表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Slave&life  作者: 睦月 晟
6/6

予選 1

会場の扉の前に立ったときに

ボソッと黒服の男が

「目に見えるものとは限らない…か」

と言ったが深く考えずに開始位置に立つ

目の前の扉の威圧感がすんごくて足がすくむ

「開始の合図とともに扉が開く、開いたら即ゲームスタートだ!」

右上のほうにある電子版にカウントダウンが表示されている。

カウント残り1分ほどだが

一秒進むごとに緊張感が増し、無限にも感じてしまう。

弾丸やポーチの位置などを確認している間も無意識に手に力が入る。

確認していると残りのカウントが5秒まで迫っていた。

3・2・1 開始の文字とともに目の前の扉が勢いよく開いた。

開いた先にあったのは大きめの木や柱などいかにも廃墟って感じの場所

近くに人の気配はないので近くの柱まで行き様子をうかがう

少しすると扉が勝手に閉じたため逃げることはできない

「やるしかない・か」

俺はホルスターから銃を抜いて構え、低めの姿勢で全身する

月華も同じような姿勢で槍を構えつつ、ついてくる

「いつ敵が来るかわからないから

とりあえず構えを解かないようにね」

言った直後に月華は軽くうなずき

了解したことを伝える。

会場の中央を目指して進んでいくと

部屋の中央と思われる大きめの空間に出る。

その瞬間反対側にある柱から少女が飛び出して

そのまま刀のようなものを構えてこちらに向かってきた。

刀の間合いに入るや否や即座に刀で切りかかってくる

反射的にナイフで刀をはじき

銃を片手で撃つ、不安定な体制の上に

しっかりと訓練もしていないため

当然のように弾は明後日の方向に飛んでいく

月華は少女に対して槍で応戦し

その隙に何とか体勢を立て直す

少女が飛び出してきた柱の方を見ると

まだ誰かいるようだ

「月華!その子の相手を頼む!」

「了解」

俺は少女の相手を完全に月華に任せ

柱にいるであろう相手のもとへと向かう

次の瞬間、相手もこちらの意図を呼んだのか

柱から銃だけをこちらに向けて発砲してくる。

俺はそれを大きく右にそれて回避し相手との距離を詰める

柱のそばまで来ると、左手に銃を右手にナイフを逆手で持ち

アサシンのような構えをとる

構えた瞬間柱から男が飛び出してくる

男の手には長めのライフルのような銃が構えられている。

俺は後ろで戦っている月華の邪魔にならないように

右の方向へと走る。

男は俺が走ると同時にライフルを発砲してくるが、動いている的に当てることはできず

銃弾に掠ることもなく月華たちと距離をとる

男は俺について走り、走りながらも発砲してくる

運動能力では向こうの方に分があり

簡単に追いつかれてしまうが接近されると同時に俺は振り向きながら立ち止まり

しっかりと狙いをつけて、両手で銃を発砲する。

立ち止まって狙った分、こちらの弾はしっかりと相手をとらえており

男の左の肩に被弾する。

男は銃を床に落とし、片膝をついて悶絶する。

その隙に俺は殺さずにクリア出来る条件を探す。

すると敵の居た柱の後ろ側に小さなガラスケースが見えた。

近づいてみるとケースの中には小さなテープが入っていた。

そしてその奥には「このテープを相手にまくことでゲームを終了させられます」と書かれていた。

俺がテープをとると同時に後ろから銃弾が飛んできた

銃弾は俺の肩や脇腹をかすめただけだったが

驚いた俺はそのままテープを落としてしまい、

近くの柱に隠れ、敵に向かって発砲する。

だが、こちらの銃弾は敵にかすりもせず

後ろの壁に当たるだけだった。

テープが落ちた場所は今俺がいる場所からは見えず

回収したくても敵を警戒しながら小さなテープを探すのは素人の俺では無理がある。

この状況を何とかするために月華と合流したいが

負傷した状態で普段どうりの動きをするのは無理だし

とっさに隠れたために相手の位置を確認できていない。

相手の位置もわからないのにいきなり飛び出していくのは

いくらなんでも無謀すぎる。

そのうえかりに月華のもとまでたどり着けたとしても

月華があの少女に負けていたり

勝っていても負傷していたりすれば状況が悪化するだけだ。

結局のところこの場は自分で何とかするしかない。

そんな事を考えている間に相手の足音が聞こえてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ