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その日
ある日、家のドアをたたく音が聞こえた。
「はーい、今ぁ開けま~す」
元々、人とは仕事と学校くらいでしか話さない
そんな俺にとって家に来るのは宅配くらいのもの
そう思っていた、いや決めつけていた。
「俺は夜型で昼間は頭も体もあまり動かないってのに」
「なんだってこんなに早い時間帯に来るんだよ」
なんてことを言いながら俺はいやいやドアへ向かって歩いた
「こんなに朝早い時間からお疲れさまです」
そんな俺の面白いくらいに狭く、小さい思考はこの日、終わったんだ。
開けたドアの先で見たものは
これからの俺の人生を決定図けるほどに衝撃的なものだった。