〜酔っ払いと都市伝説Ⅱ〜
「ということはやはりあの事件についての…
詳細な事もわかるのですか?」
「残念ながらその時私は生まれてなかったので…」
あの事件…通称暗黒事件
それまでキルク一族はとある島へと続く航路を有していた
それは金や銀のなどのありとあらゆる鉱脈が地表に浮き出た小島
あたかも都市伝説のように語り継がれているがそれはどうも本当らしい
現に商会の地下倉庫には少しだけ当時の積み荷の残りの砂金と酸化銀の粉の麻袋がある
そしてなんの前触れもなくその島に黒い雲が現れて島を覆い尽くし
そして島ごと海からきえた…ということらしい
この事件さえなければ一族はますますの繁栄が約束されていたはずだった…とそれだけ祖父はよく言っていた
実際その時に父を初めて12家いた親戚に親類一族がすべてがその航路をたどったが帰ってきたものはおらず
その結果商会は人手不足から経営不振になり再建のため祖父が運営していたが…商会は今に至る
「お祖父様もついに航路については話さないでなくなりました
ので知っている者はもういないと思いますよ…」
「そうなのか…いや、すまなかったな…悪酔いが過ぎたようだ」
そう言いながらザックは自分の船室へと帰っていった
お読み頂きありがとうございました
次回は別視点からお送りします
今後もお読み頂けたら幸いです