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大航海行商録  作者: 菊侍
プロローグ
14/59

〜酔っ払いと都市伝説〜

出港してから半日が経とうとしている

今のところ順調に進んでいる…


これが当たり前なのだが何故か順調すぎる気がしてならない…


あまりにも怖いので甲板で朝から1日中望遠鏡であたりを見回す

だがやはりそれらしいことさえないのだ

波も普段より穏やかに感じる


「キルク君どうだね?航海な調子は」


ザックは昼なのにワインを片手に呑気に話しかける


「そうですね

港を出ていい風に乗ったので

この調子だと通常よりは早く着きそうですね」


依頼では船長と言うことだったがどちらかというと航海士に近い事をやっている


「そうか。航路はやはり北方航路を進んでいるのか?」


「無論そちらの方が安全なので北方航路を取っていますが何か問題でもあるのですか?」


「いや、特にはないのだが、安全に越したことはないがねできるなら早く着きたいからね。」


東へと行くジウタールの航路には主に三つ


一つ目は北方航路

この航路は南風に乗り一度ジウタールの北の大陸軍事国家アースカムに航路を取り

途中にある北風岩礁を目印に手前で南下する航路

これは途中にあまりも岩礁が多く使う船乗りはあまりいないが

この世の二大風と言われる風の一つで通称北風と言われる

アースカムへと吹く風の影響もあり普通よりも早い


二つ目は東方航路

この航路は直接ケルダムからジウタールへと続く通常航路

多くの船乗りが使うそのため海賊も多い


三つ目は南方航路

この航路は客船などの時間を問わない者が使う

海賊の掟とか言うのでこの航路は客船には海賊は襲わない

というものがあるそうだ…


ちなみに万が一海賊にあっても

全力で逃げるか大砲を撃ちまくれば大概なんとかなる

だが極力会わないほうが得策である


なのでここは北方航路を使うのが当たり前の選択肢となる


「所でキルク君はもしかしてあの有名なキルク一族の?」


「えぇそうですね…」


我が家は当主になった者は「キルク」の名を引き継ぐ

本来なら引き継ぐまでの間は別の名前で呼ばれるのだが


後継ぎが自分しかいなかったこともあり

当主になる前に幼名としてキルクと名付けられた


強いて自分の名前を家名と書くとキルク・キルクといった具合になる


お読み頂きありがとうございます

次回はキルクの父親に関して

今後もお読み頂けたら幸いです

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