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問答

「それがわかっていて、お嬢様を行かせたのですか?あなたを持って逃げるとは考えませんでしたか?」


『おりゔぃあさんが、しんじるひとが、そんなことしないと、おもったから』


セバスは目を見開いていた。


「・・・なるほど・・・」


その後うんうんと頷いた。


『おりゔぃあさんに、きかせたくないはなしだろ?』


「・・・その通りです・・・あなたは本当に旦那様が無実と信じていますか?」

 

『もちろん。そういうあんたはどうだ?』


「根拠は?」


『そんなものはない。ただ、わるいことをしている、おとこのむすめが、あんないいこなわけがない。とおもっている』


「希薄な根拠ですね」


『わかっている』


「では、証拠は敵国に情報を売った人間の目星は?」


セバスの質問に俺は何も答えられなかった。


「これでは私は、お手伝いすることは残念ながらできません」


そ、そんな・・・


「私には家族がいるのです。できれば旦那様の名誉を回復させてあげたい気持ちはありますが、この状態では・・・」


セバスの言う通りだ。こんな話、逆に持ち掛けられたら、俺も断るだろう。どうしたら彼を説得できる?俺が頭を悩ましていると


「あ、あなた大変」


息も切れ切れの女性が入ってきた。


「どうしたんだスフィア?お前はオリヴィア様を家に連れていくはずでは・・・」


「そ、それがオリヴィア様は誘拐されてしまったの」


「「なんだって―――」」








暗く長い間住んでいない家の屋根はボロボロ、ドアは外れ、ガラスはほとんど割れていた。そんなところに3人の男と1人の女性がいた。


「やっと見つけましたねアニキ」


「でも今回はあの剣がないから、楽勝すね」


「ああ、一緒にいた女を逃がしてくれるなら、指輪に変化した剣を捨てるって言ってくれて手間が省けたぜ」


パッスはオリヴィアの口に入れた布を取った。


「ここで私を辱めるつもりですか?」


オリヴィアは3人を睨みつけた。


「いや、残念ながらそんな時間はなくなった」


「?なくなったとはどう意味ですか?辱めるつもりがないのに、なぜ私を生かしているのでしょか?」


「やはり、侯爵令嬢は頭がいい。アルフレッド侯爵が隠した財産はどこだ?」


「お父様は情報を敵国に売っていません。ですからそんなお金は存在しません」


「そうかい、ならこれを使うぜ」


アニキはポケットから透明の液体が入ったビンを取り出した。


「これには強力な自白剤だ。これを飲んであんたが知っている情報をすべて聞き出せって言われているんだよ」


「すべて?」


「まぁこれを飲んだら良くて廃人。最悪は・・・」


アニキは首を搔っ切るしぐさをした。


「ピッグス、お前はこの女の体固定しろ。パッス甘えは口を押えろ」


「「へい」」


ピッグスとパッスはアニキの言う通りにした。


「最期に見る顔が俺とは・・・よかったな」


アニキはオリヴィアに近づいていたその時


「オリヴィア、無事か?」


セバスとおれは乱入した。






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