〜私は道具じゃない!Ⅱ〜
「私と同じ年頃なのに税関長を務めてらっしゃるなんてすごいですね」
「いえいえ私はまだ成り立てで仕事をこなす事で手一杯で…
どうですか?これから少し付き合っていただけませんか?」
「同じ年頃の人がいなくて退屈していた所なのでいいですよ」
それからいろいろ話を聞いた
商会をやっている友人の話 酒場に務める友人の話
仕事の話 内政の話 趣味の話 などなど
それはそれは楽しい時間だった…
最初はお互いに敬称をつけて話していたがそれも無くなり
とても良い仲となった
そして気が付けば晩餐会も終わりに近づいていた
「レナは明日の朝には帰ってしまうのか…
もしまたここに来れたら今度は私の家に来て見てよ
」
「そうね今度は政治的な事で来るのではなく観光として行ってみたい
その時に家に行くは〜」
「レナ様…そろそろ…」
護衛の者が入ってきて急かして来た
「えぇわかってます…それではユウマ様…また合うその日まで…」
そう名残惜しそうにユウマに見送られ
城をあとにした
晩餐会が終わったらまたローブに見を包みひっそりと街を移動する
気が付けば日が昇り始めていてもうそろそろ出港の時間となりそうだったので急いで第二埠頭へと向かった
船に付き客室に帰ってベットに飛び込んで寝たいがその前に
護衛の者にいろいろと晩餐会で不用意に喋りすぎだなどと
お説教が始まった…
それが終わりようやく私はベットに入り仮眠をとった
だが仮眠のつもりが泥のようにぐっすりと寝てしまった
その日の夜何かの音で目が覚めた…
それは爆睡していたため気が付かなかったが
護衛の者のいびきだった
起きてもやはり眠いので
再び寝ようと努力したけれども寝ることができなかった
寝ぼけながら一度起きて甲板で日を浴びれば起きると思ったが
でてみたら夜で今寝なければ
明日は宮殿の間という格式のある場所で
父上に報告しなければならないのに
あくびでもしたら大変なことになってしまう
再び寝ようとだから再び部屋に帰って寝ようと思ったが
やはり護衛の者のいびきがうるさいので
向かいの部屋なら護衛の者も近いし
この時間に人がいなく空き部屋らしいからそこで寝ることにした
お読み頂きありがとうございます
次回は本編に戻りいよいよプロローグが終わりそうです
今後もお読み頂けたら幸いです