誰も傷つかない世界
傷つかない世界……私も望みたい
誰も傷つかない世界
それは平和を望む全ての者が望むことだ
誰も体も心を痛めず、皆が笑顔で暮らせる平和な世界
だがそれは絶対に達成することはない儚い夢だ
傷つかない世界をつくるためには、その世界を支える為に傷つく人を作らなければいけないから
10人が笑顔で過ごしたいなら、1人が泣かなければならない
医学と同じだ。医学の発展の為に何百人が犠牲にならなければならない
何事にも犠牲はつきものだ
ドラマだったらこの言葉の後に、「だけどそれでも人を傷つけていいことにはならない!」
この言葉を聞いたとき私はいつもこう思う
無理に決まっている
犠牲を生み続けながら作った生臭いこの世界を生きているんだ。受け入れてなくちゃ……
私はもちろん犠牲者にはなりたくない
科学、医学の発展のために死にたくはない
自分の好きな事で死んでいきたい
私を自分勝手な奴だと思う人はいると思う
でも誰も犠牲にはなりたくないだろう
それと同じ
傷つかない世界
それを望んで夢をみることは別に構わない
でも一つ言っておく
「そんな事は絶対に無理です」