売っていない。冤罪だ」


「シロー様の気持ちとてもうれしく思いますが・・・」


オリヴィアさんそうじゃない。そうじゃないんだ。


「詭弁で言っているんじゃない。俺は本当に思っている。いや、確証している」


「いい加減なことをおっしゃらないでください。国がお父様の罪を認めたのですよ」



「屋敷からもお金は見つからなかって言っていたじゃないかだから」


「きっとどこかに隠したのでしょう。いつかチェルシーの埋蔵金などと言われるのでしょう」


だめだ。オリヴィアさんはもう諦めている・・・ならば最終手段だ。


「あー、そんなに父親を信じられないのか。そうだなきっと君の父親は愛人に貢ぐためにやったんだな」


「なん・・・ですって?・・・」


オリヴィアさんの目に灯がともった。正直怖い。でもここでひけない。


「だってそうだろ。服にも食事にも金をかけていない。他に思いつくのは女だろ?」


「違います、お父様はそんな人じゃありません」


「売国してまで貢ぐんだ。きっといい女なんだろうな見てみたいもんだ」


「黙れーーーー」


オリヴィアはおれを思いっきり投げた。


「あなたに何がわかると言うのです。お父様優しくて、誠実で、曲がったことが大嫌いな人だったんです」


「なのに売国はしたと思っているんだ?」


「思っていません・・・ですが・・・」


やっぱり、お父さんは冤罪にさせられたと思っていたんだな。


「見つけよう。君のお父さんの無実の証拠を」


「見つかるでしょうか・・・」


「わからない。だか今行動しかったら、永久に君のお父さんは、売国奴として記録される・・・」


「わかりました。私やります」


「そのいきだ」


「ごめんなさい、シロー様に当たってしまって」


彼女は冷静になり、謝ってきた。


「こっちこそ。オリヴィアさんのお父さんを悪く言って申し訳なかった」


「私を鼓舞するためにおっしゃったことですから、きにしてません」


「よかった」


オリヴィアさんと喧嘩をしてしまったが、彼女を元気づけられてよかった。












おれ壁に結構深く刺さっている・・・二度とオリヴィアさんを本気で怒らせるのはやめよう。

そう誓う俺であった。

ここからざまぁへ向かいます

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