いざ異世界へ
俺は菊池史郎高校2年生だ。俺は彼女が欲しい。だが、俺は身長が高いわけもなくイケメンでもない。運動神経も成績も並みだ。ついでにいうと家は金持ちでもない。そんな俺が彼女を作るにはどうすればいいか考えた。それは・・・
「お願いします。どうか俺に彼女を―――」
色々考えた結果神頼みにいきついた。毎日近くの神社にお参り行き、それから学校に行く。それを3か月ほど続けている。
よし、今日のお参り終了。さて学校に行くか
俺は振り返り、階段を降りようとしたが
「えっ?」
足を踏み外した。
あ、やべ。これ死ぬ。15歳とか俺の人生とか短すぎだろ。あ~死ぬ前に彼女を作りたかったなー
俺は生きることに諦め身を任せた。
「目覚めなさい」
痛くない。即死だったのかな?
「もし・・・」
苦しまずに死ねたのは、不幸中の幸いなのかな?
「聞いてますか?」
あ~そういえば昨日雨降っていたから、石段に雨が残っていたのか。これなら―――って痛い。ってなんか目の前に女の人がいる。
「ようこそ、選ばれし者よ」
金色の髪に金色の瞳、白い服を着いた。周りの景色は真っ白で他には、何にもなかった。
「は、はじめまして、あなたは?」
「私は女神オフィーリア。キクチ・シローあなたは階段から落ち、残念ながら亡くなりました」
わかっていたが人いや、女神に言われると、きついな。
「で、俺は天国に行けるんですか?一応善行は、少しはあると思うのですが・・・」
「いえ、あなたは天国には行きません」
「えっ?ということは地獄ですか?そんな~」
俺、そんなに悪いことしたかな?給食で余っていたパンをみんなに内緒で食べたこと?母さんから買い物を頼まれた時にもらったお金の残額をわたさなかったこと?
俺は今までの悪行を思い出そうとしていると
「地獄でもありません。異世界です」
異世界・・・っは!これは、このあとチート能力貰えるパターンなのでは?
「何もないと心細いと思いますのであなたに一つなんでも力を授けましょう。
きた―――(喜)。しかも今なんでもっていいって言っていたな。つまり俺が決めることができるってことだよな?
「力って、なんでもいいんですか?」
「ええ」
やった―――(歓喜)。さてどんな力をもらおうかな?時間を止める能力がいいかな?無限の魔力を手に入れるのもいいな。どうしようかな?そうだ最強の武器が欲しいって言おう。男たるもの真正面から戦わないとな。
「女神様、俺決めました」
『俺に最強の武器を』っていうぞ。
「では、どうぞ」
「俺を最強の武器に」
「わかりました。あなたの望み聞き届けました」
俺の周りが光りに包まれた。いよいよか。どんなところかな?わくわくしてきた。
「キクチ・シロー、異世界『セルラント』に行き、救ってください―――を」