〜身に覚えがないのですが…〜
出港から二日目の朝
マストの上に見張り台と見張りがいるのにもかかわらず
心配でキルクは一人で船首から望遠鏡を除きながら見張りをしていた
夜がなんだかんだで1番海賊に襲われるリスクがあった
具体的には闇夜に紛れて小舟で近くまで来られたら本当にわからない
…なぜそんなことがわかるのかというと…経験済みだからです
水平線の彼方から見える朝日に緊張の糸が切れて思わず
「よ、よかった…海賊は来なかった…」
というと同時に眠気が襲ってきたので自室に戻って寝ようと思い
戻ってみたが…自室のベットの上のが毛布が明らかにふっくらとしていた
ん?…誰かが寝ている
…部屋を間違えたか?
1回廊下に出て部屋を確認したがやっぱり合ってる…
では一体誰なのか…
再び部屋に入ってベットの毛布をめくると…
女性が寝ていた…そういえば昨日隣にそんな人影を見た様な…
シルクの生地でできた寝やすそうな服を着ているのを見て
この女性の裕福さを感じ取りつつも余計に謎が深まる…
などと考えていると…
「ベレッタ…もうそんな時間なの…?…あなたは誰?」
「…えっと私は…」
と自己紹介を始めようとしたが矢継ぎ早に
「…まさか強姦? ベレッタ! アレス! 曲者よ!
助けて!!」
その叫び声と同時に二人がドアを蹴り破って入った来た
腰に剣を付けている…恐らく騎士と思われる
「レーナ様!おのぇ曲者!!」
弁明しようとあたふたしているうちに剣の柄で殴られて気を失ってしまった…
お読み頂きありがとうございました
次回は必死に弁明します
今後もお読み頂けたら幸いです