~潮風に導かれた匂いⅡ~
前章でそろそろ出港できると書きましたが加筆修正した結果
もう二章ほどかかるかもしれません…すみません…
第二埠頭には大型船が所、狭しと並べられ、出店まで出ていて
これまた先ほどまで通っていた市場とはまた違う品々が並べられ
主に活魚が多く並べられておりここらの近海でとれたものから世界の最果ての海まで様々な魚が行きかい売り買いのために、様々な言語が行きかう国際色豊かな場所だ
その恰幅のいい人とはどう見ても一介の商人では身につけないような麻の高価な服を着ていてなにやらルラともめている
するとこちらに気が付いたようでさっきの様子とはうってかわり気品のある声で話しかけられた
「君が依頼をうけたキルク君だね?
私は事務次官をしておりますザック=カウィーと申します」
とまぁ形式上の自己紹介が終わり…って事務次官が直接来るってどういうことだ!?
そんなことを思いつつも矢継ぎ早に会話は進む
「条件に出した通りでしかもなかなか聡明で信用できそうなね
それではさっそくだがこれを我々の船だよ」
そう自己紹介の時よりも生き生きと話しながら指を指す
どの船かと指の刺された船を見てみると
大型船の中ひときは大きいな木造船があった
大砲を出す穴が数多く見える
「す、すごい大きさですね。大きさといい
大砲の数といいまるで軍艦ですね。」
事務次官ということで下手なことは言えないと思い
なれない敬語で話そうとするがどこかぎこちない
「元々は軍艦だからその通りなんだがね。
ジウタール海軍軍艦で廃艦となって売りに出されたものを買ったのでな
つまり私個人の所有物だ」
いや…古いとはいえ軍艦を所有するってどれだけの資金が…
と言うか軍艦が売りに出されるってあまり聞いた事のない話だ
「私としては交易の要所トームク島に配備されている最新艦を所有してみたかったのだが…」
「その最新艦はどうやら先月に全滅したらしい…と聞きましたが?」
昨日の昼頃にユウマから聞いた詳細な話ありのまま話した
お読みいただきありがとうございました
次回もその水夫の世間話の続きからです
今後もお読みいただけたら幸いです